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横浜ベイスターズ バトルロワイアル

1 :ひとりまつり:02/06/19 23:21 ID:quyE37i4
西暦2002年─
殺し合いの多くなったプロ野球界。
球界の盟主だった「読売ジャイアンツ」
日本一の市民球団「広島東洋カープ」
打倒読売に燃える球団「中日ドラゴンズ」と・・・



2 :ひとりまつり:02/06/19 23:22 ID:quyE37i4
ゲームの中に投げ込まれた選手たちは、 さまざまに行動する。
殺す者、殺せない者、自殺をはかる者、狂う者。
仲間をつくる者、 孤独になる者。
信じることができない者、なお信じようとする者。
愛する気持ちと不信の交錯、そして流血・・・・・・・・・。

そんな「地獄」ともしか言えない『ゲーム』にまた1球団、餌食となる。

その球団の名は『横浜ベイスターズ』─。







3 :代打名無し:02/06/19 23:23 ID:WuM+45mK
3から7くらいのどれかゲットずざー

4 :ひとりまつり:02/06/19 23:27 ID:quyE37i4
原作に合わせての基本キャラ

七原秋也→石井琢朗
中川典子→田中一徳
川田彰吾→石井浩郎
桐山和雄→斎藤 隆
相馬光子→佐伯貴弘
杉村弘樹→鈴木尚典
三村信史→三浦大輔

5 :代打名無し:02/06/19 23:30 ID:5r8R77rN
5であって欲しい…

6 : :02/06/19 23:32 ID:Xgrx3toe
8

7 :ひとりまつり:02/06/19 23:42 ID:quyE37i4
─スタート─

一瞬、慣れ親しんだスタジアムのベンチにいるという錯覚が、石井琢朗(5)を包んだ
「うっぅ・・・あれ、・・なんで、俺ここにいるんだろう・・・」
見た限り、数十年以上、使われていない野球場。
青白く輝く照明だけが微かに瞬きながら球場全体を照らしている。
球場の中心には二列に長机が置いてあり、
いつもの試合前の風景と代わらず横浜の選手たちが座っている
ただ、みんな思い思いに机や椅子に寄りかかり、眠っている様子なのは別にしても。
石井はまだ起ききらぬ頭を持ち上げて辺りを見回し、少し考えた。

俺らは確か、遠征のために飛行機にのっていたはずなのに・・・。どうして・・。
その時、バン!!っと大きな音を立て入り口の扉が勢いよく開き、その音でみんな飛び起きた。
入り口から誰か入ってくる・・
蝶ネクタイにメガネ・・・・もしかして、あれはフジテレビの軽部アナ?
「おはようございます、みなさん。よく眠れましたか?」
突然の事に状況を理解できていない選手の耳にその午前7時30分の声は耳障りに感じたに違いない。

しかし、軽部アナの口から出た次の言葉はそれを許さなかった
「いいですか、注目してください。説明します。 今日皆さんに集まってもらったのは他でもないのです。」
そして、言った
「今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいます。」





8 :代打名無し:02/06/19 23:45 ID:Jf5sLAji
おおっ、書くことにしたんだな。
度々見に来るから、どんどん書いてくれ。

・・・さ、佐伯が光子か(w

9 :ひとりまつり:02/06/20 00:05 ID:Kkoy+bVP
「ありえねぇ・・・・」
金城龍彦(1)ははボソッと声を漏らした。
さきほど、軽部が言ったことは、自分達が殺し合いをする─。 
(・・・・だってそうだろ?殺し合いだぜ?ははっ!冗談キツ過ぎ。)
「みんな!これはドッキリだ。何かの間違いだ!」
そう言って金城は立ち上がった。
「間違いでもなんでもありませんよ。」
みんなの視線が金城に集中する。
「おかしいじゃねえか・・・殺し合いだろ?ふざけんのもいい加減にしろってんだ。」
「でも、NPBの決定です。変更はできません。ほら証拠に・・・」
軽部は、一枚の紙を見せた。
その内容は一言で言うと、「横浜選手一同を殺し合いさせる」と森監督とコミッショナーと日本政府の印鑑が押してあったものだ。
「ね、わかったでしょ?」 
軽部が淡々に言ったためか、金城の怒りは頂点に達した。
「う・・・うわぁああああ・・・・!」
金城がダンと机をたたいた。
「金城。座れ。」
斎藤 隆(11)が、静かに言った。
「これは夢でも幻でもない。現実だ。これから本当に・・俺たちは殺し合いをする。」
「さ・・・さいとう・・・さん?」
金城が目を見開く。
「本気でいってんのですか?今の・・・」
「黙れ、金城。」
(・・・・くっそお!!)
金城が斎藤のところまで突っ込んで行き、一発殴った。
「・・・・・・!!」
頬を殴られ、斎藤がわずかによろける。
「キサマ・・・」
斎藤が椅子から立ち上がった。
「あのですね、喧嘩は後でにしてくれません?後で本格的な喧嘩ができるんだから。」
軽部がニヤリと笑って言った。
「・・・・・・。」
「・・・・斎藤さん・・・やるのですか?殺し合い・・する気なので・・・?」
「もう座れ金城。」
「なあ・・本当に・・軽部さんの言うとおりにするんスか・・?」
「座るんだ。」
「斎藤さん!!」
「座れって言ってんだろ!?じゃなきゃお前は今ここで死ぬことになるぞ!?」
そう叫んで斎藤はこちらに銃口を向けている兵士を指差した。
「・・・・・!!!」
(・・なんだと・・・?・・・・まったく気づかなかった・・)
「ほう。よく気づきましたね、斎藤選手。あと数秒で金城は死んでましたね。」
「・・・・いいから。さっさと進めてください。」
「ハイ、それじゃあルールを説明します。」


10 :代打名無し:02/06/20 00:14 ID:ap3f+WDL
いまさらバトロワとか言われてもなあ・・・
http://sports.2ch.net/base/kako/1001/10016/1001698449.html
の149〜158のほうが面白いぞ。

11 :ひとりまつり:02/06/20 17:02 ID:kNV0AdQE
軽部は、禁止エリアのこと、武器のこと、首輪のことを説明をした。
(長いので省略します。)

「ちなみにここは、東南アジアの直径2キロの無人島です。
私達以外、誰もいませんので、思う存分戦ってください。
これで説明を終えます。詳しいことはルールブックでも見てください。
それでは出発です。出発順は背番号順でいきます。
まずは、背番号0、万永貴史。」
軽部は、万永を呼んだ。
「俺からか・・・。」
「好きなバックを選んで、出発してください。」
すると万永はじいっと袋を見つめ、一番高いところに積み上げられていたバッグを取った。
「それでいいですね?じゃあ出発してください。次の人との間隔は2分間です。」
「・・・・・・・・・」
万永は何も言わずに出て行ってしまった。一度も振り返らなかった。
(・・・・・・本当に始まった)
金城はずっと万永が出て行くのを見ていた。
(絶対やるもんか!!第一やろうとするやつなんてそうそういないはずだ。)
机の下でぐっと拳を握り締めた。
(こんなプログラム・・・絶対に廃止させてやる・・)
まだこのとき金城は思いもしなかったのだ。
選手達の本当の姿を知ることになるなんて・・・

12 :ツポレフ@ヤキュマン ◆fUz9fUBo :02/06/20 17:14 ID:hi0vbjse
そして
選手達全員が無人島に到着した・・・

グランはとりあえずロドリゲスと手を組んだ
「イッショニヨコハマニカエロウネ」
「Okマイベストフレンド」
二人は一緒に歩いて
森の中に入っていった・・・
するとそこには新外国人のヤングが・・・
見ているとヤングはすごい人相でバットを振り回す・・
「オーオーカミヨユルシテオクレ!」
泣きながら・・・ただ・・・バットを・・・
2人は岩に隠れながらその光景を見ていた・・・
10分してヤングは後にした
そうして2人は現場に向かった
早くも背番号2の男がうつ伏せになって倒れている
血まみれになって・・・
「オォ、ミスターキンジョウ・・」
「はぁはぁ、先に逝ってるぜ」
金城は死亡者一号となってしまった
2000年首位打者をとった男が消えてしまった・・・

13 :代打名無し:02/06/20 17:19 ID:zhYDuFda
>>12
内川だぞ。

14 :ツポレフ@ヤキュマン ◆fUz9fUBo :02/06/20 17:21 ID:hi0vbjse
         !  ! i -<_______,`ゝ
         ! .l/  〈.  -=・=- -=・=-}-、
           l  !{   }      ,ハ    !f/
           l  !ヽ._ ノ    ,‘,,-,,',   .!ノ    
           ! .!  i.ヽ.  ,'"-===-'; |
         .l. !  /\ \;; `''';;;'''´;/    
          .| |,/ヽ、`ヽ、`ー''ー'i´        
       ,. -! !,'ニ二.`ヽ 、` ー ' {` ー- 、    
    ,. ´  ,l |/ニ二`、   `ヽ、、| ヽヽ { ` ー、

    イチローがこのスレに狙いを定めたようです
O ●●
S ○
B ●●●




15 :ツポレフ@ヤキュマン ◆fUz9fUBo :02/06/20 17:28 ID:hi0vbjse
         !  ! i -<_______,`ゝ
         ! .l/  〈.  -=・=- -=・=-}-、
           l  !{   }      ,ハ    !f/
           l  !ヽ._ ノ    ,‘,,-,,',   .!ノ    
           ! .!  i.ヽ.  ,'"-===-'; |
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          .| |,/ヽ、`ヽ、`ー''ー'i´        
       ,. -! !,'ニ二.`ヽ 、` ー ' {` ー- 、    
    ,. ´  ,l |/ニ二`、   `ヽ、、| ヽヽ { ` ー、

    イチローがこのスレに狙いを定めたようです
O ●●
S ○○
B ●●●




16 :代打名無し:02/06/20 17:31 ID:Oe8KO3/f
         !  ! i -<_______,`ゝ
         ! .l/  〈.  -=・=- -=・=-}-、
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       ,. -! !,'ニ二.`ヽ 、` ー ' {` ー- 、    
    ,. ´  ,l |/ニ二`、   `ヽ、、| ヽヽ { ` ー、

    イチローがこのスレに狙いを定めたようです
O ●●
S
B


サード強襲内野安打!

17 :ひとりまつり:02/06/20 17:53 ID:kNV0AdQE
─その後、金城、石井浩郎、グランが出発をした。

「次は5番の石井琢朗。」
デイバッグを投げ渡されると銃を向けて出るように催促する。
「じゃあ、頑張ってください。」
古ぼけた板張りの軋む廊下を進むと、すぐそこに玄関はあった。
外は・・夜?
球場にいるときはわからなかったが、雰囲気的にも深夜なんだろう。
あまりに暗すぎる夜。月明かりが外を照らす。

30分ぐらい、経ったころか。琢朗は丘の近くにいた。
その月明かりが丘の上にある何かを照らしてるを見つけた。
なんだろう。誰かのカバンかな、っともおもったが、すぐにその正体がわかり目を見張った
「か・・・かわはら?」
丘の上、まるで眠っているかのように横向けに河原隆一(15)が倒れている。
ただひとつ違うといえば、のど元がすっぱり割れてややいつも以上に顔が上を向いていることぐらい。
琢朗は今にも喉のすぐ傍まできている悲鳴をこらえ、河原に恐る恐る歩み寄った。

なんで!?なんで、チームメート同士で殺し合いをしなきゃいけなんだ!?
その目ただ見開かれ、眼球に月が空しく映っている。
河原・・・。かすかな希望をもって河原の体に手を伸ばそうとする。
その直後、向こうの草むらに動く人影を、確かに琢朗は見た。

そう、もし誰かやる気になっている奴が待ち伏せしてたら・・
河原はそいつに殺されたのなら・・・・・今すぐ、逃げよう!
そう考えるが先か、さっとデイバッグをつかんで琢朗の体は近くの林に向かって駆け出していた。

背番号15 河原隆一 死亡 

18 :ひとりまつり:02/06/20 18:02 ID:kNV0AdQE
>>12の報告により
背番号1 金城龍彦 死亡

木の陰にすわったまま、中根 仁(6)は手に持っている血に染まったサバイバルナイフを見て一人震えていた。
「ああぁ、なんでこんなことになったんだ。大変な事してしまったぞ・・・」
唇が大きく上下に震えている。
中根は一度球場を出た後、木陰に隠れてバックの中身を見てみた。
地図、時計、パン、水といったものの他に、一本のサバイバルナイフが入っていた。
もしかしたら・・・という不安が安倍にナイフを握らせたが、決して殺しあうつもりはない。
あくまで自衛のため、そう決めて握ったナイフだった。
その後、丘に移動したとき、丁度河原が出てきた。
中根は単に話し掛けるつもりで近づいたのかもしれない。いや、少なくとも敵意はなかった。
ただ、河原には月明かりに光るナイフを握り締めた中根を見て身の危険を感じたのも事実である。

「河原・・・」
眼前まで迫った安倍が声をかける。
「ああ・あ・あぁ・・」
声にならない声で河原が一歩後ろに引いた。運悪くその足を小石がすくった。
反射的に河原はデイバッグを振り回し、中根に掴み掛かってきた。
「待て!話を聞いてくれ!」
そんな声も空しく、河原は中根のナイフを奪おうとしていた。明らかに恐怖におびえた目で。
「うわぁー!」
中根はそれを振り払おうとナイフをつかまれた手を大きく振り払った。
いや、なぎ払ったというほうが正しいのかの知れない。
ナイフが何かに触れた感覚。

目を開けると首を切られた河原が足元に横たわっていた。流れ出た血が足先に届かんとしていた。
記憶はそこまで。
気が付くと木陰に身を潜め、血のついたナイフを握って震えていたのだ。
何故かデイバッグが2つ傍らにあった。しかしそれを持ってきた記憶もない。多分河原のものだろう。
「あぁ・・どうしたら・・・俺はどうしたらいいんだ・・・」
その時、中根の背後で何かが動く音がした。心とは関係なく手にしたナイフの柄に力が入るのがわかる。
「な、中根さん?中根さんですか?よかったぁ〜!」
そこには今にも泣き出さんばかりの顔で立っている、斎藤 隆(11)がいた

19 :ひとりまつり:02/06/20 18:14 ID:kNV0AdQE
「隆か、隆なのか?あ、あ・・・俺・・・」
中根の目から涙がどっとあふれ出た。
嗚咽の混じったその声は、あまりに弱々しく闇に吸い込まれていきそうで。
斎藤の視線がナイフを握る右手に注がれるのを感じた中根は、
まるで情景反射のようにそのナイフを草むらへ放り投げた。
「あぁ!違うんだ!違うんだ!俺はなんにも・・・」
斎藤はそれを見ても脅えることなく、まるですべてを理解しているかのように歩み寄ってきた
「大丈夫ですよ、中根さん。自分、見てたのです。
あの球場を出たときどうしていいかわからなくて、とりあえず丘にいったら・・・・後ろで物音がして・・・
振り返ると中根さんと河原がもみ合っているのが見えて、それで・・・
逃げ出す中根さんを追っかけてきたんスよ。
大丈夫です、ちゃんとわかっているますから。中根さんは悪くないです。
自分だって同じ状況ですから・・・」
そこまで一気に話すと、言葉を詰まらせ何かを振り払うかのように中根の手を強く握り締めてきた。
中根はそのまま斎藤の体を引き寄せ、しがみつくように斎藤を抱きしめた。
「あ、ありがとう、ありがとうよ斎藤。俺怖くて怖くて・・・。」
「大丈夫です、もう安心してください。自分も今はそばにいてあげます。
自分、このプログラムをいきなり聞かされてどうしていいかわからなくて・・・。
でも、もう大丈夫です。答えを見つけました。」
”今は”って!? 自分の嗚咽で聞き取りにくくなっていた斎藤の言葉だが、
そこだけは聞き逃さなかった。今って!? 今ってどういうことなんだ。
「自分、一人になるまで生き残ることを決意したのです。」
いつもより低い声で、わざと中根の耳元に囁いた

20 :ひとりまつり:02/06/20 18:20 ID:kNV0AdQE
それと同時に中根の背中に走る衝撃。
い、息が・・・出来ない・・・。
中根は猛烈に背中が熱くなるのを感じたが、一体何が起きたのかは理解できていないようだった。
ただ、斎藤の表情、そう目線は斜め上を向いて笑顔を浮かべている。
それを見て中根は全てを悟った
「さ・・・さいとう・・・どう・し・・・て・・・・・!?」
中根の背中に生えた果物ナイフを斎藤はもう一度握りなおし、さらに2度、突きたてた。
それと同時に中根の頭は生まれたての赤子のように、だらんと斎藤の肩にもたれかかってきた。
斎藤がそれを鬱陶しいといったような感じで立ちあがると、中根は勢い、前のめりに崩れ落ちた。
中根の口元から流れる一筋の血が闇に沈む深緑の草を赤黒く染めていく。
斎藤はその乾いた涙をさっと拭うと、中根の背中に刺さった果物ナイフを抜いた。
すぐに中根が放り投げたサバイバルナイフを回収すると、 そのまま河原のカバンに手をつけ中身を確認する。
中には黒く大きな鉄の塊。ベレッタF92Mが一丁、手付かずのまま入っていた。
それを見つけた斎藤は口元に暫時笑みを浮かべ、すぐに出発の準備をする。
足元に転がる中根の死体をチラッと一瞥すると、またあの低い声でつぶやいた
「中根さん、死亡。中根さん、ゆっくりと成仏してください。」

背番号6 中根 仁 死亡

21 :代打名無し:02/06/20 18:24 ID:KlpP60UV
なんか知らんが面白いから続けろ−

22 :代打名無し:02/06/20 18:47 ID:V1fAAghO
アレ様コワイヨー
((((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

23 :代打名無し:02/06/20 19:24 ID:m9ORYnb9
野球ネタを絡めるで無し、ただ名前を使ってるだけなのでつまらん。
終われ。

24 :代打名無し:02/06/20 19:44 ID:Mb1UEoBp
確かにそうだね。
他球団のバトロワは色々ひねってあって飽きさせなかった。
もうチョト頑張ってネタひねれー。

ちなみに漏れはキャスティングに不満。
どっちかって言うと金城が七原、石井琢が三村な気がする。
後アレ様は演技派って事で光子きぼーんw

25 :代打名無し:02/06/20 23:53 ID:i0zWJbSR
2chでバトロワが流行ってたのは、いつの話だよ?
2番煎じどころか3番煎じ以下など、やる意味なし。
無駄な長文は転送量を増やすだけで、ひろゆきにも迷惑がかかる。

26 :代打名無し:02/06/21 00:02 ID:n+OPX3l0
ま、下手糞の長文ぐらい見ててつらいものもない罠

27 :代打名無し:02/06/21 00:20 ID:Mtdg5dr4
巨人
ttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/5499/
中日
ttp://dra-btr.hoops.jp/
広島
ttp://k-server.org/brm64/hcbr_chapter/index.htm

バトロワ流行ってた去年のオフシーズンに書いてりゃ下手でもこのぐらいいけたんじゃ?(ワラ

28 :代打名無し:02/06/21 01:19 ID:FqzpR7v6
金城の背番号は間違える、万永の名前も違ってる。
1は横浜ファソじゃない訳だな?
俺は横浜ファソなので、ファソでもない奴に
選手同士が殺し合う話を書かれるのは不愉快だ。
即座に終了しろ。

29 :ひとりまつり:02/06/21 14:16 ID:9o2XLcwU
>>28

まず、万永の名前は変換し間違えてた。スマン。
んで、金城は>>12が間違えただけで俺は間違えてない。1だ!
しかも俺は横浜ファソだ。絶対に終わらないぞ。

30 :代打名無し:02/06/21 14:30 ID:To0kBMNY
>>29
終わらんのは別にいいんだが、
もうちょっと内容何とかならんか?
巨人や広島のバトロワ読んだ後じゃ、読む気にもなれん。

31 :代打名無し:02/06/21 15:26 ID:rkhDgJR3
>>30
同意
細かいところでチームネタが散りばめられていて面白かった。
今のここは中日バトロワスレたったばかりの頃の文章より面白くない。

>>29
失敗を人になすりつけるのは勝手だが、1人で書くんなら広島のヤシみたいに
そうやって断言しとけよ。全部まとめて1つの物語とみなされるからな。

32 :代打名無し:02/06/21 16:29 ID:7xluS71A
てゆーか一人で書くなら2chでやる必要ないのでは?
それに中根の名前が時々阿倍になってるぞ。
ついでに中根は「齋藤」じゃなくてタカシって呼んでそうだけど・・・。

33 :代打名無し:02/06/21 17:34 ID:JOXIxa9n
無能がネタ職人ごっこをしてるスレはここですか?

34 :代打名無し:02/06/21 18:09 ID:MCuxrZ/G
>眼前まで迫った安倍が声をかける。
安部って誰よ?なっち?w

しかし酷い文章だな。これ以上やっても1は無能を晒すだけだから
終了したほうがいいと思われ。

35 :代打名無し:02/06/21 18:44 ID:bk6EbowZ
1は、チームネタを絡めようにも知識もないし、選手個々の性格も知らないんだろ。
横浜ファンなら、七原=タクローという発想は出ないと思うし
中根がアレの高校の先輩という知識があれば、こんな書き方にはならないはず。

>>1
そういうわけで、お前が横浜ファンじゃないのはばれている。
他球団バトロワのコピペにちょこちょこと手を入れてるだけでは、
続ける意味なし。

36 :代打名無し:02/06/21 20:51 ID:mcv0/Gsy
あまりの>>1の叩かれようが(・∀・)イイ!。同情はしないけど。
で、>>1は逃亡中ですか?

37 :代打名無し:02/06/21 21:50 ID:Ki7A3nj1
そうそう、万永は正しくは『多菓子』だよね。

ていうか、いきなり誰は誰って表を書いちゃうのは気が利いてないにもほどがあるよな。
本文を読んでわかるように書けないなら(もしくはその自信がないのなら)バトロワなんぞやるべきではなかろう。

38 :代打名無し:02/06/22 01:39 ID:l0vn9jQL
ひとりまつりの背中に走る衝撃。
い、息が・・・できない・・・。
ひとりまつりは猛烈に背中が熱くなるのを感じたが、もともとかなり鈍感なため、
一体何が起きたのかは理解できていないようだった。
振り返った先に立っていた女、アン・ヴォーグのシンディ(ブラッグスの嫁)は、やや視線を逸らせて笑みを浮かべている。
しかしモー娘。ヲタのひとりまつりは洋楽などろくに聴いたこともなかったし、
そもそも似非横浜ファソでありブラッグスなどという選手の存在も知らなかったので、
何で自分の前にこんな恐い顔の女が立っているのか、分かっていないようだった。
「えーん、ママー、背中が痛いよー(号泣)」
シンディはひとりまつりの背後に回ると、背中に生えた刺身包丁を握りなおし、さらに2度、突きたてた。
「ぐええ〜〜〜〜!!!!」
ひとりまつりはカエルが潰されたような奇声をあげると、前のめりに崩れ落ちた。
シンディがひとりまつりの背中に刺さった刺身包丁を抜くと、返り血が勢いよく吹き出して、
シンディの手と辺りの草むらを真っ赤に染めた。
シンディは刺身包丁を投げ捨てると、傍らにあったひとりまつりのカバンに手をつけ中身を確認する。
中には茶色い塊の八丁味噌と、コンニャクが入っていた。コンニャクはひとりまつりがオナニー用に購入したもので、
ひとりまつりのお気に入りのオナペットは( ● ´ ー ` ● )であった。
(今日の夕食は主人の好きな味噌おでんにしよう・・・)
シンディは八丁味噌とコンニャクを手に取り、笑みを浮かべた。
そして足元に転がるひとりまつりの死体をチラッと一瞥すると、美しい声でつぶやいた
「ひとりまつりさん、死亡。ひとりまつりさん、ゆっくりと成仏してください」

このスレの>>1 ひとりまつり 死亡

39 :代打名無し:02/06/22 05:12 ID:9YEA5yST
ひとりまつりさん死亡。ひとりまつりさん、とっとと成仏してください。

40 :代打名無し:02/06/22 16:22 ID:CXG6aDhg
悲惨な>>1 ひとりまつりさんは野晒しになってしまうんですね(藁

41 :代打名無し:02/06/22 16:55 ID:MBEv1wgD
ホルトは神

42 :代打名無し:02/06/22 20:04 ID:qWLuDJcg
1が成仏できますように(-人-)ナムナム・・・

43 :ひとりまつり:02/06/23 13:45 ID:a3zN8CiM
  ||
  ||
∧||∧
(/ ⌒ヽ
 | |   | 
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪
   ;
 -━━-



44 :代打名無し:02/06/23 17:06 ID:9LHQqi/f
降臨sage

45 :代打名無し:02/06/23 21:27 ID:2baGKZ8g
17 :代打名無し :02/06/13 02:50 ID:y5U6Dvku
この手のネタスレは、まず>>1を叩くことから始まる
そして職人待ち

46 :代打名無し:02/06/23 23:23 ID:HZn0Vtef
>>45
そしてひとりまつりが新たなハンドルで職人ぶって再降臨し、
また叩かれる、とw

47 :代打名無し:02/06/24 00:21 ID:S/ZwCIcp
万永貴史(まんえいたかふみ)

48 :代打名無し:02/06/24 15:58 ID:O/cvNhi4
万永って長距離打者??

49 :代打名無し:02/06/24 16:05 ID:TxjxeA/Y
万永は守備要員

50 :代打名無し:02/06/24 19:31 ID:OsO9M3Rk
万永の打力は侮れない

51 :代打名無し:02/06/24 21:00 ID:5KA0Ge60
万永と嘘とビデオテープ

52 :代打名無し:02/06/24 21:33 ID:v6elwgDF
ここはいつの間に万永スレに?







ひとりまつりの駄文より面白いからいいか。

53 :代打名無し:02/06/24 21:56 ID:t7s3g1xe
マンエーマンセー

54 :代打名無し:02/06/24 22:12 ID:Ce3jz/dK
万永って年号っぽい名前だ。万永元年

55 :代打名無し:02/06/24 22:14 ID:dP//KO5M
        ムックワッショイ!!
     \\  ムックワッショイ!! //
 +   + \\ ムックワッショイ!!/+
                            +
.   +    ,,,,┯,,,,    ,,,,┯,,,,   ,,,,┯,,,,     +
       彡(・) (・)ミ 彡(・) (・)ミ 彡(・) (・)ミ
       彡 Д ,,∩,彡 Д ,,∩,彡 Д  ミ
 +  (( 彡つ   ミ 彡つ  ミ彡彡つ  つ ))  +
       彡  ミ ミ ミ  彡   彡 ミ ミ


56 :代打名無し:02/06/24 22:25 ID:OSRfNzMx
        ヤタ!僕のスレだ!!お前等僕にひれ伏せ!
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /\ /\  /神\/../
          / /\  \(0´く`0)/
        ())ノ__ ○二○二⌒/../
       / /||(二ニ) (___/../ 几l
   γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0
   l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) ||  (´⌒(´
__ ゝ__ノ     ̄(___) ̄  ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;

57 :代打名無し:02/06/24 22:42 ID:vDMBDAeQ
タネタネを重要な役にしる!

58 :代打名無し:02/06/24 22:43 ID:k9xtiGs2
>>56
オナカポッコリン

59 :代打名無し:02/06/24 23:17 ID:gh/bJuW7
万永てそんなに言われる程デブかなあ?

60 :代打名無し:02/06/24 23:44 ID:slxI1BFT
七原秋也=万永
中川典子=義人
川田彰吾=横山
桐山和雄=タネタネ
相馬光子=オカズ

いっそこのぐらいバカバカしいキャラ設定にすればよかったのだ。
>>4の典子=オカズといった設定はヲタ女みたいでキモイ。

61 :代打名無し:02/06/24 23:52 ID:cFiPJ8lj
おかずのりは豊でしょ

62 :代打名無し:02/06/24 23:59 ID:kJPEVREa
オカズヲタが立てたんだろこのスレ

63 :代打名無し:02/06/25 00:54 ID:+wy5B7OL
故・ひとりまつりさんはオカズヲタ女だったのですか

64 :代打名無し:02/06/25 11:37 ID:pITIlFfx
今日、初めてここの存在を知ったのだが
読む限り、モーネタで作った妄想小説(?)を
単に横浜の選手の名前に書き換えただけなんじゃないのか。

でもそれも失礼な話だなあ…。

65 :代打名無し:02/06/25 17:56 ID:cAKJUrHF
>>64
自分は見てないけどモー板でもバトロワはやってたらしいのでそのコピペと思われ。

ますます失礼な話だ。

66 :代打名無し:02/06/25 19:31 ID:jDYPaVcM
おかずちゃんをヒロインにして
バトロワを書きたい
   ↓
でも文章を組み立てる能力がない
   ↓
バトロワネタをインターネット検索
   ↓
モームスのやつハケーン
   ↓
野球板の人はモームス小説の事なんて
気付きもしないだろう
   ↓
職人ヅラしてコピペ
   ↓
あっさりばれる
   ↓
   マズー

67 :代打名無し:02/06/25 20:26 ID:rbpU39Eo
age


68 :代打名無し:02/06/25 23:27 ID:ft+AM059
こんな失礼なひとりまつりに頃されてしまった
金城とカツヲと中根のために、(-人-)ナムナム・・・

69 :代打名無し:02/06/25 23:48 ID:gDn5cXz6
新たな職人キボンヌ
ひとりまつりみたいなドキュソじゃなく、
ちゃんと球団・野球ネタちりばめてくれる職人様の降臨を待つ。

70 :代打名無し:02/06/25 23:56 ID:+0YQEijj
温和っぽい空気が流れつつある今日びの2chの中で
こんな祭りらしい祭りは久しぶりに見た

>>1はモー板パクリ同人ヲタ女

71 :代打名無し:02/06/26 00:31 ID:pTNtrIs/
>>69
腕に自信のある職人なら、いまさらバトロワはやらんだろ。
十分過ぎるほど手垢のついた題材だし、
他球団バトロワもほとんど終局で、ブームも過ぎてるし。

72 :代打名無し:02/06/26 00:42 ID:8s2vuSDT
他はこんな感じだと思う。

読売:終わりそうなところ?でスレdat落ち
中日:スレdat落ちも乗り越えもうすぐ終わりを迎えそう
広島:まだ話の途中だがスレはない(作らないのか?)

ただ他のネタスレ見てると野球板ではこういうネタがやりづらくなったと思うよ。
いい作品にもミーハー感想がどっさりついてあっさり面白くなくなる。
不○城がいい例だと思うんだけど(本編はいいが他が…)。

73 :代打名無し:02/06/26 00:50 ID:nZAYjmB2
>>72
かぷのバトロワは保存サイトで続いてるよ。

誰かGのバトロワスレ立ててくださひ・・・

74 :72:02/06/26 01:05 ID:8s2vuSDT
>>73
そういうつもりで書いたんだけど全然伝わってなかった。
書き方悪くてスマソ。
もうスレなしで続けていくのかね?

75 :73:02/06/26 01:14 ID:nZAYjmB2
>>74
こっちこそ勘違いスマソ。
もう2chではやらないみたいっすよ。


76 :代打名無し:02/06/26 14:20 ID:U1N38ULa
何回読んでも
ヲタ女臭くてキモイ

77 :代打名無し:02/06/26 23:32 ID:K4g6wk2o
中日バトロワ完結age

78 :代打名無し:02/06/26 23:58 ID:42hEoncc
>>76
それはもともと、1がオカズちゃんをヒロインにしたくて立てたスレだから。
必死でスレ継続希望してるのも、オカズちゃんヒロイン小説を
読みたくてたまらない、ひとりまつりの仕業かも(w

79 :代打名無し:02/06/27 00:44 ID:4q2Mh79l
>>73
いっそここでGバトロワの続きやるのはどう?

ヒソーリ再降臨があるかもしれんしなあ(w

80 :代打名無し:02/06/27 00:47 ID:R5Qh9Z7k
再利用は賛成だけど職人さんが気付いてくれるかだな。
せっかくラストに向かっていい所だったのになあ・・・

81 :代打名無し:02/06/27 00:51 ID:kaOTpIlb
横浜ファソとしては、「横浜」とスレタイトルのついてるとこで
巨人ネタやられるのは不愉快。
新スレぐらい、巨人本スレで誰かに頼んで立ててもらえ。
それとも、その程度のこともやってくれないほど
巨人ファソというのは冷たいヤシばかりなのか?

82 :79:02/06/27 01:01 ID:4q2Mh79l
ごめんネタつーか煽りでした。ギリギリの線を狙いすぎた模様。

ひとりまつりさんのあとを追いに逝ってきます。

83 :代打名無し:02/06/27 01:01 ID:mHEHM18b
>>81
全くもって同意

84 :代打名無し:02/06/27 01:03 ID:OKEpfuzT
>>79-80

虚 ヲ タ の 身 勝 手 さ が 全 開 で す (ワラ




85 :80:02/06/27 01:08 ID:R5Qh9Z7k
ごめんなさい。軽率でした。
俺も82さんの後を追います・・・

86 :代打名無し:02/06/27 01:24 ID:TDUWsqQC
めずらしく盛り上がってると思ったらこんなことでか。
まともに書ける職人いないもんかね?
全球団あったら面白い。(阪神は昔中継ぎスレでちょっとだけ書かれた気がする)

87 :代打名無し:02/06/27 01:31 ID:PQdIRHjp
>>86
>>10でもがいしゅつだが、夜ベの前スレでネタでやってる。
http://sports.2ch.net/base/kako/1001/10016/1001698449.html
ここの149〜158でも読んどけ。

88 :代打名無し:02/06/27 05:52 ID:c9nCL8/H
ベイスターズファソは野球板での人口はあまり多くないのに
ヲタ率が高いので、ネタスレやるのは難しい。
職人降臨でネタが始まったとしても
すぐにヲタが大量に食いついてきて、滅茶苦茶になると思われ。
ここの1のひとりまつりがどうやらオカズヲタ女だったのが
いい(悪い?)証拠だ。

89 :代打名無し:02/06/27 08:46 ID:2jqU2NNB
なんだー浜ファンだったから結構期待してたのに・・・。
誰かやって欲しいな。続きを。(俺はやらん)

90 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:22 ID:nYAfG1HQ
日航機のチャーター便、ボーイング777は現在どのあたりを飛んでいるのか
皆目見当はつかなかった。航空機運航の支障になる、という理由で
窓のブラインドは全て閉じられてしまったのだ。
「選手のみなさま、表情が固いですねえ。オールスター中のミニキャンプとはいえ
せっかく海外に出られるんですから、もう少し明るい表情しましょうよ。
オールスターにチームから誰も選ばれなかったとか、そういうことは忘れましょう。
え、着いてからの地獄の特訓が心配? いや、はははは」
世界のナントカ、と自称するTBSのアナウンサーが、添乗員よろしくキャビンの最前部で
マイクを握ってクソ面白くもない話を延々と続けている。
そしてキャビン内にはいわゆる「2カメ」が入った状態で、レンズが選手の表情を狙っている。
「なあ、何でわざわざミニキャンプで海外に出るんだと思う?」
鈴木尚典(7)は、小声で隣席の三浦大輔(18)に声をかけた。
「え? それは雑音が入らない状態で、チームを立て直しする、という意味じゃあ・・・」
三浦は視線を宙に泳がせながら言った。三浦もなぜ海外に行かなければならないのか
分からないのだな、と尚典は思った。「海外」というだけで、場所が知らされていないというのも異常だ。
そして、故障者を含めて支配下選手全員参加、というのも輪をかけて異常だった。
故障者はミニキャンプなどに参加せず、治療に専念したほうがいいに決まっている。
いや、厳密に言えば、2人の選手の姿が欠けていた。故障者も全員参加、という話を聞いて
そのうちのひとりに、尚典は昨夜電話を入れたのだ。
「え? 何、それ。聞いてない」
電話の向こうで、故障療養中の投手は呆気にとられたような声をあげたのだった。
それで尚典は、故障者も参加という話はガセだったのか、と思っていたのだが
今朝集合場所の羽田空港に着いてみると、野村弘樹(21)も木塚敦志(20)も井上純(32)もおり、
どういうことか判別つかず、そこで思考を止めた。
「お飲物でございます」
キャビンアテンダントが飲み物のワゴンを運んできた。
「えーと、コーヒーください」
コーヒーを飲んで頭をはっきりさせようと思った。しかし一口飲むと、尚典の意識は
遠のいてしまった。

91 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:23 ID:nYAfG1HQ
「どういうことなんですか」
横浜・関内の球団事務所で、川村丈夫(16)は困惑していた。
「何度も説明させないでくれよ。川村くん、君は頭がいいのが取り柄じゃないか」
川村の正面のソファでは球団取締役・野口善男がふんぞり返って、しかし困ったような表情をしている。
「君はTBSの社員になるんだ。出向とかじゃない、正社員だ。砂原会長の特別のご厚意だ。
いやー、杉本くんも筑波出てるからねじ込めるかと思ったんだが、
砂原会長のお眼鏡にかなわなくてねえ。君は本当にラッキーなんだよ、ラッキー」
野口は、ラッキー、を強調するように言った。
「そんなことを言われても、僕は野球選手ですから。クビだというなら、自由契約にしてください。
日本の球団で獲ってくれるところがないなら、アメリカでも台湾でも行きますから」
「だから、クビじゃないっつーのっ!」
野口が声を荒げた。
そのとき、ドアが開いた。
「あ、大堀社長」
球団社長・大堀隆が部屋に入ってきた。野口の隣に腰を下ろした。
「野口さん、ちゃんと始めから説明したほうがいいんじゃないですか。
川村くん、この話は現段階では決して口外しないように。
口外すると、君の身の安全は保障されないからね」
大堀の言葉に、川村は唾を飲み込んだ。
「先日の臨時オーナー会議で、球団数削減が可決された。横浜は削減対象となった」
「・・・どういうことですか」
「君がクビなのではなく、君以外の選手が全員解雇だ。
横浜ベイスターズは、本日付けで消滅する」

92 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:28 ID:nYAfG1HQ
ドシン、と車輪が地面に着く衝撃があって、尚典は目を覚ました。
「あ?」
首にひんやりする感触を覚えて、尚典は自分の首を押さえてみた。金属の輪のようなものが
巻き付けられているのが分かった。
隣の席の三浦を見ると、鈍く光る金属の首輪のようなものをはめられて、眠っている。
キャビンの中を見渡すと、何割かの選手は着陸の衝撃で目を覚ましたばかりのようで
落ち着きなく辺りを見回しており、残りの選手は眠ったままで、
そして一様に全員の首に、金属の首輪のようなものが巻かれていた。
「あ、目を覚ました選手のみなさん、その首輪は取ろうとしないでくださいね。
無理やり外そうとすると爆発して危険ですから、気をつけてください」
アナウンサーの世界のナントカがマイクを持ってそう言って、尚典は首輪を剥がそうとした手を止めた。
「まだ眠ったままの選手の方もいっらっしゃるようですが、ただ今無事キャンプ地に
到着しました。あ、まだ立ち上がらないでくださいね」
「爆発って、どういうことだ!」
尚典の3列ばかり前の席に座っていた中根仁(6)が、怒ったように言った。
「まあまあ、中根さん、落ちついてください。いまからルールを説明します。
今回のミニキャンプでは、球団サイドおよび森監督はじめ首脳陣の方は
ちょっと変わった趣向でやっていきたい、ということですので
私が代わりまして説明させていただきます。
みなさん、プロレスのバトルロイヤルはご存じですよね」
アナウンサーが、ニヤリと笑って言った。

93 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:29 ID:nYAfG1HQ
「今回のミニキャンプは、極限の精神力を身につけることを目的にしており、
選手のみなさんにも生死をかけて臨んでいただきます」
アナウンサーの言葉に、キャビン内はざわめいた。
「一定時間内に、最も精神的・肉体的に弱かった方に1人ずつ、消えていただきます。
厳密に言うと、死んでいただくのですが。
最後まで勝ち残ったおひとりには、年俸8年契約100億円を保証いたします。
選手のみなさん同士で倒し合いをしていただくのが原則なんですが、
一定時間内に誰も死ななかった場合は、こちらで任意の選手を間引かせていただきますので」
「死んでいただくだと! ふざけるな!」
中根が立ち上がって、世界のナントカにつかみかかった。
「中根さんに加勢するぞっ!」
後ろのほうの座席から、内川聖一(2)、小池正晃(56)、七野智秀(77)ら、若手野手が飛び出してきた。
「中根さん、落ちついてください!」
尚典も思わず飛び出した。キャビンの前のほうでは、もみ合いになっている。
中根とアナウンサーの間に、割って入ろうとした。
「何が死んでいただくだ! てめーが死ね!」
「うぐっ、ぐふっ・・・」
中根がアナウンサーの首を締め上げる。そのとき。
パン、と乾いた音がした。
「う、内川・・・?」
小池が顔の左半分を血に染めて、呆気に取られた表情をしている。
その少し向かって右にいた、内川の首から上がなかった。
首から下だけになってしまった内川の体が、血を吹きながらゆっくりと沈んだ。

94 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:30 ID:nYAfG1HQ
キーン、という金属音がして、キャビン内のスピーカーのスイッチが入ったようだった。
その音に尚典は我に返った。
「死んでしまったのは内川だったか。言っておくが俺は、中根、おまえを狙ったんだがな。
内川が死んだのは、中根、おまえのせいだ」
スピーカーから、森繁和コーチの声が聞こえてきた。中根は音の方向を睨みつけた。
「これで俺たちが本気だということが分かっただろう。こっちが本気なんだから
おまえらにも生死を賭けて臨んでもらう。
俺たちはコンピュータによる遠隔操作で、おまえらの首についている首輪を爆発させることができる。
まあ、中根を殺ろうとして間違えて内川を殺ってしまうとかという具合に、
プログラムのバグも出るんだが。まあ、このバグは近日中に直る予定だ」
「ゴホンゴホン、では、おひとりずつ外に出ていただきます。
あ、この航空機は、みなさんが退去後1時間ののちに爆破させていただきますので
お忘れ物等ないように気をつけてくださいね」
アナウンサーが首を押さえながら言う。
「当面の必要な食糧等は、こちらにナップザックで用意させていただきましたので
おひとつずつ持って行っていただきます。
背番号順で、まず0番、万永貴司さん」
「えっ、はい!」
名前を呼ばれた小太りの万永が、びっくりしたように立ち上がった。ドア口に積まれてあった
ナップザックをつかみ、逃げるように飛び出していく。
「1番、金城龍彦さん、は、寝てらっしゃるようですね。もし爆破予定時刻までに
起きない方がいた場合でもこのまま航空機は爆破しますので、ご了承ください。
2番、内川聖一さんは、既に亡くなられていますね」
中根がアナウンサーを睨みつけた。

95 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:32 ID:nYAfG1HQ
「6番、中根仁さん」
名前を呼ばれた中根は、首から下だけになってしまった内川の両手を胸の前で
手早く組ませると、無言で立ち上がった。
アナウンサーの前で仁王立ちになり、またつかみ合いになるようなら止めなければ、と尚典は思ったが、
「フン!」
怒ったようにそう言うと、ナップザックをつかんで外に出てしまった。
「7番、鈴木尚典さん」
「あ、はい」
尚典は立ち上がると、ナップザックを手にあわてて外に出た。
タラップを走って下りると、外は既に暗かった。街の灯りどころか空港の建物や管制塔らしきものもなく、
長い滑走路が続いているだけだった。季節は夏でも風は冷たく、北の国のようだった。
滑走路の先に、中根らしき人影があった。
「中根さん!」
尚典は人影に駆け寄った。中根はナップザックを肩に掛け、腕組みをして怒ったような表情だった。
「何だ、尚典」
「えーと」
何だ、と言われると、何を言っていいのか分からなくなった。
「尚典、俺は内川の弔い合戦をやる。俺ひとりでやるから、お前は俺のことは気にするな。
お前は自分がこのばかげたゲームからどう逃げるかだけを考えろ、いいな」
中根はそれだけ言うと、大股で歩いて闇の中に消えた。
「尚典さん、いたんですか!」
呆然としていると、背後から声をかけられた。小柄な田中一徳(9)が立っていた。
「ねえ尚典さん、こういうときは何人かで一緒にいたほうがいいですよ。
尚典さんと一緒にいていいでしょう?」
一徳は小狡そうな目で、上目遣いで尚典を見た。
「あ、ああ」
尚典は上の空で答えた。

96 :おい、降臨してやったぞ。:02/06/27 12:33 ID:nYAfG1HQ
陽の傾きかけた関内の街は、賑わっていた。
川村は疲労感を感じながら、駅への道を歩いていた。駅前に人だかりができていた。
「あー、号外、号外。大変なことになったよ!」
神奈川新聞の号外が配られているようだった。横目で見て通り過ぎようとして、
「横浜」「墜落」「絶望」という大見出しの文字が目に入った。
「あ、1枚もらえますか」
川村は思わず、人だかりの中に手を伸ばした。
「あ、順番に並んで並んで。って、あれ、川村投手ですよね。全員絶望じゃなかったの」
号外を配っていた男は、怪訝そうな顔をした。
「どういうことですか」
「いや、選手全員絶望で、球団消滅って書いてるから」
川村は男の手から、ひったくるように号外をむしり取った。
『横浜球団チャーター機墜落! 選手全員絶望!』
横浜ベイスターズがミニキャンプのためにチャーターした日航機が、太平洋に墜落。
支配下選手全員を含む、乗客乗員全員絶望。
そして。
横浜球団消滅確実、球界再編成へ拍車。
川村は号外を持ったまま、その場にしゃがみ込んだ。しゃがみ込んで、頭を抱えた。
先ほどの大堀の言葉が、脳裏によみがえった。

――――横浜ベイスターズは、本日付けで消滅する!

97 :代打名無し:02/06/27 12:35 ID:nYAfG1HQ
ちなみに、ひとりまつりの駄文は全部無視して、最初から書いた。
あんなアフォな設定じゃ、続ける気にはなれんからな。

98 :代打名無し:02/06/27 13:31 ID:Xk1WqsKg
>>97
グッジョブ

99 :代打名無し:02/06/27 14:55 ID:4yBA2gFu
>>97
ナイス

100 :当て馬名無し:02/06/27 16:44 ID:DP0PNPF4
>>97
ひとりまつりのよりずっと(・∀・)イイ!!

101 :当て馬名無し:02/06/27 16:46 ID:DP0PNPF4
何気に100get。しかもIDがポップンもどき(P"0"PNなのが惜しい)。

102 :当て馬名無し:02/06/27 16:48 ID:DP0PNPF4
おっと、ここはアーケード板じゃなくてプロ野球板だから
単にポプもどき(IDがPOPじゃなくてP"0"P)の方がいいか。

103 :代打名無し:02/06/27 17:35 ID:F5OzxelW
>>97
(・(・∀(・∀(・∀・)∀・)∀・)・)イイ!!
続きも期待してますよー。

104 :代打名無し:02/06/27 17:50 ID:pN4/F0My
ところで、選手の顔ぶれは今年の陣容なのかな?
ヴォケ志さんはどうします?中日編でお亡くなりになりましたが、
それは関係なしで登場するのかな?
>>97
楽しみにしてる!!愛読するよ!

105 :代打名無し:02/06/27 18:49 ID:tOCWnMDf
今度は川村ヲタ女降臨

106 :代打名無し:02/06/27 23:04 ID:GojGVBYO
>>105はひとりまつりの再降臨か?
オカズちゃんがヒロインになれそうにないので、機嫌が悪いのかな。

107 :代打名無し:02/06/27 23:50 ID:26nrdO+X
よし、ageるぞ!

108 :97:02/06/28 02:07 ID:N/EeT7o4
概ね好評のようで、うれしいぞ。

>ヴォケ志さんはどうします?中日編でお亡くなりになりましたが
ここの人の何割ぐらいがチュニチバトロワ読んでたのかな。
あまり多いようなら、外したほうがいいのか?
なるべくなら他所のネタは気にせず進めたほうが、すっきりするんだけど。

109 :代打名無し:02/06/28 09:22 ID:3W9aW497
俺は特に他のバトロワは気にしないで良いと思うけど・・・
他球団のバトロワとリンクする部分が多いなら別ですが。

110 : ◆xYQkNOZE :02/06/28 10:23 ID:aOvoz1aW
ROMのつもりでしたがお邪魔します
中日編とのリンクを考え始めると、ラストでバトロワ主催者が死んで球界からのバトロワはなくなる…ということになってしまっておりそもそも横浜のバトロワが成り立たないので気にしなくてよいのではと
タケシにはせめて新天地では幸せになってほすぃ…

>>97
すばらしい!!
ハマは中日関係者が多いので彼らの活躍期待してまふ

111 :97:02/06/29 02:31 ID:P6SidiH9
コトリ、と音がして、自分を除く最後のひとりが機外に出たようだった。
石井琢朗(5)は薄目を開けて、周囲を確認した。航空機のキャビン内に自分以外誰もいないことを
把握してから、目を開けて立ち上がった。キャビンの後部に向かって歩き出した。
指定の座席番号は、82-B。この座席番号を指定したのはヘッドコーチの黒江透修で、
本人の背番号の82はいいとして、Bというのは今年は最後までペナントレースを闘っても
結局Bクラスにしかなれない、という洒落のつもりか。
どのみち、この球団がこの先ペナントレースを闘うことは、二度とない。
琢朗は82-Bの座席シートをゆっくりと持ち上げた。
シートの裏側に、黒いアタッシュケースがはめ込まれていた。
琢朗は慎重にシートからアタッシュケースを外した。そして取り出したアタッシュケースを
隣のシートの上に置き、開けて中身を確認した。
組立式のライフル銃と銃弾、暗視スコープが入っていた。琢朗は慣れた手つきでライフルを組み立てる。
琢朗の身分は、既に横浜ベイスターズの登録選手ではなかった。昨日、野村弘樹(21)と共に
球団事務所で捺印して、正式の手続きを済ませた。
横浜ベイスターズ球団精算事業団。まるで国鉄を潰したときのような冴えない名称で、
もう少し何とかならないものかと思う。
野村はまるで踏ん切りのついていない表情をしていたが、ライフルを手に出発したのだろうか。
「俺は既に割り切ったぞ」
琢朗は口に出して言ってみる。そう、俺は割り切ったのだ。こういう事態になってしまった以上、
しょうがないではないか。
アタッシュケースをどうするか一瞬迷って、持っていくことにした。
ここは無人島ではない。日中はライフルを隠して歩かなければならない事態も起きるはずだ。
琢朗は、自分の首に巻き付いていた金属の首輪を引き剥がした。そのまま放り投げた。
自分と野村の首に巻かれていたのは、爆発する可能性のある他の選手のものと違ってダミーだが、
首に巻き付いていて気持ちのいいものではない。

112 :97:02/06/29 02:32 ID:P6SidiH9
琢朗がライフルを肩に掛けてアタッシュケースを手にタラップを下りたとき、
早くもスーツの胸ポケットに入れた探知機が反応した。携帯電話に模したそれを取り出し、確認する。
航空機の尾翼のあたりに、赤の光と黄色の光が点滅している。赤の光は今年のFA取得選手を示すものだ。
FAの4人、鈴木尚典(7)、佐伯貴弘(10)、斎藤隆(11)、三浦大輔(18)は全員消せ。
それが琢朗と野村に与えられた、最低限の任務だ。それ以外の選手は、適当に殺し合いを
させておいてもいい。異常事態といえるこの島で、爆撃を受けたり流れ弾に当たって
勝手に死ぬ選手も出るだろう。
どうするか一瞬迷って、琢朗は銃撃を見送ることにした。そろそろ航空機の爆破の時刻が近く、
自分が爆発に巻き込まれたのではバカらしい。それに、時間はいくらでもある。
それにしても、ここは予想以上に寒い。途中で衣類の調達を受ける必要がある。
琢朗は探知機を胸ポケットに入れ、長い滑走路を歩き始めた。

113 :97:02/06/29 02:33 ID:P6SidiH9
「あー、ダメだあ。尚典さーん、ここケータイずっと圏外っすよ」
田中一徳(9)はさっきからずっと携帯電話をいじっている。航空機の貨物室のドアをこじ開けて
荷物を出そうとしている鈴木尚典は、軽く舌打ちをした。
「なあ一徳、荷物出すの手伝ってくれよ。俺は自分のバットはどうしても出したいし、
他の人のバットやグラブも、出しておいたほうがいいと思うし」
「あ、いま手伝いますから、ちょっと待ってくださいよう」
荷物はいくつかのカートに分けられて積まれていた。二人ががりでカートを下ろし、
それを押して移動させることにした。100メートルを目安にカートをデポし、
全部の荷物を少しずつ航空機から遠ざけていく。
一徳は「重いじゃないですかー」と、文句が多い。
と、背後に強い光が上がった。
「伏せろっ!」
尚典と一徳は滑走路につっ伏した。頬が地面に擦られて熱を帯びた。背を爆風が通り抜け、
カートが倒れて荷物がまき散らされた。
爆風がぬるい塵を帯びた風に変わったことを確認して、尚典は体を起こした。
数百メートル先で、航空機が炎上していた。
一徳は、擦りむいたとか血が出たとか言っていたが、尚典はそれを無視してカートを起こし、
まき散らされた荷物を積み直した。
荷物の中から自分のバットを1本だけ取り出した。どう考えても野球をする状況ではないが、
お守り代わりに、とナップザックの中に突っ込んだ。

114 :97:02/06/29 02:34 ID:P6SidiH9
辺りは薄青くなってきて、夜明けのようだった。
滑走路の先は草の生えた荒れ地になっていた。空気はいっそう冷え、風が丈の高い草を揺らした。
「尚典さん、歩きにくいじゃないですか」
長身の尚典の顎のあたりまであるような背丈の高い草で、小柄な一徳の姿は完全に埋もれてしまっていた。
「あ、向こうに線路が見える。線路の上なら、歩きやすいだろ」
少し小高くつくられた土手が向こうに見え、その上には昇りかけたばかりの陽に反射する
金属の線が見えた。線路に沿って歩いていけば、街に出られるだろう。
尚典は少し元気が出て、大きく草をかき分けて大股で前に進んだ。
土手は傾斜がきつかったが、これで人のいるところに出られる、と思い、
尚典は一気に駆け上がった。駆け上がってから、大きく息をついた。
線路は単線で、昇ったばかりの太陽を受けて鈍く光っていた。周囲は一面草ばかりの荒れ地で、
山は遠くに低く見え、高校の修学旅行で行った北海道の原野に似ているように思えた。
しばらくすると、一徳が息を切らせて登ってきた。
「ここ、どこっすかね。何か北海道っぽいですよねー」
一徳も同じことを考えているようだった。

115 :97:02/06/29 02:35 ID:P6SidiH9
しばらく歩くと、線路の周囲は針葉樹の林になった。線路の脇にコンクリートの小さな柱があり、
文字が書かれてあるようだった。文字は浅く読みとり難かったが、かろうじて
「敷香 30km」と読めた。
「これは地名なのかな。しきか、とか、しきこう、とか読むのかな。
30キロ歩いたら、その街に出られるってことだから、がんばって歩こう」
尚典がそう言い終わらないうちに、重低音が上空から襲いかかった。
「あ、あれは・・・ゼロ戦・・・?」
一徳が指をさした。針葉樹林のすぐ上に、小型の攻撃機の機影があった。
「バカ! どこがどうやったらあれがゼロ戦に見えるんだっ! あれは、あれは・・・」
一徳に対していらついていたこともあって、尚典は思わず怒鳴ってしまった。
一徳はなぜ怒鳴られたのか分かっていないようで、きょとんとした表情をした。
「あれはイリューシンだっ! イリューシンIl−4攻撃機だっ!」
動体視力には自信がある。だてに2度も首位打者を取ったわけではないのだ。見間違いと思いたいが、
見間違えるわけなどないのだ。古びた形式の、木でできたような第二次世界大戦中の攻撃機。
ミグでもスホーイでもなく。何でそんなものが上空を飛んでいる!
一体ここはどこなのだ。俺はどこに来てしまったのだ。
尚典は天を仰いだ。その視界を横切って、イリューシンは南の空へと消えた。

116 :代打名無し:02/06/29 02:42 ID:P6SidiH9
というわけで、第2回。
他球団ものとのリンクは基本的に考えないことにした。
つか、舞台は既にリンク可能な場所ではないような
(将来的には横浜に戻したいものだが)。
タコノリは案の定漢字が読めなかったが、「敷香」は「しすか」だね。

117 :代打名無し:02/06/29 11:02 ID:WMmSQZ/k
>>97
禿しくイイ!!

118 :代打名無し:02/06/30 00:16 ID:SfkwJWzo
ageイー

119 :97:02/07/01 02:25 ID:rc6q+iuq
「・・・さん、川村さん!」
肩を激しく揺すられて、川村丈夫(16)は我に返った。関内駅前の雑踏の中で、川村は
頭を抱えて座り込んでいたのだ。
目の前に福盛一夫(37)の顔があった。立ち上がろうとしたがまるで体に力が入らず、
川村はそのままの体勢で大きくため息をついた。
「福盛・・・何でここにいるんだ。ミニキャンプには参加しなかったのか」
「いやその、ちょっと寝過ごして集合時間に遅れちゃって」
福盛は軽く頭をかいて、川村の前に落ちていた神奈川新聞の号外を拾い上げた。
『横浜球団チャーター機墜落! 選手全員絶望!』の見出しが、不吉に踊っている。
「大変なことになっちゃいましたね。いま球団事務所に行ってみたら、
ビルのドア閉じられて誰もいないみたいだし」
「え? 誰もいないって?」
自分はその球団事務所を先ほど後にしたばかりではないか、と川村は訝しんだ。
「こんな事態になった以上、記者会見する必要があるんじゃないの。新聞社やテレビ局も
押しかけてきてると思うし」
「いや、それが報道陣とか全然来てないんですよ。事務所の前、ガランとしちゃって
薄気味悪かったですよ。行ってみます?」
神奈川新聞の号外は既に配り終えられたようで、関内駅前の人の流れはスムーズで
何ごともなかったかのようだ。川村はようやく立ち上がった。
福盛はクルマで来ていた。市役所の横に路上駐車してあった福盛のボルボに乗り込み、
右手に横浜スタジアムのどっしりとした外観を見ながら球団事務所へと向かう。
球団事務所の前にはすぐに着いたのだが、既に薄暗くなった路上には報道陣などひとりもおらず、
建物の窓には灯りは見えず、クルマから下りてドアを押したり引いたりしてみたが
開く気配はなかった。
「長浦の合宿所に行ってみよう。選手の家族とか友人が来てるかも知れないし」
「そうですね」
福盛がうなずいた。

120 :97:02/07/01 02:26 ID:rc6q+iuq
高速狩場線から横浜横須賀道路を通って長浦に着いたときには、辺りはすっかり暗くなっていた。
合宿所の周囲は街灯も点いておらず、こんなに薄暗いところだっただろうか? と川村は不審に思う。
合宿所の壁面に描かれている、ベイスターズのロゴがかろうじて月明かりに読み取れる。
クルマはグラウンド脇に路上駐車した。合宿所にも人の気配はなく、ドアも固く閉じられていた。
「あ、一番奥の窓は鍵かけてないはずだから、中に入れますよ」
「不用心じゃないか」
「用心よりも、門限破りの方法のほうが大事なんですよ、若い連中は」
福盛はそう言って、外壁に沿って走って一番奥の窓を開け、スルリと中に飛び込んだ。
川村がドアの前で立っていると、福盛は中から回り込んで来て内側からドアの鍵を開けた。
合宿所は久しぶりでなつかしいな、と川村は言おうとしたが、一歩中に踏み込むと
冷えた空気が襲いかかってきた。
こころざし半ばで夢を絶たれた若者たちの霊が、戻ってきているのだろうか。
落ちつかないものを感じながら、川村はロビーの灯りを点け、テレビのスイッチを入れた。
航空機事故、それも1球団がほぼ全滅なのだから当然トップニュースだと思っていたが、
ニュース番組は事件や事故など何もない平和な一日を伝えるだけだった。
明日に控えたオールスターゲームの抱負を、他球団の選手が語っている。
「何でテレビのニュースで言わないんですかね。さっきクルマの中で聞いたラジオでは
大騒ぎしてたのに」
福盛がそう言いながら、厨房から缶ビールを6本ばかり持って戻ってきた。
「誤報・・・だった可能性もあるよね。そう思いたい」
ロビーのソファに座って、川村は缶ビールのリングプルを引いた。
誤報であればいい。しかし背中に落ちつかないものを感じる。

121 :97:02/07/01 02:27 ID:rc6q+iuq
大勢の人間がドタバタと動き回る気配で、川村は目を覚ました。
合宿所のロビーのソファで、寝てしまったようだった。顔を上げると、
作業着を着た10人ばかりの男がテレビや棚といった荷物を運び出していた。
入口脇で、福盛が呆然とした様子で突っ立っている。
「あ、そのソファも出しますんで、どいてもらえます?」
男のひとりが川村に声をかけた。
「どいてもらえますって、あなた方は何をしてるんですか」
川村は抗議するように言ったが、男の答えは予想外のものだった。
「この合宿所の建物と隣のグラウンドは、日産自動車が購入したんですよ。
だから、いま中に入ってる荷物、今日中に全部出さなきゃいかんのです」
「全部出すって・・・ちょっと待ってください。横浜ベイスターズのチャーター機が
墜落したことはご存じでしょう。選手の家族にとっては、荷物は遺品でしょう。
家族が着くまでそのままにしておくのが常識じゃないですか」
「墜落? あー、そんなこともありましたねえ」
男は、航空機墜落など何でもない、といった口調で言った。話が通じない!
「川村さん、この人たち話が通じないみたいです。出ましょう」
福盛が川村のシャツの袖を引いた。
外に出ると、快晴の朝だった。夏の朝の陽射しと蝉時雨が同時に降り注いだ。
合宿所の外壁の周りには足場が組まれていた。ペンキを手にした男が、外壁に描かれた
ベイスターズのロゴを塗りつぶしていた。
横浜ベイスターズが消されていく!

122 :97:02/07/01 02:32 ID:rc6q+iuq
草原を渡る風が葉を擦り、そのざわめく音に古木克明(33)は飛び上がった。飛び上がってから
ゆっくりと振り返って、後方を確認する。
夜が明けてから辺りには霧が立ちこめてきて、本当に自分の背後に誰もいないのかどうか
判別つかなかった。
俺は臆病に過ぎるのだ。臆病だから、2軍で打ちまくっても1軍では結果を出せないのだ。
それは自分が一番よく分かってる。
「俺は臆病者じゃないぞ」
古木は自分を鼓舞するように、口に出して言ってみた。と、その瞬間。
ナップザックの中で発信音がした。古木はまた飛び上がり、あわててナップザックの
中身を探った。
ナップザックの中身は、文庫本程度の大きさのモバイル機器、銀色の極薄の
エマージェンシーブランケット、乾パン、ペットボトルの水、そしてブレードに迷彩色のスプレーが
施された薄型の大ぶりのストライダーのナイフだった。モバイルがメールの着信を知らせているのだ。
古木はモバイルを手に取り、メールを確認する。この機械には最低限のスイッチ類しか
ついておらず、メールの受信以外の機能はないようだ。
『おまえの背後から敵が忍び寄っている。お前を殺そうとしている。殺られる前に殺れ!』
先ほどからこのモバイルには、変なメールばかりが届くのだ。『そろそろ誰かに死んで
いただきましょう。選手のみなさん、殺し合いしてますか〜。殺し合わないと、
任意の人の首の首輪が爆発しちゃいますよ〜』とか。
選手同士で殺し合うなど考えたくもないが、古木も航空機の機内で内川の首輪が
爆発するところを、見てしまったのだ。自分があのような目に遭うことだけは嫌だ!
そのとき、背後で霧が動いた。
「そこにいるのは古木か? 古木だな」
古木はストライダーを強く両手で握り直して、振り返った。手が激しく震えているのが
自分でも分かった。
右手に大きな鎌を持った男が立っていた。

123 :代打名無し:02/07/01 02:33 ID:rc6q+iuq
「やはり古木だったか。さっき遠くから見かけて、探していたんだ」
「うああああ・・・」
鎌を右手に立っていたのは、神田大介(47)だった。神田は俺を殺そうとしているのだ!
古木は声にならない声をあげた。
「古木? どうしたんだ」
神田が近づいてくる。そうだ、神田は俺を殺すことにしたんだ。俺がヘタレだから、
簡単に殺せると思ってるんだ。
「おっ、俺は臆病者じゃないーっ!」
古木は腹の前にストライダーを構えた。そのまま神田に向かって体当たりした。
「ふ、古木・・・?」
ぐにゃりとした感触があって、ブレードが神田の腹に突き刺さっていくのが分かった。
古木が一歩後退すると、神田は腹にナイフを突き立てたまま、あお向けに倒れた。
神田の体は痙攣したように小刻みに動いている。古木は神田の脇腹を片足で抑え、
ストライダーを引き抜いた。まるで鯨が潮を噴くように返り血が勢いよく飛び出して、
古木の顔やTシャツを赤く染めた。
「神田さーん、古木見つかりましたー? あ・・・」
古木は顔を上げた。谷口邦幸(46)が立っていた。谷口は古木を認めると、驚愕の表情を浮かべた。
「ふふふふ古木おまえ・・・!」
「いやそのこれは、あの・・・」
「ぎゃああーーー!」
谷口は踵を返すと、大声をあげながらものすごい勢いでもと来た方向へと走り去った。
神田と谷口が来た方向は窪地になっていて、クマザサを鎌で刈り取った跡があった。
神田が鎌を持っていたのは俺を襲うためではなく、クマザサを刈って道をつくるためで・・・。
そのことに思い当たって、古木は改めて倒れている神田を見た。
神田はもはや動いていなかった。
「うわわあああああーーー!!!」
古木はナイフを放り投げ、頭を抱えて絶叫した。

124 :97:02/07/01 02:34 ID:rc6q+iuq
野村弘樹(21)はその一部始終を、300メートルばかり離れた小高い丘から双眼鏡で見ていた。
霧が出ており一部確認しづらい部分もあったが、古木が神田を殺したこと、古木本人と
それを目撃した谷口がパニックを起こしていることはよく分かった。
ひとたびパニックが起これば、放っておいても殺戮は始まる。
野村の服装は、Tシャツにジーンズだったりスーツ姿だったりする他の選手とは
大きく異なっていた。背にはミレーの登山用リュック。その中には組み立て式のライフル銃が
収められている。野村はどうもそれを組み立てる気にはなれない。
足元はつくりのしっかりした登山靴で、北国の気候に合わせてフィールドコートも
身につけている。
右手のデジタルの腕時計に目を落とす。この地の日付と時刻に合わせられてあった。
8月9日の、午前7時になるところだった。間もなく長崎に原爆が投下される。
広島出身の野村には、被爆者本人や被爆二世三世の知り合いなど、いくらでもいた。
祖母から嫌になるまで聞かされた原爆で死んだ親戚の話を思い出し、陰鬱な気分に陥った。
双眼鏡で追うと、パニックを起こした古木は走り出し、神田の死体のある場所には
稲嶺茂夫(38)が歩いていくところだった。このあと稲嶺もパニックに陥るだろう。
野村は自分自身が選手に手をかけるのは嫌だったが、自分が殺らないということは
他人に手を汚させるということだというのは、よく分かっていた。
古木の走り出した先には、鉄道の線路があるはずだった。線路に沿って歩けば、街に出る。
そしてこのタイミングで街に出るということは、死を意味することだった。
パニックを起こしながらでも、このキリング・フィールドに身をひそめているほうが
まだ生き延びる確率は高いのだ。そう古木に教えてやりたかった。
遥か上空には、轟音を響かせて高速爆撃機が飛んでいた。ツポレフSB-2のようだった。
先ほどはイリューシンIl−4が飛んでいた。
そして24時間後にこの島は、「ソ連」による侵攻を受ける。

125 :代打名無し:02/07/01 02:50 ID:rc6q+iuq
てなわけで、第3回。
そろそろ舞台設定がどこかということがはっきりしてきたね。
第1回書いたときには、こんな場所を舞台にするとは
全然考えてなかったんだが。つか、変な場所を舞台にしたために
既に原作から大きく離れてるけど(w
現在野球板は600over→500圧縮なので、定期あげよろしく。

126 :代打名無し:02/07/01 10:06 ID:5HQyLdPZ
良いですage。
今更普通のバトロワだと飽きてくるので、こういうのも良いね。

127 :代打名無し:02/07/01 11:03 ID:IbQqcXjO
ベイならではネタの濃度が低い

128 :代打名無し:02/07/01 21:28 ID:TzaUNQtN
まぁまぁ、そういわずに
君も一緒に楽しもうぜ

129 :当て馬名無し:02/07/02 00:54 ID:po5GJyEM
>>127
まだ序盤なのでこれでいいと思われ。
話が進むにつれてベイネタが次第に出てくるはず。
今からベイネタ満載だと終盤ネタ切れしそう。

130 :代打名無し:02/07/02 15:37 ID:zYR2ZxW0
ageておこう。

131 :広島ファン:02/07/02 21:03 ID:akHXTkst
カープ戦なると強くなるな!

132 :代打名無し:02/07/03 06:34 ID:9BdmFER8
朝の保全ageでもするか。

133 :代打名無し:02/07/03 19:47 ID:uOelqEGM
夜の保全ageでもするか。

134 : :02/07/03 20:05 ID:50BLfTfc
 

135 :代打名無し:02/07/04 09:36 ID:mND3JqQJ
保全だす。

136 :代打名無し:02/07/04 10:12 ID:jhI7QR1V
どうしちゃったのかしら神。

137 :代打名無し:02/07/04 10:46 ID:PVmSt/fV
神にも仕事の都合とかあるだろう。
マターリ待つよ。

138 :代打名無し:02/07/04 17:14 ID:j05vJvR/
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1025770207/l50

【横浜ベイスターズ選手別応援歌】はクソ!



139 :代打名無し:02/07/05 15:37 ID:M7fNuIX9
保守age

140 :代打名無し:02/07/05 21:07 ID:79I4osJp
待ってます、がんばれ神

141 :97:02/07/05 23:11 ID:BF9mhSJW
朝方発生した霧は、昼前には消えた。
鉄道の線路をたどって着いたのは、それほど大きな街というわけではないようだった。
土道の両側に木造の建物が建ち並び、歩いている人の多くはモンペ姿で、
ゲートルを巻いた昔の軍人のような服装の男も目についた。
「ここは一体どこだろう」
鈴木尚典はそうひとりごとを言って、後方を歩いていた田中一徳に声をかけようとした。
一徳は、30メートルばかり後方にいた。横の食堂らしい建物を指さして、大声で言った。
「尚典さーん、佐伯さんたちがいますよー」
尚典は食堂の前まで歩いて戻った。藍色ののれんをくぐる。セメントで固められた床の上に
テーブルと椅子が置かれているだけの質素な食堂で、佐伯貴弘(10)と中村武志(39)が
コップ酒を飲んで、煮物を食べていた。
佐伯は尚典の姿を認めると、軽く右手を挙げた。
「よー、尚典。この煮物旨いわ。おまえも食え」
尚典は佐伯の、一徳は中村の隣に腰を下ろした。
「佐伯さん、ここはどこなんですか」
「どこなんですか、の前に、いまは何年の何月何日ですか、と訊くもんや。ほれ」
佐伯は箸を持ったまま、食堂の壁に貼られている日めくりを指した。
昭和二十年八月九日、庚戌日。
尚典は鼻の頭に皺を寄せて、佐伯の顔を見た。
「タイムスリップとか言わないでくださいよ。
これは映画かテレビドラマのセットとか、テーマパークじゃないんですか」
「俺らはこの街の端から端まで歩いてみたけど、結構広いで。こんな貧乏くさい街のセットを
金かけて広範囲で作る意味なんかない。セットなら通り1本分も作れば十分や。
でかいセット作っても、太秦の映画村みたいなんやったら客も来るか知らんけど、
戦時中の貧乏体験しに来る客なんかいるわけないやん」
言われてみればもっともなのだが、尚典は得心いかなかった。一徳が口を開いた。
「それで、ここはどこなんですか」
「どこや思う?」
「えー、北海道とか」
「ブーッ、外れ」
佐伯は立ち上がった。日めくりの横の壁には地図が貼られていた。あまりなじみのない形の、
縦に細長い島が描かれていた。佐伯はその地図を指して言った。
「この下のほうにちょっと飛び出てるのが、北海道の稚内。俺らがいるのはこの細長い島や。
昔風に言うなら樺太、いま風に言うならサハリンや」

142 :97:02/07/05 23:13 ID:BF9mhSJW
樺太? サハリン? 思いもよらない地名を出されて、尚典は呆気にとられた。
「佐伯さん、待ってくださいよ。何で戦時中のサハリンにタイムスリップするんですか。
ベイスターズとサハリンなんか、何の関係もないですよ」
「オホーツク海で捕鯨でもするんちゃうか。って、親会社は代わったんやったな。
何でかと言われても、俺も知らん。まあ何か理由はあるんやろ」
「で、この街はその島の真ん中あたりの、敷香(しすか)という街だ。敷くに香るで、しすかちゃん。
ドラえもんののび太のガールフレンドの、いっつも風呂入ってる女の子とちゃうで」
中村が煮物を食べながらそう言った。敷香という地名は地図の中ほど、島の東海岸の
大きく湾になった部分に読み取れた。
佐伯と中村は、ここが昭和20年の樺太であることに疑いを持っていないようだった。
尚典は全く納得できず、しかしこう言った。
「もしここが昭和20年8月9日のサハリンというか樺太だったら、あと1週間我慢してれば終戦ですよね」
「それが違うのだ」
中村が言って、こう続けた。
「8月8日にソ連が日本に突然宣戦布告した。いまはこの街はまだのんびりした雰囲気だが、
明日いうのか10日から樺太への攻撃が開始される。明日からこの街はめちゃくちゃになる。
で、ポツダム宣言出されたあとも、ソ連は延々と攻撃続けるのや。
ソ連が樺太を占拠するまで、この島では戦争はずっと続くぞ」

143 :97:02/07/05 23:14 ID:BF9mhSJW
「ねーちゃん、酒もう1本追加して。あとグラス2つ」
佐伯がモンペ姿の若い給仕の女に、夏目漱石の図柄の千円札を押しつけた。
女が戸惑った様子を見せると、
「これは新しい軍票や。知らんのか。不敬罪やで!」
そう言って強引に納得させてしまい、尚典は変に感心した。
佐伯が席に戻った。酒が運ばれてくると、佐伯は尚典と一徳の前に置かれたコップに酒を注いだ。
「佐伯さん、俺が酒飲まないことは知ってるでしょう」
「まあそう言わずにたまには飲め。酒飲んだり風呂入ったりできるのは、今日が最後や。
もう偵察機とかが、上空飛び始めてるみたいやし」
佐伯が視線を上げた。重低音が上の方からのしかかってきた。風が吹いて食堂ののれんがめくれて、
遥か上空に旧式の攻撃機の機影が見えた。朝方飛んでいたイリューシンだろうか。
「それで、佐伯さんと中村さんはどうするんですか。このままこの街にいても、
明日には空襲とか始まるんでしょう」
尚典がそう言うと佐伯は、
「明日の朝に島の南部に向かう列車が出るいうから、それに乗って逃げる」
「逃げたって、その爆発する首輪みたいなのは剥がれないですよ」
「あほ。首輪の爆発装置みたいなのがどっかにあって電波か何か出してるとして、
その電波がどこまで届く思てる。この街から離れてしまえば、爆発することはないやろ」

144 :97:02/07/05 23:15 ID:BF9mhSJW
この街から離れて南のほうに行けば、首輪がいつ爆発するかという恐怖からは逃れられる。
しかしこの街から離れると、元の世界には二度と戻れない気がする。
まだここが本当に昭和20年の樺太だと納得したわけではなかったが、尚典は元の世界に戻りたい。
「・・・で、武器は何が入ってた?」
「え?」
中村にいきなりそう訊かれて、尚典は何のことやらよく分からなかった。
「ナップザックの中に、武器入ってただろ? 俺のはナガンや」
中村は椅子の下に置いてあったナップザックから、リボルバー拳銃を取り出した。
「帝政ロシアの制式拳銃だ。リボルバーで7発装填できるのが珍しいやろ」
シリンダーを倒して、七つの穴を見せて自慢げにそう言う。
「で、俺のは第二次大戦時のイタリアの拳銃や。ベレッタM1935」
佐伯も、ナップザックの中からオートマチック拳銃を出してそう言った。
「尚典、おまえの武器は何や?」
「いや、それが」
尚典は自分のナップザックの中から、赤い柄のアーミーナイフを取り出した。
ビクトリーノックスのキャンパーだ。
「何やこれ。栓抜きとかワインオープナーとかのついてる折り畳み式の多機能ナイフやん。
ブレードも小さいし鍔もないし、こんなもん武器として使えんぞ」
「・・・別にいいじゃないですか」
「別にええけど、ワインオープナーなんかついててもじゃまなだけやろ。おまえ、酒飲まんし」
「ワインを飲むことがあるかも知れないじゃないですか」
尚典はむっとして、コップを手に取ると酒を一気に飲んだ。むせて少し咳き込んだ。
「尚典さんのなんかまだいいですよ。俺のなんか、ただのハサミですよ」
一徳がナップザックから、小学生の文房具のような小型のハサミを取り出した。
佐伯と中村が、それを見て指をさして笑っている。

145 :97:02/07/05 23:16 ID:BF9mhSJW
食堂の前の路上で、5人の子供が相撲を取って遊んでいた。
「ガキの相撲でも見るか」
佐伯がそう言って立ち上がったので、尚典も続いた。
子供はいずれも幼稚園児から小学低学年ぐらいで、ひときわ骨格のしっかりした子供が
圧勝を収めているようだった。
「おー、そこのガキ強いなー。おっちゃんと相撲取るか」
「なんだ、おれとすもうを取りたいのか」
子供はそう言って佐伯に果敢に向かって来たが、簡単に倒されていた。
「佐伯さん、大人げないことしないでくださいよ。こういうときは突っ張りを受けてやるもんでしょう」
尚典はそう言って、子供の突っ張りを受けてやることにした。腹を掌手で突かれて、
先ほど飲み慣れない酒を飲んだのが胃の中で逆流しそうになって、気分が悪くなり
その場に座り込んでしまった。
「何や尚典、子供に負けてるやん。よし、そこの子供、尚典に勝った記念に名前を聞いてやろう」
「おれの名前は納谷幸喜だ。5歳だ」
「へー、5歳には見えんな」

敷香が生んだ最大の英雄、納谷幸喜。のちの第47代横綱・大鵬幸喜だ。幕内通算746勝の記録を打ち立て、
「巨人、大鵬、卵焼き」という当時の大洋ファンにはあまり面白くない言葉が人口に膾炙する。

146 :97:02/07/05 23:17 ID:BF9mhSJW
またナップザックの中で、モバイルがメールの着信音を発した。
古木克明はその音に飛び上がった。古木は顔とTシャツに返り血を浴びたまま、
荒れ地を走っていたのだ。
荒れ地には、霧はまだうっすらと残っていた。古木は丈の高い草の間に座り込んで、
ナップザックからモバイルを取り出した。
今回のメールには、画像がついていた。
『☆☆☆最新の情報をお届けするメルマガ☆☆☆
みなさん、元気に殺し合ってますか? 最新の死亡者情報をお届けしましょう。
神田大介さん(背番号47)が亡くなりました。死因は腹部刺傷による失血性のショック死の模様です。
内川聖一さん(背番号2)に続いて、2人目ですね。
それから、本日の禁止エリアをご連絡します。東部縦貫線の線路の東の、500メートル四方の範囲です。
詳しくは地図をご覧ください。いまこの範囲内にいる方は、すみやかに退去しましょう』
メールについていた地図上に赤く塗られた範囲があり、それが禁止エリアなのだろうとは思ったが、
現在地が把握できない古木にそのような説明をされてもしょうがない。
神田はやっぱり死んでしまったのだ、と思い、古木は泣きたくなった。
俺が殺した。俺はチームメイトを殺してしまった、殺人犯だ。
ジーンズのポケットには、圏外を示したままの携帯電話が入っていた。携帯電話には
恋人の女性と一緒に撮ったプリクラが貼られており、古木はそのプリクラに向かって話しかけた。
「どうしよう。俺、神田さんを殺しちゃったよう。俺、殺人犯になっちゃったよう」
プリクラの彼女は、何も答えてくれない。いや、答えてくれないほうがいい。
古木くん、人殺しになっちゃったの。嫌だ、近寄らないで、などと言われたら・・・。
古木は激しく首を振った。殺人犯の俺が、どの面下げて彼女に会おうというのだ。
そのとき、巨大な虫の羽音のような異様な音が近づいてきた。
「あ、あれは・・・」
古木はその場に固まった。うっすらとかかる霧の向こうに、羽音の正体が浮かび上がった。

147 :97:02/07/05 23:19 ID:BF9mhSJW
上空に羽音を響かせて、巨大な甲虫のようなものが浮かんでいた。
それが陸上自衛隊の戦闘ヘリコプターAH-1S「コブラ」だ、と気づくまでに、一瞬の間があった。
「はーい、いまから禁止エリアの一斉爆撃を始めますよー。禁止エリアにいる方は、
危険ですから逃げてくださいねー」
ヘリのどこかにスピーカーがついているのか、航空機に同乗していたTBSアナウンサーの声が響いてきた。
戦闘ヘリが荒れ地に何かを落とした。火柱が上がり黒い煙が広がった。草が焦げる臭いがした。
古木は呆然とヘリを見た。ヘリは低空を飛び、その窓の中にベーカムのビデオカメラが
あるのが分かった。ビデオカメラのボディには「TBS」のロゴが浮かび上がっている。
古木の目の前に焼夷弾のようなものが落ちた。
「うわっ!」
一瞬目くらましになった。目の前に黒煙が広がっていた。古木はあわてて踵を返した。
走り出した。背後で爆弾のようなものが落ちる音がした。草の焦げる臭いが広がる。
古木は走りながら後方を見た。古木の斜め後方の上空に戦闘ヘリがおり、なぶるように
古木の近くに威嚇攻撃を続ける。火柱と黒煙。ビデオカメラのレンズが舐めるように古木の姿を狙う。
あいつら、俺が逃げまどうのを面白がってるんだ!
腹立たしくて悔しくて、泣きたかった。
目の前に土手があった。古木は土手を駆け上がった。土手の上は単線の線路になっていた。
土手の上で振り返ると、戦闘ヘリは羽音を響かせて古木のすぐ斜め上方にいた。
戦闘ヘリは攻撃の手を止めていた。

148 :97:02/07/05 23:20 ID:BF9mhSJW
ヘリの中のビデオカメラは、しばらく古木の姿をフォーカスに収めていた。
実際にどのぐらいの時間だったのかは分からない。古木には長い時間に思えた。
やがてヘリは針路を変えた。古木の頭上を旋回するようにして、北の方角に飛び去った。
古木は一瞬呆然として、次に自分が禁止エリアの範囲外に出たことに思い当たった。
ヘリは禁止エリアを越えては攻撃してこないのだ。
線路の上でへたりこんでいると汽笛が聞こえ、古木はあわてて立ち上がった。
北の方角から、黒い物体が線路上を突進してきていた。古木は線路から飛び退いて、
土手の斜面で伏せた。
「デコイチ・・・?」
黒い巨大な蒸気機関車がゆっくりと古木の前を横切った。古木は蒸気機関車といえば
デコイチしか思いつかなかったのでそう口走ったのだが、蒸気機関車は実際にD51-7だった。
自衛隊の最新鋭戦闘ヘリを見た直後に蒸気機関車が現れ、古木は混乱した。
徐行運転しているそれは、貨物車を何両も長々と連結していた。戦闘ヘリの爆撃を目にして
警戒のために徐行しているのだろうか。
貨物車は古木の前で、止まらんばかりのスピードになった。目の前に鉄製の足場があった。
材木を積んでいる貨車の、階段状の足場だ。
観覧車に乗るよりも簡単だった。古木はぼんやりとしながら、貨車に積まれた材木の上に乗っていた。
古木には、この先どうしようという考えがあったわけではなかった。ただ、自分は二度と
MM21のコスモワールドの観覧車に彼女と一緒に乗ることはないのだなあ、と、ぼんやりと考えていた。
汽笛が鳴った。古木を乗せたD51の牽引する貨車は、敷香の街を目指して少しスピードを上げた。

149 :代打名無し:02/07/05 23:25 ID:BF9mhSJW
で、第4回。今回何か状況説明ばかり多くていかんなー。
ついでに、京都出身で名古屋の生活の長かったヴォケ志さんはどーゆー言葉で
しゃべるのかよく分からなかったので、「ヴォケ志さんはこんなしゃべり方は
しない!」と思われる方もいるかと思いますがスマソ。
まああまり細かいことは気にせず、この場に及んでも彼女のことしか考えてない
ナイファでも見てマターリしてもらえればうれしい。

150 :代打名無し:02/07/05 23:37 ID:g87qK96j
>>97さん
スゴスギ
正直新機軸満載で「バトロワパロ」の枠を越え始めました・・・
つーか普通に文章上手い。

これからもがんがって下さい。

151 :代打名無し:02/07/05 23:48 ID:7cNOfyya
97さんおつです。
今までにないパターンのバトロワでおもしろいです。
マターリしつつ楽しみにしています。

152 :代打名無し:02/07/06 05:31 ID:lYFwyCqf
ナイファでマターリあげ。

153 :代打名無し:02/07/06 23:19 ID:MSuWDcm2
いま圧縮ありますた。500残しで478番です。って、ぎりぎりじゃん。
というような状況なので、こまめに保全推奨。

154 :代打名無し:02/07/06 23:28 ID:PtlZ5F5m
さっそく保全あげ

155 :代打名無し:02/07/07 06:50 ID:276iQP4N
朝の保全あげ。

156 :代打名無し:02/07/07 11:11 ID:0S9wWtQO
軍事ネタが多くて面白いなあ。
本当に「職人」が降臨したって感じ。

157 :代打名無し:02/07/08 07:56 ID:7Glllnnq
捕手(ヴォケ志さん)age

158 :代打名無し:02/07/08 09:48 ID:c8qhYRYD
あげ

159 :代打名無し:02/07/09 03:54 ID:Q5ZvVESy
期待アゲ

160 :代打名無し:02/07/09 14:51 ID:IATHgoKX
あげ

161 :代打名無し:02/07/09 14:51 ID:jK6xhNnG
       ∧     ∧    ∧     ∧     ∧    ∧     ∧
キタ━━━( ゚Д゚)━━( ゚Д)━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(Д゚ )━━(゚Д゚ )━━━!!!!!
     <    > <   >  │<│ <    > │<│   <   > <   >
      |戸叶|   | 戸|  │ .│   |   |    |  .|   |叶 |   |戸叶|
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162 :???:02/07/09 17:14 ID:Xkuxk78x
あげ

163 :藁た:02/07/10 00:41 ID:k8OT4+yJ

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キタ━━━( ゚Д゚)━━( ゚Д)━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━(Д゚ )━━(゚Д゚ )━━━!!!!!
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164 :代打名無し:02/07/10 16:01 ID:qq6tBsYI
ずれてるぞ(w

165 :代打名無し:02/07/10 17:45 ID:B+OLIH8o
しばらく見ないうちに進んでるぞ!
ヴォケさんのしゃべりはイントネーションが微妙に関西って感じかな?
97さんの書いたかんじでよいとおもうよ。

166 :代打名無し:02/07/10 20:30 ID:PG1hHrvN


167 :代打名無し:02/07/11 07:54 ID:f+x/1v1s
朝あげ

168 :代打名無し:02/07/11 09:11 ID:OF1mJ5T/
age

169 :代打名無し:02/07/11 20:30 ID:zDGxE0e5
文章内の「ナイフ」って言葉が「ナイファ」に読めて仕方ない

170 :代打名無し:02/07/11 20:35 ID:3SF1C3qr
age

171 :代打名無し:02/07/12 19:24 ID:kpGPheem
age

172 :代打名無し:02/07/12 23:28 ID:5WIe1LmM
あげ

173 :代打名無し:02/07/12 23:44 ID:XOa6p0VI
ぽn


174 :代打名無し:02/07/12 23:46 ID:f8EqURLk

                    /ヽ.、    ,:'ヽ
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175 :97:02/07/13 09:36 ID:K1quWswL
稲嶺茂夫(38)は走っていた。
すぐ横にはキスゲの花の群落があって荒れ地を華やかに彩っているのだが、稲嶺は気づかない。
神田大介(47)が死んでいた。腹から血を吹いて。そしてその傍らには、血のこびりついた平べったいナイフが
投げ捨てられていた。
航空機の機内に誰だか分からない首のない死体があったのも、航空機が爆破されるのもこの目で見た。
しかしそのとき、稲嶺には現実感は希薄だった。
いきなり殺し合いをしろと言われて、誰が現実感を持てるものか。
しかし神田は死んでいた。違う、殺された。同じチームの誰かに。
チーム内で、あいつは気に食わない、と思うことはあっても、誰かを殺したいほど憎んでいる選手など
いないだろう。少なくとも稲嶺はそうだ。誰かを殺したいと考えたことなど一度もない。
しかし「殺し合え」と命令されて、それに従う選手がいた。少なくとも1人。
俺のようなお人好しが少数派で、みんな簡単に他人を殺すようなやつらなのか!?
そのとき、10メートル横のくさむらが、ゴソリ、と動いた。稲嶺は反射的にしゃがんだ。
しゃがみ込んだときに、キスゲの黄色い花が初めて視界に入った。

176 :97:02/07/13 09:37 ID:K1quWswL
10メートル脇のくさむらは稲嶺のほうをうかがうように、ごそごそと動き続けている。
稲嶺は肩にかけてあったナップザックを抑えた。固い感触があった。動き続けるキスゲの群落をうかがいながら
片手で取り出す。
ルガーP08。それが稲嶺に与えられた武器だった。スライド部分からバレルが長く突き出し、
その部分とグリップの角度が120度ぐらいありそうな、独特のフォルムを持つオートマチック銃。
脳裏に血を吹いて倒れている神田の死体がよみがえった。
稲嶺は無意識のうちにセフティを解除していた。
拳銃を持った左手を前に突き出し、右手を添える。
殺らなきゃ殺られるのだ! トリガーにかかる指が震えているのが、自分でも分かった。
稲嶺は目を閉じて、思い切りトリガーを引いた。
乾いた音がした。同時に強烈な反動がきて、いいかげんなしゃがみ方をしていた稲嶺は
尻もちをついてしまった。弾丸はあさっての方向に飛んだようだ。
一瞬呆然としかけた稲嶺の弛緩を、破裂音が壊した。相手が撃ち返してきのだ。
弾丸が自分の頭上を飛んだ、その事実に稲嶺は頭に血が上った。
相手は俺を殺そうとしている。だったら俺はそいつを殺してもいいはずだ。これは正当防衛だ!
「うりゃあああ!!」
稲嶺は脇のくさむらに飛びかかった。

177 :97:02/07/13 09:38 ID:K1quWswL
脇のくさむらはいくらか低地になっていた。上から飛びかかっていった稲嶺のほうが有利だった。
相手がびっくりした表情で稲嶺を見上げた。村西哲幸(36)だった。稲嶺は村西にのしかかり、拳銃のグリップで
相手の額を思い切り叩いた。村西は小型のポケットピストル、ベレッタM20を手にしたまま額を抑える。
稲嶺は容赦なく、拳銃のグリップで相手の手ごと打ちつける。村西の手からポケットピストルが落ちた。
「俺を、俺を殺そうとしたなっ!」
稲嶺は相手の顔や頭を打ち続けた。村西の咽が、ひえっ、ひえっ、と鳴った。
相手の抵抗力を完全に奪ったと思えたところで、稲嶺はルガーを構えながら立ち上がった。
「俺を殺そうとしたなっ! これは正当防衛だ、殺してやるっ!」
そうわめきながらも稲嶺の歯はがちがちと音をたてて鳴っていたが、歯を食いしばり尚してトリガーを引いた。
また撃った反動でよろけた。至近距離なのに外してしまった。村西が頭を抱えて、すすり泣いている。
今度こそ、と思い稲嶺は足を踏ん張った。乾いた音が響きわたった。
村西の頭部が割れて、血と一緒に脳の一部のようなものが飛び散った。
稲嶺は拳銃を下ろして、肩で大きく息をついた。そのとき。
「稲嶺おめー、さっきからうっせーな。飯のじゃまだ。ちっとは静かにしろ。でないと殺すぞ!」
ごく近くで男の声が聞こえた。稲嶺は一瞬飛び上がった。
「誰だ!」
稲嶺はルガーを構えながら、声のほうに慎重に進んだ。
くさむらの一部が踏み固められて、三畳ばかりの空間をつくっていた。
石井琢朗(5)が銀色のエマージェンシーブランケットの上にあぐらをかいて座り、幕の内弁当を食べていた。

178 :97:02/07/13 09:39 ID:K1quWswL
何とも異様な光景だった。琢朗はスーツ姿でネクタイも締め、まるで勤務時間中にさぼっている
営業マンのようないでたちで、くさむらに座り込んで幕の内弁当を食べているのだ。
ご丁寧にも、傍らには黒いアタッシュケースまである。その上にオートマチック拳銃が
置かれてあるのに気づいて、稲嶺は歯を食いしばり直した。
俺は既に1人殺している。その事実が稲嶺の気を大きくさせていた。
稲嶺は高笑いをしようとした。口元がひきつって、こわばった表情になっただけだった。
「死ぬのは琢朗さんのほうですよ!」
俺は既にセフティを外した銃を構えている。たとえ琢朗が銃の扱いに慣れていたとしても、
銃を構えてセフティを外すまでには一定の時間がかかる。
どのくらいの反動が来るかは分かった。この距離ならもう外さない。俺の勝ちだ!
稲嶺は頬を引きつらせたまま、トリガーに指をかけた。
「え?」
琢朗の右手から割り箸が滑り落ち、肘から先が返ったと思った次の瞬間。
腹を殴られたような衝撃があった。視線を下にやると、自分のTシャツの腹の部分に
血がにじんでいるのが見えた。血の面積は、どんどん広がっている。
「何で・・・?」
もう1発破裂音が来た。今ごろになって、腹を中心に全身に痛みが広がった。自分の全身が
ガタガタと痙攣を始めて抑えがきかない。手からルガーが滑り落ちた。
琢朗が拳銃を構えたまま立ち上がった。無表情でこちらに歩いてくる。稲嶺の正面まで歩いて来た。
稲嶺は口に銃口を突っ込まれた。
「うぐぐぐ・・・」
「よー稲嶺、おめー自分が先に撃てると思ってたんだろ。この銃の説明してやっからよ、よーく聞いてろよ。
これはよー、ヘッケラー&コックP7って拳銃で、グリップの前についてるこのでっぱり握るだけで
いつでもすぐ撃てんだよ。セフティ外す必要ねーんだよな。近くで見せてやっから、冥土のみやげに
よーっく見ておけよな」
拳銃のグリップの前部には、確かにでっぱりのようなものが見えた。琢朗がそれを握り込んだ。
乾いた音と同時に、稲嶺の意識は途切れた。

179 :97:02/07/13 09:41 ID:K1quWswL
20メートルばかり横のくさむらが大きく揺れ、若い男が立ち上がった。
「う、うわわわわわ!!」
男は西崎伸洋(65)だった。踵を返して逃げ出そうとした。琢朗はその背に2発の銃弾を撃ち込んだ。
西崎が背を赤く染めて倒れた。
琢朗は大きく息をつき、H&Kを握った右手を大きく振った。そのとき。
「殺戮は楽しいか、琢朗」
斜め後方から男の声が聞こえた。琢朗は首を傾げるようにして、声のほうを見ながら言った。
「俺を変態呼ばわりしないでくださいよー、野村さん。俺だって好きでやってるわけじゃないっすよ」
「そうか? 結構楽しそうに見えたけどな」
視線の先の野村弘樹(21)はフィールドコートに登山用リュックといった完全なアウトドア装備で、
その左手にはCz75が握られ、琢朗に照準を合わせている。

180 :97:02/07/13 09:42 ID:K1quWswL
琢朗は少し笑って、野村のほうに向き直った。
「俺を殺したいなら、殺したらどうですか。その代わり、野村さんが責任もって全選手を
処分してくださいよ。野村さんも俺と同様、球団精算事業団の所属じゃないですか」
野村の構えは、先ほどのへっぴり腰の稲嶺のそれとは全然違う。重心のしっかりした、
射撃の訓練を経てきた者の構えだ。
「きのう球団事務所で2つの拳銃見せられて、人気のあるCz75に見向きもせずにヘッケラー&コックを
鷲掴みにしたのは、スクイーズ・システム狙いだったのか。殺戮が趣味のやつはさすが視点が違うな」
琢朗が、グリップ前方のでっぱり、と表現した部分がH&KP7最大の特徴であるスクイーズ・コッカーと
呼ばれるものだ。
「落っことしても暴発することないし、いい拳銃っすよー。俺も野村さんぐらいの体格あれば
Cz75とかブローニング・ハイパワーとかといった1キロ近い拳銃も扱ってみたいっすけどね、
俺ぐらいの体格ではなかなか」
「稲嶺も西崎も、将来のある若者だった」
「村西も入れてやってくださいよー。殺したのは稲嶺ですが。まあ連中はどのみち大して球団の役には
立ってなかったと言えば、立ってなかったし」
「稲嶺は今年の前半戦に限っていえば、俺やおまえよりは役に立ってたんじゃないのか。
役に立たないから殺されてもしょうがないというなら、俺が真っ先に殺されそうだな。
そして琢朗、俺を殺したあとにおまえも自分の成績を反省して自殺しろ」

181 :97:02/07/13 09:43 ID:K1quWswL
「役に立ってようが立ってなかろうが、全員処分なんですよ。それが俺と野村さんの仕事でしょう」
琢朗は少しいらついていた。野村、おまえは何で正義漢ぶってるんだ。俺に汚れ仕事を
無意識のうちに押しつけているくせに!
「野村さんも仕事を一度受けた以上は、ちゃんと遂行してくださいよー。俺ひとりに
押しつけないでくださいよ。
野村さんが仕事しないから、俺が代わりに自分の手を汚してるだけですからね」
その言い方で、さすがに野村も気づいたようだ。うっ、と言って黙り、Cz75を持った手を下ろした。
野村は無言で踵を返した。そのまま歩き去ろうとする野村の背に、琢朗は声をかけた。
「野村さん、弁当食いましたー?」
「食ってない」
野村は背を向けたまま答える。
「上敷香の現地事務所行って、もらってくればいいですよ。今日の弁当、旨いっすよー」

182 :97:02/07/13 09:44 ID:K1quWswL
野村の背を見送ってから、琢朗は側に生えていた3本のキスゲの花を摘んだ。
頭と腹から血を流して死んでいる稲嶺の体の上に、1本のキスゲを置いた。
「稲嶺おめーよー、自分が9パラ装填した銃を撃って、相手が25口径で、正当防衛成立すると
思ってんのかよ。ばーか。とか言ってももうしょうがねーな。
去年投げれなくて苦労して、今年やっと何とかなってきたとこだったのにな。
まあ運命と思ってあきらめろや」
次に琢朗は、銃弾で頭を割られた村西の死体の側に行き、その体の上にキスゲの花を置いた。
「村西おめーはプロに入ってからろくなことなかったな。甲子園の人気選手だったのになー。
こんな糞球団に来ず、在阪球団にでも入ってればよかったな。今更言ってもしょうがないか」
続いて琢朗は、背を赤く染めて死んでいる西崎の側に立った。肩に手をかけてあおむけにさせて、
その体の上に同じようにキスゲの花を置いた。
「西崎おめーは1軍に上がれないまま死んじまったな。おめーのことは、多分マニアックな
ファンしか知らねーんだろーな。
でもよー、タイトル取ったことのある野村さんも俺も尚典も、元の世界の連中からは
みんな平等に忘れられていくんだ。
これから先の地獄を見ずに済むだけ、俺よりおめーのほうがマシかも知れねーな」
西のほうで爆撃を行っていた戦闘ヘリコプターAH-1S「コブラ」が、爆撃を終えて大きく旋回して
こちらに向かっていた。琢朗はスーツの内ポケットから、携帯電話に似た形の探知機を取り出した。
この探知機はヘリに向けて信号を出せる機能もついていた。
今日は疲れた。上敷香の現地事務所に行って、風呂にでも入って眠りたい。
琢朗から発せられた信号を受けて、頭上の「コブラ」が着陸態勢に入った。

183 :代打名無し:02/07/13 09:45 ID:K1quWswL
第5回。つい先日まで資料が全然足りず、どーしよーかと思っていたんだが
続々資料が集まってしまった。50度線(国境)付近での戦闘経過概要図まであるぞ!
で、なまじ資料が集まったら、これまで書いた部分のミスも続々判明してしまいますた(w
たとえば「現在地」は敷香の北で想定してたのですが、敷香以北は地盤が弱いため、
D51みたいなでかい機関車でなく、小型のC12とかC56が走ってたようです。
まあ細かいことは気にしないようにしよう。

>>165
情報サンクス。

>>161 >>163 >>174
何だ、戸叶も出演したいのか。
樺太名物ツンドラ饅頭(実在!)の店番のオヤジの役とかなら、回してやってもいいぞ。

184 :代打名無し:02/07/13 13:13 ID:khv5wg8X
ついでに進藤も!

185 :代打名無し:02/07/13 20:21 ID:s8mSpBXb
タクローなかなかワルそうでいいね!
頭をうった描写がなまなましい…
頑張ってちょ!
週末のお楽しみにしてますよ。

186 :代打名無し:02/07/13 23:08 ID:YidHeQST
ファンなのに村西と西崎知りません。

187 :代打名無し:02/07/13 23:17 ID:lhQVOL9w
良スレ。


188 :代打名無し:02/07/13 23:20 ID:MX+cxovB
超スレ

189 :代打名無し:02/07/14 02:01 ID:qwouYMxt
>>186
西崎はここのところの捕手問題で、本スルで何度か名前が上がってたと思う。
村西は高校(比叡山高)時代のほうが有名だったね。
ベイスターズに入ってからは故障がち。

190 :2軍マニア:02/07/14 03:12 ID:BbkVo47h
ノブがアサーリ氏んでしまったよ(;´Д`)

でも97氏、文章(゚Д゚)ウマー
続編楽しみにしてまつ。

191 :キヨパラ:02/07/14 21:14 ID:nRrYhGfk
あげるん♪

192 :代打名無し:02/07/14 23:56 ID:ZxyxzjJ1
ageage

193 :代打名無し:02/07/15 21:07 ID:xR5ixSx6
あげるぞ

194 :代打名無し:02/07/16 07:36 ID:DLS8ewDV
あげてさしあげましょう

195 :キヨパラ:02/07/16 19:13 ID:Faw/pLIl
sageないでageよう

196 :代打名無し:02/07/16 22:01 ID:OtKCGklb
age

197 :代打名無し:02/07/17 16:57 ID:PGOPLIis
age


198 :代打名無し:02/07/17 22:27 ID:H4llBI7K
あげ

199 :キヨパラ:02/07/18 10:51 ID:PLaQklBK
sageないでageよう

200 :代打名無し:02/07/18 15:24 ID:2rm27E4K
200

201 :代打名無し:02/07/19 06:26 ID:jCcYxs6Z
あげておこう。

202 :代打名無し:02/07/19 10:42 ID:pZYTQw5l
age

203 :代打名無し:02/07/20 01:36 ID:jXBWHtww
週末あげ

204 :代打名無し:02/07/20 08:23 ID:ezbpNgn4
糞試合見るよりおもしろい。
楽しみにしています

205 :代打名無し:02/07/20 21:30 ID:sdPWbwuW
大逆転勝利age

206 :代打名無し:02/07/21 05:48 ID:l5od9jD7
朝の保全あげ

207 :97:02/07/21 07:44 ID:9YhB21KD
頭上の戦闘ヘリコプターAH-1S「コブラ」のプロペラ音が完全に消えてから、
相川亮二(59)は顔を起こした。
「行った、みたいっすね」
隣で同じようにくさむらに顔を伏せていた鶴岡一成(57)が、相川に声をかけた。
「うん」
相川は立ち上がってジーンズの膝についた土を払った。鶴岡も同じようにした。
「西崎い、何で飛び出してってしまったんだよー」
相川は西崎伸洋(65)の死体の側に立って言った。自分の脇で同じように伏せていた西崎が
目の前で行われている殺戮に耐えられず、パニックを起こして飛び出していってしまったとき、
そして背に銃弾を浴びた西崎が自分の横に倒れてきたとき、相川は何もできず
目を閉じて耳をふさぎ、顔を地面に擦りつけていただけだった。
航空機を出てから、3人で励まし合いながら行動を共にしてきたのだ。
それでも、鶴岡がいなければ自分も撃ち殺されていたかも知れない。逃げましょう、と小声で言った
鶴岡の言葉に我に返り、匍匐前進で少し離れたくさむらに身を隠した。
「琢朗さんはこっちに気づいてたように見えたんですけど、見逃してくれたんですかね」
その鶴岡の言葉を、相川は即座に否定した。
「いや、そうじゃないと思う」

208 :97:02/07/21 07:45 ID:9YhB21KD
ヘリに乗り込む前に、石井琢朗は冷ややかな目でこちらを一瞥した。相川たちの存在に気づいていたにも
関わらず撃ってこなかったのは、拳銃の装弾数の関係だろう。H&KP7の装弾数は確か8発か9発、
現代のオートマチック銃では多いほうではない。こちらの人数と武器が把握できない状況では、
残り3発か4発の銃弾では攻撃しないほうがいいと判断したのではないか。
攻撃してこられなくて幸いだった。相川の武器はスーパーマーケットで売っているような果物ナイフ、
鶴岡に至ってはカッターナイフだ。ちなみに西崎の武器は長さ50センチばかりの棍棒だった。
琢朗と野村弘樹の会話の詳細まで把握できたわけではなかったが、彼ら2人が自分たちを「狩る」側の
立場であることは分かった。
そして、野村がいくらかの逡巡を見せているのに対し、琢朗が完全に開き直った様子であることも。
そのとき、相川のナップザックの中でモバイルがメールの着信音を発した。相川はナップザックを抑えた。

209 :97:02/07/21 07:46 ID:9YhB21KD
相川はナップザックからモバイルを取り出した。鶴岡が肩越しにのぞき込んでくる。
「あれ、鶴岡、おまえのモバイルは着信音鳴ってないの」
「そうみたいっすよー」
不審に思いながら、相川はモバイルの画面を見た。
『▲▲▲▲恐怖新聞web版▲▲▲▲
このメールはランダムに配信されてます。もらった人はラッキー☆
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でも、見ちゃうと寿命が1日縮むから、気をつけてくださいね。
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「何っすか、これ」
鶴岡が呆れたような声をあげたが、相川は星のマークをクリックした。
『うっふっふ〜。見ちゃいましたね〜☆
では、オトクな情報をお届けしましょう。
でも、本当に寿命を1日縮めちゃっていいの?
▲オトクな情報その1▲食糧備蓄あります!
このメールを受け取った人だけに特別サービス!
カロリーメイトやドリンク剤など、食糧を特別配布中です。
場所の詳細は、下の地図を見てくださいね。
▲オトクな情報その2▲アブない人情報
神田大介さん(背番号47)を殺害したのは、古木克明さん(背番号33)です。
古木さんは南のほうに逃走中ですので、気をつけてくださいね。
それから、村西哲幸さん(背番号36)が何者かによって殺されました。犯人は分かっていません。
また、稲嶺茂夫さん(背番号38)と西崎伸洋さん(背番号65)が、
相川亮二さん(背番号59)によって殺害されました。
相川さんは現在も荒れ地に潜伏中ですので、みなさん気をつけましょう』
最後の3行を読んで、相川はモバイルを取り落としそうになった。

210 :97:02/07/21 07:47 ID:9YhB21KD
「これって・・・どういうことなんですか。だって、稲嶺と西崎を殺したのは琢朗さんじゃ・・」
鶴岡がかすれた声で言った。
「どうもこうもあるもんかっ!」
相川は思わず怒鳴ってしまった。怒鳴ってから、モバイルを手にしたまま頭を抱えた。
はめられた。琢朗があっさりと自分たちを見逃した時点で、おかしいと気づくべきだったのだ。
相川が頭を抱えていると、鶴岡が草地を一回りして戻ってきた。手にはルガーP08と、ポケットピストルのベレッタM20がある。
「稲嶺と村西が持ってた武器、回収してきましたよ。相川さん、ルガーのほう取ります?」
「いや」
稲嶺と西崎が射殺されている以上、9ミリパラベラム弾を装填するルガーP08を自分が持っていると
やぶへびになる可能性がある。
「ベレッタのポケットピストルのほうをもらう。それと、西崎が持ってた棍棒もらっていいかな」
相川はそう言って、ポケットピストルをつかんだ。
「それから、食糧備蓄してるところはここからすぐみたいだから、様子見に行ってみませんか」
鶴岡がそう言って立ち上がった。相川も辺りの様子をうかがいながら、ゆっくりと腰を上げた。
どのみち、この場所からは遠ざからなければならない。

211 :97:02/07/21 07:49 ID:9YhB21KD
食糧備蓄場所は、相川たちがいた場所からわずか200メートル東にあった。
30メートルほどの直径の円状に草地が踏み固められていて、その中央に台車があって
小分けされたダンボール箱が積まれていた。
「場所が近かったから、一番に来れたみたいっすね」
鶴岡がそう言って、ダンボール箱に近づこうとした。
「鶴岡、待て!」
逆側のくさむらの動く気配に、相川は短く叫んだ。
長身の男が立ち上がった。吉見祐治(22)だった。体の前に構えているのは、四角い箱から
バレルが飛び出したような、遠目からでもそれと分かる特徴的な拳銃、モーゼルM1896だった。
「人殺し!」
吉見はそう叫びながら撃ってきた。足元に弾丸が飛んできて、相川と鶴岡は飛び上がって後ずさりした。
「違う!」
相川は怒鳴るように言ったが、吉見は聞いていないようだった。また破裂音がした。
「相川さん、逃げましょう!」
その声に相川は踵を返して走り出した。吉見は執拗に追いかけてくる。背後で破裂音が続く。
鶴岡が一瞬立ち止まり、振り返ってルガーを撃つ。乾いた音は北の風に飲み込まれたようだ。
「うわっ、反動ばっかり強くて全然当たる気配ない、この銃」
「ルガーP08は反動の強いことで有名な銃だ。そんなものだ!」
相川と鶴岡は走る。そのゆくてを遮るように、脇のくさむらから影が飛び出してきた。
八馬幹典(61)が飛びかかってきて、相川は倒された。
「人殺し! 死ね死ね死ね!」
興奮状態の八馬は相川に馬乗りになり、手にした鉈を相川の顔めがけて振り下ろそうとする。
鶴岡が八馬の右手を後ろからつかみ、背に膝蹴りを入れて必死の形相で引きはがそうとする。
相川は八馬の体の下から這い出た。鶴岡が八馬に向かって撃つ。至近距離なのに当たらないのが
幸なのか不幸なのか分からない。
「ぐわあああああーーー!!」
相川と鶴岡の後を、八馬は奇声をあげながら追いかけてくる。いつまで逃げ続ければいいのかと
相川は思う。ただひとつだけ確かなことは。
俺は完全に「狩られる側」に回った。

212 :97:02/07/21 07:50 ID:9YhB21KD
「古木が・・・?」
中野渡進(52)はくさむらに座り込んで、ちょっと信じられない、という口調で言った。
「嘘じゃないですよ。俺見ましたもん。古木が神田さん刺し殺して、顔とTシャツ真っ赤に染めてるとこ」
谷口邦幸(46)がいささか興奮気味に、早口で反論する。
「でも古木みたいな性格で、そんな大それたことできるかあ?」
「気の小さいやつほど、追い込まれると大それたことやるもんっすよ、中野渡さん。
あ、何かメール入ってきてる」
横山道哉(43)がモバイルを手に言った。隣に座っていた中野渡と関屋智義(58)がのぞき込んだ。
「何だこの『恐怖新聞web版』って・・・あ、ほんとだ、古木が神田さんを殺したって書いてる」
関屋はそう言って、一呼吸おいて続けた。
「だいたい古木って、試合中に女ときゃあきゃあ騒いだりして、むかつきませんか」
「あー、あれ俺もむかついた。古木って本当に糞だと思った」
最初は慎重に構えている様子だった中野渡までが同調を始めた。黙って聞いていた竹下慎太郎(54)は、
さすがにたまりかねて口を開いた。
「おい、もうちょっとみんな冷静にならんか。もし古木が神田を刺したにしても、何か事情が
あったのかも知れんし、そもそも女といちゃつくことと神田を刺したことは関係ないだろ」
「えー、何で竹下さんは古木なんかの肩持つんっすかー」
横山が口を尖らせた。

213 :97:02/07/21 07:51 ID:9YhB21KD
竹下は何とか反論を試みようとしたが、他の4人は聞く耳持たないようだった。それどころか、
古木の守備が下手くそなせいで自責点が増えてむかつく、などということまでが槍玉に上がってしまった。
「古木こそ死ねばいいんだよな」
中野渡が言った。
「神田さんを殺した古木は、殺されてもしょうがないでしょう」
谷口が言った。
「目には目を、っていいますもんねー」
横山が言った。
「古木には死を、ですか」
関屋が言った。
「おい、ちょっと待てよ。みんな冷静になろうや。女とどうしたとか守備がどうとかということは
この件とは関係ないわけだし・・・」
竹下が最後まで言い終わらないうちに、横山が指をさしながら立ち上がった。
「あ、古木じゃないっすか」
少し離れたところに土手があり、その上は線路になっているようだった。蒸気機関車に牽引された
貨車の材木の上に、若い男の姿があった。そのTシャツが遠目からでも分かるほどはっきりと
血にまみれていたことは、古木にとっては致命的だ、と竹下は思った。その姿は案の定
4人をいっそう興奮させたようだ。
「死ね古木!」
「古木、殺す!」
4人は口々にそう言いながら走り出した。土手を駆け上がった。
「おい、待てよ!」
竹下はその後を追った。4人は蒸気機関車を追って、線路の上を走り出した。
「古木を殺せ!」
4人が口々に怒鳴る声は、まるでこだまのように北の大地に鳴り続けた。

214 :代打名無し:02/07/21 07:56 ID:9YhB21KD
第6回。全部にレスはつけないけど、感想レスは励みになるぞ。サンクス。

>>184 98年メンバーについてはちょっといろいろ考えてるので
マターリと待っててくれればうれしい。

>>185 タクローのワルっぷりは、自分でもなかなか気に入ってる(w

215 :代打名無し:02/07/21 08:28 ID:RBUfx1ZL
おお〜!
相変わらずいいです。
この調子でがんばってくださーい。

この状況で他の職人さんが混ざるのは無理かな・・・?
自分は書けませんが(汗

216 :キヨパラ:02/07/21 10:02 ID:5wBMTC5Q
ageageageでどうだ!


217 :代打名無し:02/07/21 12:19 ID:K/5OdGLi
おぉっ、なんだか大槻ケンヂチックな世界に…いいぞ職人さん!

ワタリたちのくだりを読んで大槻の
「必要ない、しょうもない人間を、Let's go hunting!(殺ったれ!)」
という詞を思い出してしもーた(W

マニアな話スマソ

218 :代打名無し:02/07/21 15:21 ID:eZFsMSkL
素晴らしい。
97さんの知識とアイデアがMIXで凄いオリジナルな感じです。
おもろい。

219 :184:02/07/21 18:04 ID:WYn7l52W
sunkus!
マターリと待たせていただきます。

220 :代打名無し:02/07/21 18:13 ID:KXdt4yyU
(・∀・)イイ!

221 :代打名無し:02/07/21 21:48 ID:FNTAtStg
web版恐怖新聞の罠イイね

222 :代打名無し:02/07/22 00:25 ID:BotXB55S
ワタリたちのやりとりと、一人反対意見を出す竹下。
イイ!!

223 :代打名無し:02/07/22 05:38 ID:S5ioi29K
トテモ(・∀・)イイ!
今季の弱すぎるベイを、球団削減と絡めて書いているのがジャストミート!!

序盤で出てきた鈴木尚と田中のその後が気になりますです。

224 :代打名無し:02/07/22 15:08 ID:lTLj9L2d
age



225 :代打名無し:02/07/22 21:49 ID:v3XN/+Au
夜あげ

226 :代打名無し:02/07/23 05:05 ID:0CwFyeXO
朝あげ

227 :代打名無し:02/07/23 17:20 ID:vFKAtftV
夕さげ

228 :キヨパラ:02/07/23 21:57 ID:pRMhNES7
夜のあげ

229 :代打名無し:02/07/24 03:29 ID:nZDJ921Z
夏休みはこまめに保全推奨

230 :代打名無し:02/07/24 09:20 ID:Er5ULxYE
保全ぽ

231 :代打名無し:02/07/24 18:23 ID:FPofeHUN
満塁あげ

232 :代打名無し:02/07/24 19:52 ID:vq190wyy
age

233 :キヨパラ:02/07/24 22:06 ID:lyfm2OYQ
アゲマSHOW!

234 :代打名無し:02/07/24 22:30 ID:wXN74RTm
巨人のバトロワってどこ?

235 :代打名無し:02/07/24 23:04 ID:V15O2tks
>>234
そんなことは巨人のスレで訊け。ここは横浜スレだ。

236 :代打名無し:02/07/25 02:43 ID:NSji1egm
スレッド一覧を表示して、Ctrl+Fで検索できるよん。
これ2chの常識、覚えておいてね。

237 :代打名無し:02/07/25 16:44 ID:xfPTD+v9
保全age

238 :代打名無し:02/07/25 19:12 ID:FGvw6vTx
しばらく見ない間に話が進んでいる。
職人さん、今週末の更新も楽しみにしています。

239 :代打名無し:02/07/26 02:31 ID:iAg4RF5U
夏休み中はこまめにage

240 :キヨパラ:02/07/26 14:23 ID:6rvdhevM
age


241 :代打名無し:02/07/26 20:03 ID:IDMJs+xk
楽しみだなあage

242 :キヨパラ:02/07/26 23:24 ID:RLCbIi2M
楽しみはage



243 :代打名無し:02/07/27 12:35 ID:x90xsOq2
ススキノあげ

244 :代打名無し:02/07/27 22:38 ID:R/uOifrT
age

245 :97:02/07/27 23:08 ID:kG+2/5Ym
球団事務所の看板が消えていた。
そこからほど近い横浜スタジアムでは高校野球の開催予定が掲示されているのみで、
次回のプロ野球開催のことも、それが中止になったので払い戻しはどうするといった要領も、
どこを見渡しても書かれていなかった。
チケット売場はシャッターで閉ざされ、熱く焼けたコンクリートの上には夏の陽射しと蝉時雨が
叩きつけられるのみで、人の気配はない。
スタジアム前の路上では福盛一夫が駅で買い込んだ新聞をボルボのボンネットの上に何紙も広げ、
見入っていた。川村丈夫が小走りに戻ってくると、顔を上げて困ったような表情を作った。
「どこにも何も書いてませんよ。スポーツ紙も、一般紙も」
「何も? 航空機墜落も、それが誤報だったという訂正も? ベイスターズ球場と合宿所の
売却のことも書かれてない?」
「見ますか」
福盛から手渡された神奈川新聞とスポニチを、川村は不審に思いながら広げた。ベタ記事のひとつも
見逃さないように丁寧に確認していったつもりだったが、それらしい記事を見つけることはできなかった。
「これって、ベイスターズが不人気球団だから航空機墜落の誤報が無視されたってことかな。それとも・・・」
川村は煮えたぎる真夏の太陽を見上げながら言った。恐らくベイスターズはマスコミに無視されて
いるだけだ。それとも、の先はあまり売れそうにないマンガのストーリーみたいな思いつきで、
そんな考えが頭をよぎってしまう自分はきっと疲れているのだ。
「神奈川新聞に電話してみますよ」
福盛は携帯電話を取り出して、新聞のロゴ脇に書かれた連絡先を見ながら番号をプッシュした。
「あ、横浜ベイスターズの担当の方をお願いします。真野記者でしたっけ・・・え?
プロ野球の・・・そうですか?」
福盛は電話を切って、困り果てた表情で川村を見た。
「横浜ベイスターズ、それ何? って言われました」
頭上の蝉時雨がいっそう大きく鳴った。

246 :97:02/07/27 23:09 ID:kG+2/5Ym
関内駅前のセルテ内のその店は、ベイスターズショップの看板を掲げてはいなかった。
ベイスターズ関連商品らしきものは見当たらず、代わりにMLBのレプリカユニフォームやTシャツが
所狭しと並べられていた。マリナーズのユニフォームをまとった佐々木主浩のポスターが変に目につく。
客は他におらず、キャッシャーのカウンターの中で店員の田辺学が暇そうにしていた。
川村は大股で近づいた。
「田辺さん」
いきなり声をかけられた田辺は、びっくりしたような表情を見せた。
「あ、お客さま、何かご用でございますか」
「田辺さん、僕が誰か分かりますか」
「え? 申しわけありません。私あまり顔覚えのいいほうではないもので」
「田辺さんは、以前はプロ野球選手でしたよね」
「いや、私は東京ガスで野球をしておりまして、そのころ確かにプロからの誘いもあったのですが
結局社会人で野球生活を終えまして、その後こちらに勤めさせていただいてるんですが」
川村は、田辺の表情に少しでも動きがないか懸命に探った。誰かにベイスターズなど知らないと言えと
いい含められているのか、それとも本人の記憶からベイスターズが抜け落ちているのか。
「田辺さーん、このポスターの人って、日本のプロ野球の選手でしたよねー」
福盛が店の入口に立って、店頭に貼られた佐々木のポスターを指して大声で声をかけた。
「あ、佐々木投手ですか。東北福祉大学を出てそのまま渡米してメジャーリーガーになった人ですよ。
最近は鈴木誠投手とか大家友和投手とか、日本のプロを経由せずに直接メジャーを目指す選手が多いですね」

247 :97:02/07/27 23:10 ID:kG+2/5Ym
「田辺さんの反応、どう思う」
ボルボの助手席に座って、川村は少し福盛のほうを見て言った。
「分かりませんでした。いや、正直言うと、田辺さん本当にベイスターズのこと
忘れ果ててるんじゃないかって思ったんですけど。でも自分が以前プロ野球選手だったことを
忘れ果てる人なんかいるんですかね」
福盛はそう言いながらステアリングから右手を外して、カーラジオを点けた。
『というわけで、今夜のオールスターの見どころを一挙ご紹介しますよー』
今晩行われるオールスターゲームの予告番組のようだ。
『そりゃやっぱりセ・リーグが有利ですよー。セ・リーグは何といっても7球団の大所帯、
巨人ヤクルト中日阪神広島西武ダイエーという顔ぶれ。それに対してパ・リーグは4球団、
日ハムロッテ近鉄オリックスですからねー。セ・リーグのスター軍団に対して
パ・リーグがどう意地を見せるか』
「いま何って言った!?」
川村は思わず怒鳴ってしまった。福盛が急ブレーキをかけた。路肩にクルマを停めて、
川村のほうにやや引きつった表情を向けた。
「川村さんの聞き間違いじゃないです。セ・リーグ7球団、巨人ヤクルト中日阪神広島西武ダイエーって、
そう言ってました」

248 :97:02/07/27 23:11 ID:kG+2/5Ym
カーラジオはオールスターの話題を続けている。
『日本のプロ野球球団は11球団、長らくセ・リーグ7球団、パ・リーグ4球団という球団数の
バランスの悪い事態が続いてきましたが、セパ両リーグに分かれてのオールスターも今年で
最後という話もありますからねー。
パ・リーグ4球団が合併して、来年は1リーグ8球団に球界再編成という話も出ています。
ともあれ出場選手にはがんばってもらいたいものです』
「横浜は、横浜ベイスターズはどこに消えた・・・?」
自分の声がかすれているのが分かった。ふと思いついて、川村は足元の鞄からモバイル機器を取り出した。
アダプタを付けて携帯電話につなぐ。
「川村さん、何見てるんですか」
福盛が手元をのぞき込んでくる。
「野球機構のサイト」
そのサイトのどこにも横浜ベイスターズの名は見られない。年度別成績のページにたどり着く。
1998年の成績、という文字をクリックする。指が震えているのが分かる。ページが表示される。
『1998年 セ・リーグ優勝 西武ライオンズ』
「・・・悪い冗談でしょう。ドッキリカメラの類とか。ねえ川村さん、そうですよねえっ!」
呆然とする川村の肩を、福盛がわめきながら揺すった。川村は何と答えていいのか分からない。
いま現在横浜ベイスターズが存在しない、のではない。この球団の記録は、過去に遡って抹殺された!

249 :97:02/07/27 23:13 ID:kG+2/5Ym
異様な光景だった。ゲートルを巻きサーベルを差した軍人たちが敬礼する中へ、陸上自衛隊の
最新鋭戦闘ヘリコプターが着陸していくのだ。
ハッチが開いて、スーツ姿の石井琢朗が飛び下りるように土埃のする地面に降り立つ。
琢朗は軍人たちに軽く敬礼をして、大股で脇の兵舎らしき建物の中に入っていく。
中根仁は、それを少し離れた針葉樹に覆われた小高い丘の上から、双眼鏡で見ていた。
双眼鏡はその兵舎のような建物の近くで、見張りの兵隊を後ろから殴って奪った。
琢朗と戦闘ヘリ「コブラ」と昔の陸軍軍人のような集団がどうつながっているのかは分からない。
だが、それが自分たちと敵対する勢力なのだろうと想像をつけた。チームメイトを疑って
面白いわけではないが、琢朗の首にはネクタイ以外の何も巻かれていないではないか。
航空機の中では、琢朗も自分たちと同じように首輪を巻かれて近くの席で寝ていた。
中根の首の周りには、顎をゆったりと覆うように鉛板が巻かれていた。丘の麓に使われていない小屋があり、
中には屋根の補修用と思われる鉛板の切れ端がいくつも落ちていた。針金もあったので、
首の周りに鉛板を巻いて針金でとめた。
最初は、爆発する可能性のある首輪に対して電波が送られてくるのを防げるのでは、と思って
鉛板を巻いたのだった。ところが、鉛版を巻いていない状態で兵舎に近寄ったときにはすぐに
サイレンが鳴り響き何人もの兵隊が飛び出して来たのに対し、巻いた後では兵隊はまるで中根に
気づく様子はなく、簡単に殴らせてくれた。この首輪自体が探知機になっているのでは、
と、そのとき思い至った。
それが腐りかけたような鉛板1枚で機能しなくなるのなら、何ともまぬけだ。
鉛は健康に悪いので内側にタオルを巻きつけて体に直接触れるのを防いでいるが、肩が重く感じられるのは
しょうがない。鉛中毒よりも首輪が爆発して首が吹っ飛ぶほうが、健康には悪いだろう。

250 :97:02/07/27 23:14 ID:kG+2/5Ym
丘の頂上には三角点が設置されており、その脇には「内川山」と書かれた小さな石標があった。
中根はその石標の上にペットボトルの水をかけた。
「なあ内川、おまえ死体も爆発してなくなっちまったんだよなあ」
航空機の機内で首をふっとばされた内川聖一の遺体は、航空機の爆発と共に消えてどこにも
残っていない。たまたま同じ名称だった丘のこの石標が、中根にとっては内川の墓標だ。
航空機の機内で、突然のあまりのことに自分がキレて暴れ出さなければ、内川があのような死に方を
することはなかっただろう。自分のせいで前途ある若者の将来が断たれた、と思うと胃のあたりが痛い。
中根は傍らに置いた荷物の山から刀を手に取った。鞘から抜いてみる。
刃長2尺2寸。あまりにあっけらかんと明るく冴えた直刃の刀で、その曇りのなさに最初は模擬刀かと
思ったほどだ。目釘を外してみると無銘だったが、そしてどう見ても現代刀だが、
反りは浅めながらバランスはよく、打ちもしっかりしていて、腕のいい刀工が丁寧に行った
仕事ぶりが見て取れる。柄部分のこしらえも全く乱れがない。
過去に実際に使用された有名刀工の手になる古刀よりも、無疵の分だけ頑丈に思える。
もうキレて感情のままに暴れるなどということはしない。俺は作戦のもとに動く。
針葉樹の合間から、遠くに兵舎と兵隊たちが動くのが見えた。
「はあっ!」
中根は刀を中段に構えて気合いと共に振り下ろした。
アカマツの葉が削げるように斬れて、揺れながら地面にゆっくりと落ちた。

251 :代打名無し:02/07/27 23:23 ID:kG+2/5Ym
第7回。「内川山」はあのあたりに実在。ちょっと場所ズラしてるけど。
それから知ってる人も多いと思うが、ほんものの野球機構のサイトには
98年の成績は載ってない。使えねーサイトだ(w

>>215 まあ本編は全部任せてくれ。サイドストーリーはやりたい人いるのかな?
こっちも自慢じゃないが2ch歴は長いんで(w 横浜で長文書いてる人数ぐらいは
把握してるけど、現在進行形過去形含めて人数少ないんだけどね。

252 :代打名無し:02/07/27 23:24 ID:Z9V+Qp6O
(・∀・)イイ!

253 :代打名無し:02/07/28 04:48 ID:AgVtK88W
おお、新展開キタ-

球団すら無かった事にしてしまうくらい、今年のベイは酷い、と(笑

254 :代打名無し:02/07/28 09:53 ID:cooq4dFW
横浜の勝率.350、イチローの打率.363

255 :代打名無し:02/07/28 09:54 ID:5mwBljtB
98年の優勝は西武だったのですね?
もう最下位でも悔しくな〜いw
また来週

256 :代打名無し:02/07/28 11:45 ID:FABx3jE8
田螺下もきっと最初からチュニチに指名されたことになってんだろな(W


257 :代打名無し:02/07/28 22:34 ID:tb0n2OwB
バワたん勝利あげ

258 :代打名無し:02/07/29 07:11 ID:510bmZ38
田辺にすら、そんな球団に在籍した過去を
なかったことにされてしまうベイスターズ萌え〜(w

259 :代打名無し:02/07/29 07:44 ID:a64M+T0+
いつの間にそんなに勝率が上がったのか

260 : :02/07/29 11:28 ID:4r8XkCKM
今日見つけて読んでみたんだけどソ連が正式に南樺太に侵攻したのは1945年8月11日の午前10時だったはず…
砲撃が開始されたのは8/9の午前7時30分だけど…

だからカレンダーが8/9で明日ソ連軍が侵攻するってちょっと不自然だな…

261 :キヨパラ:02/07/29 19:10 ID:3h7n+HQn
期待age

262 :97:02/07/29 23:32 ID:XUD2K0h0
>>260
8月10日には国境近くの半田にソ連機合計17機が来襲、爆弾を投下している
(大した被害は出なかった模様)。
史実との照合を言い出すと8月9日は樺太中部の天候は悪く、
一部では土砂降りだったのだそーだ。
この件に興味があるなら、web上ではあまりいい資料がないので
防衛庁の戦史室が出してる資料にあたってみるとよろし。

もっとも、書き始めた時点ではろくな資料が手元になかったので、
いろんな部分でかなりの矛盾点は出てる。
今後どう整合性を合わせていくかが頭の痛いとこだったりもするのだが(w
まあ疑問点などあったら、率直に書き込んでくれ。軍事ヲタな人からの情報提供も歓迎。

263 :代打名無し:02/07/30 03:27 ID:VjWkOwHM
ageるぞ

264 :代打名無し:02/07/30 08:43 ID:unU2+PfP
保全だ

265 :代打名無し:02/07/30 11:01 ID:3GVByD7Q
>97さん
ベイファン歴10年くらいの者ですが、これカナリ面白いですね。
マンセー!
これからも期待しております。

266 :キヨパラ:02/07/30 23:31 ID:ciNHUAiH
age

267 :米ふぁん:02/07/31 01:13 ID:40vGCIAq
>>97

文章書くの上手だね。今日初めて見つけて一気に読んだ。
だいぶ大やぶ小説を読んだか…?

保守あげ

268 :代打名無し:02/07/31 08:48 ID:nf1w2NeG
定期保全

昨日の件もあり

          \         タネタネ               /
            \       ( ´〜`)≡=-.        /
             \      U┌/ )□≡=-.     /
        ウフフタネ   \    ◎└彡−◎≡=-   /
     ( *´〜`)       \     ∧∧∧∧    /  -=・=-     -=・=- \
    /    。)`⌒\_    \  < タ     .> /                 |
   / /_ 。)  >、  \ニ-_  \< ネ 激  .>/|                 |
    |__つー-―ヽ、 __,____つ < タ    >   \      / ̄\_/  ノ
―――――──―――――――< ネ  し  >―――─――――――――
                      < な    >
                      < 予  く  >
                   / < 感   . >\      (;´〜`)タ、タネ!
        ( ・_・)y--~~ /  <      .>  \   (( (  つ つ
   ( ´〜`)( ,,ノ     /     ∨∨∨∨    \    ),ィ⌒(;`ε´)アアン
  (  つーo皿     /     ( ´〜`)<      \ (_(__人__,つ 、つ
  (_ ̄)'^◎    /       (    )          \
  |/(_)     /        | | |            \
 ◎       /          (__)_)            \

と言う事でよろしいか?


269 :キヨパラ:02/07/31 08:48 ID:/Uxiqk3d
age

270 :代打名無し:02/07/31 14:19 ID:EIaXyhVr
この程度のことはご存知と思いますが
ttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/6514/gunji.html
あんまり役立たないな・・・

271 :代打名無し:02/07/31 21:33 ID:NaCnyWNh
age

272 :代打名無し:02/08/01 06:37 ID:i1jIQd8z
ageるぞ

273 :キヨパラ:02/08/01 10:07 ID:9sH63XIG
age

274 :代打名無し:02/08/01 19:53 ID:hDX3Td+X
mange

275 :代打名無し:02/08/02 13:19 ID:E7bn5UFF
保護ちゃんです


276 :代打名無し:02/08/02 17:39 ID:G0OTgzrj
age

277 :代打名無し:02/08/02 17:49 ID:hIM38IKf
sage

278 :キヨパラ:02/08/02 21:54 ID:TN21+APc
age

279 :米ふぁん:02/08/03 00:52 ID:JJfbHfQV
続きは〜?

280 :代打名無し:02/08/03 11:29 ID:9vECcGqU
ageるぞ

281 :97:02/08/03 11:53 ID:yTwlgEy2
保管サイトをつくってみたので、これでも見ててくれ。
新作はもうちょっと待ってくれい。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

282 :代打名無し:02/08/03 15:02 ID:act2oh+F
すげぇ!!!!97は神!!!!!

283 :代打名無し:02/08/03 22:19 ID:cP/z8ElO
>>281
保管サイトに導入部が入ってないけど、なんで?

284 :代打名無し:02/08/03 22:20 ID:cP/z8ElO
あ、よく見たらプロローグあった。ごめん

285 :代打名無し:02/08/04 09:04 ID:fOxmj7pO
保全age

286 :97:02/08/05 02:14 ID:2SxyMfn4
頭上の雲が少し厚みを増してきた。その色を映して、南国の海かとみまがう深い青だった海は
鈍色に変化してきていた。
古木克明は海をぼんやりと眺めながら、握り飯に食らいついていた。
波打ち際で海水に手を浸してみると氷水のように冷たく、しかしその水温は古木の現実感覚を
呼び戻すには至らなかった。
貨車からは街が近づいたあたりで飛び下りた。顔もTシャツも血にまみれたまま街に入ってはマズイとか、
そこまで頭が回っていたわけではない。蒸気機関車が信号停止した、そのときにぼんやりと
貨車の材木の上から土手の斜面に飛んだだけだ。
血を吸った古木のTシャツはもうその色をとどめておらず、不気味に茶色く染まっているだけで
見ようによっては模様のようにも見えたが、無意識のうちに街中は避けていたのかも知れない。
市街地を大きく回り込むようにして、海岸に出たのだ。
途中、誰にもすれ違わなかったのは幸いだった。それでも空腹の誘惑に負け、勝手口の開いていた
一軒の家に入り込んでしまった。人はおらず、かまどのあるずいぶん古くさい台所には伏せられた籠があって、
中に何個もの握り飯が置かれてあった。古木はそれを五個ばかりわしづかみにした。
古木はナップザックを持っていなかった。いつの間にそれを投げ捨てたのか、古木自身記憶にない。
古くさい台所のオーナーは砥石で包丁を研いでいた途中で出掛けたようで、調理台の上には
砥石や包丁が並べられてあった。
そのうちの1本である肉厚の出刃包丁は、現在古木のジーンズのベルトに差されてある。
何か考えがあってそうしたのではない。古木は無意識のうちに、武器になりそうなものを手にしたのだ。

287 :97:02/08/05 02:15 ID:2SxyMfn4
「ここは、どこだろう」
握り飯を手に古木はそう言ってみた。古木の頭はろくに回っていなかったのだが、たとえ意識が
はっきりしていたとしても、これがどこの海かは見当つかなかっただろう。
三重に生まれて愛知で高校時代を過ごして横浜の球団に入団した古木にとって、海といえば
明るく開放的で水温の高い太平洋のことで、海水に触って冷たく感じるなどということは
想像の範囲外だったのだ。
ここはきっと、鎌倉の由比ヶ浜か材木座海岸なのだ。向こうに見える海岸線は逗子とか葉山で、
俺は練習をさぼって海を見にに来てしまったのだ。
「早く長浦に戻らないと」
早く戻らなければ、また日野監督に怒られてしまう。
そうだ、俺が神田を殺す理由などないじゃないか。ついでに、戦闘ヘリコプターに攻撃される理由も。
そのぼんやりとした思考を、大声が断ち切った。
「中野渡さーん、古木見っけましたよっ!」
振り返った先に、関屋智義が目をつり上げて、古木を指さしているのが見えた。

288 :97:02/08/05 02:17 ID:2SxyMfn4
「古木てめえ、殺す!」
関屋は目をつり上げたまま、古木に向かってオートマチック銃の銃口を向けた。両手保持で、
セフティを外したのが分かった。
銃口を向けられてなお、古木の思考はぼんやりとしていた。コルトじゃなさそうだ、ブローニングかなあ、
などと考えていた。古木は特に銃に詳しいというわけではなかったので、コルト・ガバメントとか
ブローニング・ハイパワーといった有名な現代の拳銃の名前しか思いつかなかったのだが、
関屋の銃は実際にはFNブローニングM1910だった。
「うわっ!」
乾いた音がした。関屋が撃ってきたのだ。関屋は体の真正面に銃を構えていたため照準は
いくらかズレており、弾丸は古木の体の横を大きく逸れていったのだが、古木はその音に
初めて我に返った。
逃げなければ、と思った。踵を返して砂浜を走った。古木の足元はよたついていたが、
関屋の撃つ弾丸も大きく逸れていく。やっとの思いで固い土道に出た。
「わっ、古木だ!」
中野渡進と谷口邦幸が古木を指さして、怒りをあらわにした表情で走ってきた。
古木は走った。力を入れた拳の中で握り飯が崩れた。それほど大きな街ではないが道幅は広く、
古木はなるべく道の端を走りながら隠れる場所を探した。腰を曲げてよたよたと歩いていた老人にぶつかって、
ハネ飛ばされて尻餅をついた老人は、恐ろしいものでも見るかのように古木の背を見上げた。
路地のひとつに飛び込んだ。店先に大きな帆布を干しているのが目に入った。古木は帆布を
わしづかみにして竿から下ろし、頭から被って壁にはりつくようにしゃがみ込んだ。
「どっちだ?」
「こっちに行ったはずですよ!」
中野渡と谷口だろうか、男たちが大声でわめきながら走る音がする。足音は古木の前を通り過ぎ、
やり過ごせたようだ。
帆布を被ったときに、小さな虫を一緒に巻き込んでしまったようだ。虫は古木の顔の前で暴れ、
古木はそれがうっとうしくなって、腰に差した出刃包丁の背で虫を叩こうとした。
「誰かいるのか!」
帆布を内側から包丁で叩いていると、いきなりそれを剥ぎ取られた。
「・・・古木?」
関屋が驚愕の表情を浮かべて立っていた。

289 :97:02/08/05 02:18 ID:2SxyMfn4
「うわああああ!!」
関屋は古木の前に立って、ブローニングを手にしていた。古木はわめいた。俺は関屋に殺される!
古木は足をバタつかせて暴れた。関屋の足元で帆布が激しくうねった。古木が更に足を激しく動かすと
関屋がよろけた。
「あ・・・?」
関屋の体が古木の上に降ってきた。関屋は足をもつれさせて、つまづいたのだ。
出刃包丁を手にした古木の右手に、とんでもない重量がかかった。と、次の瞬間、猛烈な痛みが走った。
「うわっ!」
古木は左手で、のしかかってきた関屋の肩を押し返した。関屋の体が、力なく路上に転がった。
痛みは右手の親指と人差し指の間から来ており、切れて血を吹いていた。グリップが滑って、
手を傷つけてしまったのだ。
帆布についているのは、自分の血だけではなかった。関屋の左脇腹に出刃包丁がささり、Tシャツに
血がにじんでいる。
「・・・古木、てめえ・・・人殺しが」
関屋は腹を押さえて、鬼のような形相で言った。その顔からはどんどん血の気が失せている。
「・・・何で」
殺す気などなかったのだ。何でこうなってしまうのだ。古木は噛みつきそうな、しかし青ざめた
関屋の顔を見ながら、よろよろと立ち上がった。
「あ、古木がいますよ!」
中野渡、谷口に加えて、竹下慎太郎と横山道哉がこちらに向かって走ってきた。古木は踵を返して
再び走り出した。
「おい、関屋、どうしたんだ!」
竹下の声がした。振り返ると、竹下がしゃがみこんで倒れている関屋の肩を揺すり、中野渡と谷口がそれを心配そうにのぞき込んでいる。
「古木、この人殺し野郎がーっ!」
横山ひとりが古木を追いかけてきた。

290 :97:02/08/05 02:19 ID:2SxyMfn4
「この人殺し、古木てめー地獄に落ちろ!」
古木は大通りに戻って走り続けた。土道を砂ぼこりを巻き上げながら突進してくる巨漢の横山は、
まるで戦車のようだった。振り返ると、横山は拳銃を取り出していた。横山の巨体と比較しても
大ぶりと分かる拳銃で、ばかでかいリボルバーはスミス&ウェッソンM29だと、大して拳銃に
詳しくない古木にも見当がついた。
横山は44マグナム銃を格好よく片手で保持した。
380ACPを装填するブローニングM1910とはまるで違う、とてつもなく大きな音がした。
見ると、横山が拳銃を手にしたまま後ろにひっくり返っていた。横山の体格をして、
44マグナムの反動には負けたようだ。
すさまじい音に、左右に立ち並ぶ商店から人がぞろぞろと出てきた。一様に驚愕の表情を浮かべている。

291 :97:02/08/05 02:20 ID:2SxyMfn4
店の前でとてつもない大きな音がした。
「何や、爆発か?」
食堂で酒を飲んでいた佐伯貴弘はコップをテーブルに置いた。
「見にいってみるか」
向かいの席の中村武志が立ち上がったので、鈴木尚典もそうした。中村の隣に座っていた
田中一徳は、興味ない、といった表情をしていた。
のれんをくぐって店を出ると、路上に巨体の男がひっくり返っていた。
「横山、何をしてるんだ」
声をかけられた横山は上体を起こして、銃を持った手で頭をかいた。
「あ、尚典先輩。いやその、片手保持で撃とうとしたら反動くらっちゃって。まだ手がしびれてるっすよ」
「あほ。それスミス&ウェッソンM29やろ。44マグナムはちゃんと両手保持で撃たんかい」
佐伯が呆れたように言った。野次馬がぞろぞろ出てきて横山の周りを取り囲んで、横山の顔は
恥ずかしげに真っ赤になった。
「それで、何で街中でマグナムぶっ放したのや。敷香にお住まいのみなさんがびっくりしてるぞ」
中村の質問に、横山は少し興奮したようだった。
「古木が・・・」
「古木が、どうしたんだ」
「古木が関屋を刺したんですよ。それで追いかけてたんです。古木は神田も殺してます」

292 :97:02/08/05 02:21 ID:2SxyMfn4
横山は恥ずかしそうに立ち上がって、S&Wをジーンズの腰に差して野次馬の輪の中から出た。
「刺しただあ? 物騒なことするな、おまえら。若い連中は森繁に殺し合えとか言われたら、
はい殺し合いましょ、とか考えるんか。あほちゃうか」
佐伯が怒ったように言った。
「それで、関屋のケガはどのくらいなんだ」
尚典がそう訊くと、横山は表情を曇らせた。
「腹刺されてるんで、ちょっとヤバそうなんっすよねー。竹下さんたちがついてるんですけど」
横山を先頭に、尚典と佐伯と中村の4人で、関屋が刺されたという路地に向かった。
「あ、尚典さん。佐伯さんに、中村さんも」
中野渡が陰鬱な表情で立っていた。倒れている男の脇には竹下と谷口がしゃがんでいて、
その肩をゆすったり声をかけたりしている。
「ダメやったんか?」
佐伯の問いに、中野渡は小さくうなずいた。
尚典は倒れている関屋に近づいた。腹には深く出刃包丁が突き刺さり、白目を剥いて苦悶の
表情のまま固まっていた。
「このままにはしておけないから」
尚典はそう言って、関屋の腹から出刃包丁を引き抜いた。既に完全に心停止していたようで、
返り血は吹かず、傷口から血がにじんでくるだけだった。竹下が関屋の目を閉じさせた。
「で、どうする。このままにはしておけんし、どっかに埋葬してやらんと」
「あ、荷物、店に置きっぱなしやから取りに戻らんとあかん」
佐伯と中村が口々にそう言い合って、尚典を含めた3人でいったん先ほどの食堂に戻ることにした。

293 :97:02/08/05 02:23 ID:2SxyMfn4
「あれ?」
食堂のテーブルの上には、確かに3個のナップザックがあった。その配置が先ほどとは少し
変わっているように尚典には思われた。佐伯がナップザックに手を突っ込んで、不審そうな表情を浮かべた。
「俺のベレッタM1935がないやん」
「あ、俺のナガンもない。ついでに明日の豊原行きの切符もないやん」
「俺の切符もないなってる。って、あの糞チビいてないやんか。糞チビが人の武器と切符、
盗んで逃げたんか!」
尚典のナップザックの中は、中の荷物が乱れて物色されたあとはあったものの、ビクトリーノックスも
航空機の貨物室から持ち出したバットも別になくなってはいなかった。そういえば一徳は、
関屋が死にかけていると聞いても様子を見についてこなかったなあ、と、尚典はぼんやり考えていた。
「ねーちゃん、ここに尋常小学校のガキみたいな糞チビ座ってたやろ。どこ行ったか知らんか!」
佐伯が給仕の若い女性にものすごい剣幕で詰め寄って、女性はうろたえながら答えた。
「お連れさまは、先ほど店をお出になりましたけど」
佐伯は尚典のほうに向き直って、怒ったように言った。
「尚典、何であんな糞チビ連れてくるねん! 俺はあいつが最初から気にいらんかったのや!」
「何でって言われても・・・」
連れてきたというよりは勝手について来たんだし、と、尚典は困り果てて視線を右方向に泳がせた。

294 :97:02/08/05 02:24 ID:2SxyMfn4
一徳は幌内川の岸壁に座り込んでいた。この幌内川の名が2002年現在の敷香の地名、ポロナイスクのもとになるのだが、一徳にそんな知識はない。
幌内川河口近くには対岸への渡し船がつけられてあり、河口は大きく開けてその向こうには
オホーツクの水平線が見えた。雲が分厚くなってきた分、海の色は暗く沈み始めているようだ。
「若い連中は森繁に殺し合えとか言われたら、はい殺し合いましょ、とか考えるんか。
あほちゃうか、か。そう、あほやねん」
一徳は、先ほどの佐伯の言葉を繰り返してみた。はい殺しましょと考えるやつはあほ、
と明快に言い切れるのは、佐伯や尚典があの恵まれた体格だからだ。少なくとも、彼らが
真っ先に誰かに狙われることはありえない。
一徳は公称165cm。実際にはもう少し小柄だ。素手での格闘になって一徳が勝てる相手は
球団内にはおそらくいないだろう。誰にとってもくみし易いのが、残念ながら自分だ。
最初は、尚典のような狙われ難そうなやつを盾にしてくっついていけばいい、と単純に考えていた。
武器が得られるかも知れないと思い、考えを変えた。
武器が得られたなら、体格差は埋められる。俺は自力で最後の1人となるまで勝ち抜いてみせる。
一徳はベレッタM1935を拝むように両手で構えた。垂直に立てたスライド部分の先の、
銃口を睨みつけながら言った。
「このゲーム、俺は乗った」

295 :代打名無し:02/08/05 02:31 ID:2SxyMfn4
第8回。
てなわけで、まあそういうわけなので、オカズ=ヒロイン典子とかいうのを
期待していたヤシがいたなら、正直すまんかった(w
もっとも半端な正義漢書くより、悪役書くほうがよほど面白いんだけどね。

>>270
情報サンクス。

>>283
言われてみれば目次のプロローグ目立たないな。1番上にあるのに。

296 :代打名無し:02/08/05 02:33 ID:OMOLiQ4F
古木ファンの俺としてはなっかりな展開

297 :代打名無し:02/08/05 11:24 ID:WWIQum3K
出演者の立場がハッキリしてきたな。
田中は結局こういう魂胆だったか…
尚典について行く時、狡賢そうな目で尚典を見た、っつーくだりで
油断ならねーと思ってたが…

298 :代打名無し:02/08/05 13:11 ID:44GXxN/H
いや〜。今会社なんで流し読みだったんだけど
おもしろいワ。
じっくり読むべきだったな。
また、来週を楽しみにしてまっせ

299 :代打名無し:02/08/05 13:27 ID:SxaH7LCH
毎週月曜日は一番仕事したくなかったけど
コレ始まってから月曜が楽しみです。

がんがってください


300 :代打名無し:02/08/05 13:27 ID:4bWKKErL
300っ

301 :代打名無し:02/08/05 21:06 ID:UL2/XGVH
すげえ驚きの展開!
97氏うますぎ
楽しみにしてますよ

302 :代打名無し:02/08/05 21:35 ID:DIdtDDpz
>>297
小柄な奴には小柄な奴の処世術があるんだよ。
漏れもチビ(165a)で非力そうだから一徳の気持ち、わかるぞ。
どこか、ずる賢くなるんだよ…

303 :代打名無し:02/08/05 23:05 ID:Pa+27grU
ずる賢いおかずのりがイイ!

304 :代打名無し:02/08/06 07:45 ID:rcGEZAYO
あげるぞ。

305 :キヨパラ:02/08/06 16:06 ID:9mqCfhQ/
age

306 :キヨパラ:02/08/06 22:41 ID:jcmAw1vp
age

307 :97:02/08/06 23:14 ID:5NiP5tvy
第8回保管しますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

308 :代打名無し:02/08/07 16:53 ID:WXW1DKWJ
age

309 :代打名無し:02/08/07 18:32 ID:kzJpcoCK
ただの殺し合いじゃないって所が萌えるな。
元の時代に帰れるのかどうかもある。

310 :キヨパラ:02/08/07 22:06 ID:fQZhykHl
age

311 :代打名無し:02/08/08 00:22 ID:dZU++98S
あげよう

312 :代打名無し:02/08/08 00:23 ID:dZU++98S
あれ?あがらない。リトライ。

313 :代打名無し:02/08/08 12:17 ID:G95BN08z
ageるぞ

314 :キヨパラ:02/08/08 16:55 ID:IY5rQhd/
ageるぞ

315 :キヨパラ:02/08/08 21:42 ID:NxdAtron
ageるぞ

316 :キヨパラ:02/08/08 21:42 ID:NxdAtron
age

317 :米ふぁん:02/08/09 01:25 ID:KB3dBn4k
age


318 :代打名無し:02/08/09 06:23 ID:WWZL9UU3
57年前の今日、樺太にいるのだな。

319 :代打名無し:02/08/09 12:53 ID:1SDCwIqs
age

320 :名無しさん@お馬で人生アウト:02/08/09 13:07 ID:gm9ogYzW
最近ふと思ったこと
横浜の米とテニスプレーヤーの神尾米がもし結婚したらどうなるか???


321 :代打名無し:02/08/09 13:10 ID:WTYv0WZt
米米クラブ

322 :キヨパラ:02/08/09 22:53 ID:eJn2rJ64
age

323 :代打名無し:02/08/10 06:47 ID:HViOT4a5
ベイより公が球団消滅の危機になっちまったな。リアルで。

324 :代打名無し:02/08/10 08:28 ID:p7dMjoGh
では公には「樺太ファイターズ」ってことで
バトルロワイヤルしてもらいましょう。


97さん。今週も楽しみにしときますネ

325 :代打名無し:02/08/11 04:27 ID:dfZbmoy9
400越えてるのでageておこう。

326 :キヨパラ:02/08/11 11:03 ID:ZNjO59lD
age

327 :代打名無し:02/08/11 13:33 ID:x1FGb59m
さてさて、ageときましょ

328 :                 :02/08/11 14:08 ID:YN4BgtxG
>320 おもしろい!!
けど、神尾米結婚してない?

329 :代打名無し:02/08/11 22:02 ID:3lS0Rf1K
そろそかな?のあげ。

330 :代打名無し:02/08/12 02:21 ID:OsSJT76j
来ないね のあげ

331 :97:02/08/12 09:04 ID:jn8GtqP3
高曇りだった空が黒みを帯びてきた。風が丈の高い草を揺らせて、葉が激しく擦れる音がする。
相川亮二と鶴岡一成は草をかき分けて走っていた。足元の土がところどころが盛り上がっており
何度も足をとられそうになった。転倒したら終わりだ。
「ぎぇえええええ!!」
奇声をあげながら鉈を持った男が追いかけてくる。八馬幹典だ。
「うわっ!」
相川は土の盛り上がりに足を引っかけてしまった。転倒してはいけない、などと考えると転ぶものだ。
「相川さん!」
鶴岡が相川の手を引いて助け起こそうとした。背後に八馬が迫ってくる。
鶴岡がルガーP08を構えて、八馬の足元を狙って撃った。
「うぎゃああ!!」
乾いた音と同時に、八馬が脚を抑え込んで倒れた。銃弾は八馬の膝のあたりに命中したようだ。
「相川さん、逃げましょう!」
鶴岡が相川の手を引いて立たせた。
八馬はまだ背後でうめいている。相川は走りながら思った。おそらく致命傷にはならない。
致命傷を負わせず相手を止めることができるなら、それが一番いい。
そのとき、脇のくさむらが大きく動いた。風のせいではない。また誰かが忍び寄ってくる。

332 :97:02/08/12 09:05 ID:jn8GtqP3
「うわっ、ひ、人殺し!」
くさむらから現れたのは南竜介(64)だった。南が手にしていたのはヌンチャクがもう一個余分に
つながったような武器、三節棍だったが、南はその使い方が分かっていないようで、一方の端を
持って叩きつけるように振り回した。丈の高い草が折れ曲がった。
相川と鶴岡は逃げる。そのゆくてを遮るように、乾いた音がした。
「うわっ!」
相川は飛び上がるように避けた。足元に撃ってこられたのだ。
「相川さん、2人も殺した以上、あんたは死ぬべきでしょう!」
その声に顔を上げた。視線の先にいたのは吉見祐治だった。モーゼルM1896を構えている。
逃げていたつもりで、先回りされていたのだ。相川と鶴岡はあわてて踵を返した。
背後から吉見が撃ってくる。2発、3発。
「こっちに逃げましょう!」
鶴岡が脇のくさむらを指した。少し走ると踏みあとがあった。何人もの人間が同じところを
歩いた痕跡のようで、はっきりと草はかき分けられており走りやすかったが、走りやすいということは
追跡者にとっても追跡しやすいということだ。
何発目かの破裂音と同時に、相川は左肩をものすごい力で殴られたような衝撃を覚えた。
痛みに耐えきれず座り込んでしまった。
「相川さん!」
鶴岡が相川と追跡者を交互に見比べ、あわてた様子で追跡者を威嚇するように1発発砲した。
撃たれた。弾丸は肩胛骨の下あたりで止まっているようで、その部分を中心に猛烈な痛みが襲ってきた。

333 :97:02/08/12 09:06 ID:jn8GtqP3
鶴岡が相川に肩を貸し、相川は引きずられるように歩いた。
一瞬、道が行き止まりになったように見えた。目の前に高い土手があった。踏みあとは土手の
急斜面に続いているようだった。鶴岡が相川に肩を貸したまま登ろうとする。が、相川の
足はほとんど動かず、足元が滑るだけだった。鶴岡は一瞬困り果てた表情をしたが、
歯を食いしばり直して踏みあとから外れ、土手沿いに草をかき分けて進んだ。
相川の足はこれ以上動きそうになかった。鶴岡の肩に回していた手を放すと、体が滑り落ちた。
「相川さん?」
「鶴岡、おまえひとりで逃げろ。やつらのターゲットになってるのはそもそも俺だけで、
それにおまえが巻き込まれることはない」
相川は座り込んで言った。
「そういうわけには・・・」
鶴岡が逡巡する様子を見せた。相川はナップザックからポケットピストルのベレッタM20を取り出し、
鶴岡に銃口を向けて言った。
「いいから行け! 行かないなら撃つぞ!」
「・・・相川さん」
鶴岡は一瞬、困り果てた表情をした。口をへの字にして、右手に持っていたルガーP08の
バレル部分を持ってグリップのほうを相川に向けて差し出した。
「相川さん、せめてこれ持っててくださいよ。まだ3発ぐらい弾丸残ってるはずです」
「分かった」
相川はルガーを受け取り、ベレッタM20をジーンズのベルトに差した。
「誰か助けに来てくれる人をさがして、必ず戻ってきますから、相川さん生きててくださいよ!」
鶴岡はそう言って、身を屈めてくさむらを進み、やがて相川の視界から消えた。
数十秒のち、鶴岡が大声で叫んでいる声が聞こえた。
「おーい、こっちだぞ!」
鶴岡は相川から数十メートル離れたくさむらで、大声をあげて飛び上がって相手を引きつけようと
しているようだ。破裂音が鶴岡の動きに反応するように鳴った。
「そっちじゃねーよ、こっちだこっち!」
鶴岡はくさむらを走りながら、大声をあげている。相川のいる場所を大きく回り込むようにして
結局土手の上に駆け上がったようだ。
「おーい、ここだぞー!」
相川の座り込んでいる場所からも、土手の上に立って大きく両手を振って相手を引きつけようと
している鶴岡の上半身が見えた。
鶴岡はしばらく両手を振っていたが、やがて土手の上を走り出した。

334 :97:02/08/12 09:07 ID:jn8GtqP3
敵は鶴岡を追ってはいかなかった。くさむらに身を潜めて、相川を探しているようだった。
荒れ地を渡る風が、また少し強くなった。
狙われているのは俺ひとりだ。鶴岡を巻き込む必要はない。これでいい。
相川は座り込んだまま、右手でルガーを構えた。左肩の痛みで両手保持はできない。銃を
保持した右手を左右に動かしながら、敵の動きを探る。
そうしている間にも、左肩は痛み続ける。
乾いた音がした。敵が撃ってきたのだ。音の方角を素早く察知して、相川はルガーで打ち返す。
強烈な反動が右手全体にきた。鶴岡も言っていたが、ひどく反動の強い銃だ。これでは
よほど扱い慣れていない限り、片手保持では当たりそうにない。
これで俺のいる場所は見当ついただろう。さあ来い吉見。
また破裂音がした。相川も撃ち返す。これで恐らく残り1発。
さらにもう1発の銃声。相川が撃ち返して、これでルガーのマガジンは空になったはずだ。
長身の男がくさむらから姿を現した。吉見だ。表情には怒りをあらわにして、モーゼルM1896を構えている。
相川は吉見に向かって、ルガーのトリガーを引いた。軽い金属音がするだけだった。
相川はルガーを目の前に投げ捨てた。吉見は、してやったり、という表情を見せた。

335 :97:02/08/12 09:08 ID:jn8GtqP3
「相川さん、人殺しのあんたは死ぬべきだ。そうでしょう!」
吉見がそう言い終わらないうちに、相川はジーンズのベルトに差していたベレッタM20を素早くつかんだ。
反動の強いルガーP08と比べると、おもちゃを扱うように簡単だった。トリガーを引いた。
9ミリパラベラムやモーゼルの7.63ミリ弾に比べると、ささやかな音だった。しかしその音は
確実に吉見の腹に吸い込まれた。
吉見が顔をしかめた。腹に血がにじんできているのを確認して、目をつり上げ歯をむき出した顔を相川に向けた。
「人殺しがあ!」
25ACPは1発では致命傷は負わせられないようだった。吉見は気力を振り絞るようにして
モーゼルの銃口を相川に向けた。
トリガーを引いたがこちらも金属音以外の何も出てこず、吉見は怒りをむき出しにして
グリップ部分で座り込んでいる相川の頭を殴ろうとした。
相川はその腹に向けて再度トリガーを引いた。
1発でしとめることのできない25ACPのほうが、9ミリパラベラムよりよほど残虐だと思った。
相川はトリガーを引き続けた。5発目ぐらいで吉見が後ろにひっくり返った。それでもまだ
とどめはさせておらず、結局装弾数8発を全て撃ちつくした。
全て撃ちつくしたのを確認してから、相川はポケットピストルを投げ出した。
吉見はもう動いていなかった。相川は右手1本で這いように吉見の側まで行って、手を取って
脈をみてみた。
何の反応もないことを確認してから、初めて全身に震えがきた。

336 :97:02/08/12 09:09 ID:jn8GtqP3
「何で・・・」
何で俺は吉見を殺してしまったのか。そう、殺らなければ殺られるからだ。が。
本当に他に方法はなかったのか。自分が稲嶺と西崎を殺したというのは誤解だと、話し合えば
分かることだったのではないか。話し合える余地などなかった。いや、本当になかったのか。
吉見が俺を攻撃してきたのは、おそらく平凡な正義感からだろう。だったら。
急に吐き気がこみ上げてきて、相川は吐いた。胃液のようなものが少し出ただけだった。
最後に食事を摂ったのは航空機に乗る前だから、もう24時間近くも経っていた。
鶴岡と新沼と西崎の4人で、空港でカレーを食べたのだった。そのうち西崎は既に死んだ。
また吐き気がこみ上げてきた。胃の内容物など何もないのに、吐き気は止まらなかった。
「本当に人殺しになっちまったじゃねーかよ」
相川は手元のベレッタM20を手に取り、こめかみに当ててトリガーを引いた。
枯れたような金属音がするだけだった。ルガーもモーゼルも、目の前にある3つの銃の
マガジンはいずれも空で、自殺することすらできないのだった。
不意に笑いがこみ上げてきて、相川は声を上げて笑った。笑い声と同時に、両目から涙があふれてきた。
頬に水滴を感じて顔を上げた。空は黒い雲で覆われていた。
相川は吉見の死体の側にあお向けに寝た。降り出したばかりの雨が顔を軽く打った。
うまくすれば、疲労凍死できるかも知れない。

337 :97:02/08/12 09:10 ID:jn8GtqP3
「お疲れさまでした。お持ちになった銃器類をご返却ください」
カウンターテーブルを置いて木製の三角錐に書かれた「受付」の表示だけが示されただけの
質素な受付で、長身のイギリス人、ジョン・ターニー(70)が言った。
石井琢朗は組立式ライフルの入ったアタッシュケースを乱暴にカウンターの上に置いた。
スーツの上着を脱ぎ、ショルダーホルスターを体から外した。ホルスターごと拳銃を
ターニーに投げてよこす。
「琢朗さん、すいませんが銃器類はもう少し丁寧に扱っていただけませんか」
「少々乱暴に扱っても暴発したりしねーから、ヘッケラー&コックP7使ってるんだろーが。
それから、この糞ライフル照準全然合わねーで使いものにならねーから、そっちで引き取ってくれ」
「組立式ライフルの照準器に狂いが出るのは、しょうがないです。それよりAR-7は水中に
放り込んでも浮いてきますから、持っておられると何かのときに役に立ちますよ」
「何かのときに役に立ちますよ、で、こんなじゃまくせーもの持って歩けるかってーの。
それとも明日は幌内川を泳いで渡れとでも?」
ターニーは黙って弾丸の数を確認していたが、琢朗のほうを見て困ったような顔で言った。
「琢朗さん、申請された弾丸の使用数と一致しませんが」
琢朗は口をへの字に曲げた。スーツの上着のポケットから9ミリパラベラム弾を1個取り出し、
受付カウンターの上に置いて軽く指ではじいた。
「それから、森繁和コーチがお呼びです」
琢朗はそれには答えず、スーツの上着を肩に引っかけたまま中に入っていこうとした。
受付の隅に座っていた小柄な平野元章(79)が、金属探知棒を持って飛び出してきた。
「琢朗さん、すいません、ボディチェックさせていただきます!」
空港のボディチェックよろしく、琢朗の全身に金属探知棒を当てる。
この「現地事務所」は、琢朗にはカミソリの1個も持って入ることを許さないようだ。
銃器類もナイフ類も、彼らが徹底管理する。ここは琢朗にとって安全な場所ではない。

338 :97:02/08/12 09:11 ID:jn8GtqP3
「幹部室」と書かれた札のかかる部屋のドアを、琢朗は乱暴に足で蹴っ飛ばして開けた。
「入るときはノックぐらいできんのか!」
正面には大ぶりの机があって、コンバットジャケットを着た森繁和がでかい椅子に座っていた。
森繁和は、琢朗の顔を見て表情に怒りを浮かべた。琢朗は言った。
「結局あんたがここの責任者になったって訳か。狸コンビは安全圏に身を置いて高見の見物かよ」
「それが目上の人間に対して吐くセリフか!」
森繁和は頭から湯気を噴きそうだった。別にあんたのこと一度も目上とか思ったことねーし、
とか言ってやろうかと琢朗は思ったが、話がややこしくなりそうなのでやめた。
「それで、今日の報告は」
「あんたに報告するのか」
森繁和がまた怒りだしそうだったので、琢朗は続けた。
「1345ぐらい、稲嶺茂夫、背番号38番を射殺しました。その10秒か20秒後ぐらいだから、
同じく1345ぐらい、西崎伸洋、背番号65番を射殺しました。時間なんかいちいち確認してねーので、
そのへんはテキトーです。おわり」
「それで1400撤収か。いい身分だな、琢朗」
「夜になったらまた出ていくから、別にいいでしょう。それと他人に手を汚させてるだけの
森繁さんには分からないだろーが、2人殺すと結構消耗すんだよ、ばーか」
最後のばーか、は余分だったな、と琢朗は言ってしまってから思ったが、あんのじょう
森繁和を怒らせてしまった。
「琢朗よ、誰がボスか分かってないのか。分からせてやろうか!」
森繁和が立ち上がった。机を回り込んで琢朗の前に立ち、シャツの襟首をつかんで強い力で引き寄せた。
そして、履いていたブーツからブーツナイフを引き抜いた。ナイフの背で、琢朗の頬を軽く叩いた。

339 :97:02/08/12 09:13 ID:jn8GtqP3
ブーツナイフは実用のものというよりは、鍔に繊細な装飾の入ったコレクション用途の
カスタムナイフだった。R.W.ラブレスの銘が確認できた。
「森繁さん、ラブレスのナイフなんか何十万も出して買ったの。んなもんどーせ弟子に
つくらせて銘だけ入れてるものだし、最近のナイフは鋼材もそのへんのへたれ鋼材だし」
「おまえのナイフ談義なんか聞いとらん!」
森繁和はナイフの背を琢朗の顎に当て、それを持ち上げるようにして琢朗に上を向かせた。
「誰がボスか体で分からせてやろうか、あ?」
森繁和が左手の指を鳴らすと、隣室との境のドアが開いて、辻発彦(83)と青山道雄(73)が出てきた。
辻と青山が琢朗の両脇に立ち、腕を押さえ込んだ。辻はそんなところだろうと思っていたが、
青山もぐるとは思っていなかったので、不意をつかれた感じだ。
「青山さん、あんたも森繁の犬だったのか」
横目で見ながらそう言うと青山は困り果てた様子で、
「琢朗、頼むからあまり反抗的な態度を取らないでくれ」
そんなことを、目一杯反抗的な態度を取ってから言われてもしょうがない。

340 :97:02/08/12 09:14 ID:jn8GtqP3
最初、背中の皮を剥ぎ取られたのかと思った。とにかく背中に痛みがあり、ぬるぬるした感触があって
気持ちが悪く、背に右手を回してみるとべっとりと血がついてしまった。
琢朗は上半身裸に剥かれて、床にうつぶせに倒れていた。3人のコーチたちは既にこの場を
後にしたようで、部屋の中には琢朗以外誰もいなかった。
琢朗は顔をしかめながら立ち上がった。右手を床についたときに、血で手形が押されてしまった。
部屋の入口脇の壁には鏡が据え付けられており、琢朗は鏡に背を向けて立って、背中が
どういう状態になっているのか確認してみた。
右の肩胛骨のあたりから後背筋を縦に切るように、5つの×マークが刻まれていた。
結構深く傷をつけられた場所もあり、まだ部分的に血を吹いている。
これには一体何の意味が、としばらく考えて、既に死んだ選手の数だろうと見当つけた。
内川、神田、村西、稲嶺、西崎。
森繁和は、彼らの怨念を琢朗の体に刻みつけたつもりなのだろう。
怨念ならばいくらでも引き受けてやる。そのぐらいの覚悟はある。
「心配するな。おまえら怨霊になって俺にしがみついてろ」
琢朗は少し顔を上げ気味にして、そう言った。そして床に落ちていたシャツをひっつかむと、
血で汚れることを頓着せず、手早く袖を通した。

341 :代打名無し:02/08/12 09:17 ID:jn8GtqP3
第9回。遅くなったが会社員のみなさんの
月曜のお昼休みには何とか間に合いますた。
それにしても、昨日見殺しにした吉見にこのスレでも
申し訳ない目に遭わせてしまって、吉見さんスマソ

342 :代打名無し:02/08/12 09:30 ID:aRB84xsr
お疲れサマでーす!

343 :代打名無し:02/08/12 09:52 ID:JPe/A3RC
首脳陣来たー!

344 :代打名無し:02/08/12 12:22 ID:hjM/6wrb
97さん乙〜。
アイカー生きろ!
会社の昼休みにガーッと読みますたよ。

345 :代打名無し:02/08/12 12:29 ID:hjM/6wrb
森繁ブーツ、カコヨスギル…

346 :キヨパラ:02/08/12 17:20 ID:1wdHVWEV
age

347 ::02/08/12 17:59 ID:HycnnL99
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、
森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね、森低能氏ね

348 :代打名無し:02/08/12 23:54 ID:Oi6wL/Z5
森繁ブーツあげ

349 :代打名無し:02/08/13 00:24 ID:qq9E9IaI
>時間なんかいちいち確認してねーので、そのへんはテキトーです。おわり

>2人殺すと結構消耗すんだよ、ばーか

ワラタ

350 :代打名無し:02/08/13 07:20 ID:ANIZCVKf
あげ

351 :キヨパラ:02/08/13 14:48 ID:onJJMD8j
あげ

352 :キヨパラ:02/08/13 23:42 ID:AJUonxht
あげ

353 :97:02/08/14 06:16 ID:WgXXA9Vj
第9回うpしますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

354 :米ふぁん:02/08/14 09:14 ID:SouPOdsZ
97さん、お疲れです。
でも「お盆休みでどっか行くから暫く休み」とわ言わないで・・・。

355 :代打名無し:02/08/14 23:06 ID:c8n1yesQ
ageるぞ。

356 :キヨパラ:02/08/15 06:43 ID:JBmv+uaA
age

357 :キヨパラ:02/08/15 12:10 ID:e88+vLyi
age

358 :代打名無し:02/08/16 05:03 ID:b8Taa79C
あげ

359 :代打名無し:02/08/16 20:08 ID:xxmR4D/2
あげ

360 :代打名無し:02/08/16 23:15 ID:LvCk/PJM
新しい軍票はいいが千円なんてでけえ単位のモノ押し付けられてもねーちゃんだって困るだろう・・・

361 :代打名無し:02/08/17 02:28 ID:r10HMCty
age

362 :代打名無し:02/08/17 06:18 ID:OQLOnvmg
1000円の軍票押しつけられて困るねーちゃん萌え〜

363 :代打名無し:02/08/17 18:06 ID:VHn4Ss8n
age

364 :米ふぁん:02/08/18 00:53 ID:micNze1O
age

365 :代打名無し:02/08/18 07:55 ID:+P/kgrZU
あげ

366 :代打名無し:02/08/18 08:20 ID:o0wIJY68
あげー

367 :キヨパラ:02/08/18 15:02 ID:slVP5wZj
age

368 :代打名無し:02/08/18 15:19 ID:Uwmt8R95
監督室の机の上に大便がしてあったらしい。


369 :代打名無し:02/08/19 05:05 ID:mF9VpM2L
あげるぞ

370 :代打名無し:02/08/19 09:39 ID:DruILwms
☆ チン
                          
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<97氏まだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/

371 :代打名無し:02/08/19 09:51 ID:SmU2rL6W
97氏お盆休み?age


372 :代打名無し:02/08/19 15:35 ID:DruILwms
               ./  ヽ      /  ヽ
               /   ヽ___/   ヽ  キボンヌ〜キボンヌ〜
            /       l___l   \
            |      ●  |    |  ●  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       へ    |   へ     ヽ  ./     | <97氏まぁ〜だぁ〜〜〜?
        \\  \  \\    ヽ/     /   \____________
チン        \\  .> \\          ヽ
   チン      \\/    \\  _       |
      \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / ̄   ヽ    /   _
        \回回回回回/ ̄ ̄ヽ        / ̄ ̄ /|
         \___/      ヽ____/  /  |
                               /   |
                              /     |


373 :代打名無し:02/08/19 22:44 ID:comluiJ4
age

374 :代打名無し:02/08/20 00:55 ID:LfYz+QTz
のんびり待つよ
      ∧ ∧
  ,,,,.,.,,, (,,`ε´)⊃⌒ソ)
 ミ・w・ミ ∩____つ

375 :代打名無し:02/08/20 15:36 ID:KA/ITPvK
ageよう

376 :代打名無し:02/08/20 21:13 ID:4+HJ+FFG
age

377 :代打名無し:02/08/20 23:40 ID:SUsrALAk
サーバー移転Age

378 :代打名無し:02/08/21 11:46 ID:HQSTFX1s
ageようか

379 :代打名無し:02/08/21 18:01 ID:0XFeV6Z9
あげ

380 :キヨパラ:02/08/21 21:18 ID:c0ptQxyF
age

381 :代打名無し:02/08/21 21:21 ID:bm3J3tE6


                    終戦


382 :代打名無し:02/08/21 21:27 ID:0XFeV6Z9
横浜延長戦弱すぎ

383 :代打名無し:02/08/22 07:09 ID:q+wDAUr1
age

384 :キヨパラ:02/08/22 17:05 ID:P0WxOfaO



385 :代打名無し:02/08/22 22:56 ID:V8hAYFbn
machiage

386 :代打名無し:02/08/23 00:17 ID:42FWxnEI
マターリ

387 :代打名無し:02/08/23 07:12 ID:H7yMoDkC
マターリあげ

388 :97:02/08/23 10:34 ID:0I0PfAdQ
「黙祷!」
佐伯貴弘がそう言って、選手たちは合掌したり十字を切ったりと、思い思いの動作をした。
7人の選手たちが取り巻いているのは大きな帆布にくるまれた関屋智義の遺体で、
関屋の刺された路地から幌内川の河口近くの砂浜まで、担いできたのだ。
空は黒い雲で覆われ、河口近くの波は高かった。
横山道哉が遺体の頭側を、谷口邦幸が足の側をそれぞれ抱えた。
「海が荒れてきたから、気をつけろや」
中村武志が声をかけた。
「うわー、海の水冷たいっすよ」
ジーンズの裾をたくしあげて海に入った横山が、びっくりしたように言う。
横山と谷口は関屋の遺体を持ったまま浅瀬を進み、河口近くの流れが速くなったあたりで
「いち、にの、さん」と2人で号令をかけて、遺体を水中に投げた。
遺体はしばらく横山と谷口のすぐ先に浮かんでいたが、やがて到来した大きな波が引くときに
糸で引っ張られるように沖合に運ばれていった。
「寒い、寒い」と言いながら、横山と谷口が海から上がってきた。
「天気が崩れそうだから、街中に戻りましょうか」
中野渡進がそう言って、沖合にまだ浮いている関屋の遺体を見ながら続けた。
「うまく沖合まで流れていくかな。陸に戻ってきて、岩礁に引っかかったりしたら痛々しいし」
それを受けて、竹下慎太郎が言った。
「関屋は水葬してもらえただけ、まだいいじゃないか。神田の遺体なんか、荒れ地に
放置されたままだ」
鈴木尚典は、そのやりとりを黙って聞いていた。それでも神田は遺体が残っているだけ
ましなのかも知れない。まだ誰かが弔ってやることが可能だ。
内川の遺体は、航空機の爆破とともに散り散りになって消滅した。もう誰も弔ってやることができない。

389 :97:02/08/23 10:35 ID:0I0PfAdQ
「尚典先輩、それでここはどこなんっすか。ずいぶん海の水が冷たいっすよ」
街中に戻ろうと7人でぞろぞろと歩いていたところへ、横山がそう質問してきた。
「1945年の樺太らしいぞ。いまのサハリン」
「へ? サハ何とかって、アメリカでしたっけ」
そのやりとりを聞いていた佐伯が、呆れたように言った。
「サハリンがアメリカだあ? 横浜高校の地理の時間は、一体何教えてるのや」
横山は口をポカンと開け、尚典は頭を抱えたくなった。
海岸から緩い坂道を上っていくと、すぐに街中となった。旅館の看板の出た二階建ての
建物の前で、佐伯が足を止めた。
「今日のところは飯食って風呂入ってとっとと寝るか。明日から戦争やし」
「1945年の樺太って、佐伯さん、ここの現地通貨持ってるんですか」
中野渡が訊くと、佐伯はニヤリと笑みを浮かべて財布から日本銀行券の拾圓券の束を取り出した。
「昼飯食った食堂で、夏目漱石の図柄の1000円の軍票と両替や」
「え、千円札押しつけて現地通貨で釣り銭もらったんですか。1945年の1000円って、今の
貨幣価値でどのぐらいなんですか。それは佐伯さん、マズいんじゃ」
「1000円分の釣り銭もらうようなあくどいことはやってないって。
まあ晩飯代と宿泊費は俺が持ってやるから、入った入った」
佐伯は選手たちの背を、旅館の玄関に向かって押した。
尚典はどうしたものかと考え、玄関先で躊躇した。
「ん? 尚典、入らんのか」
「いや、ちょっと、荒れ地に戻ろうかと思って」
「何で戻るとか思いついたんか知らんけど、雨降ってくるぞ、この天気」
そう言われて天を仰いでみると、一面黒く厚い雲に覆われていまにも雨が降ってきそうだった。
「神田が死んだのなら、死体そのまま放置しておくのもあれですから。明日から戦争始まるなら、
今日中に死体埋めてやればいいんじゃないかと思って」
佐伯はしばらく困ったような表情をしていたが、
「横山、ちょっと来い!」
大声で、既に旅館の中に入っていた横山を呼んだ。
「佐伯さん、何っすか」
「横山、尚典先輩がいまから荒れ地にお戻りになって神田の死体を埋葬なされるから、
おまえ一緒に行って手伝え」
「えー、雨降ってきそうじゃないですかー。尚典先輩、明日にしましょうよー」
「明日から戦争や、あほ」

390 :97:02/08/23 10:37 ID:0I0PfAdQ
「何かゴワゴワの雨合羽っすね。サイズも小さいし。やっぱり昔の人って、小柄っすよねー」
雨合羽にゴム長といった服装の横山が、肩に大ぶりのスコップを担いで言った。
「昔の人が小柄というより、俺らが大柄過ぎるんじゃないのか。洋服だってサイズの合う服を
売ってる店少ないし。でも、ゴム長のサイズのサイズが合ってよかったよ」
尚典も横山同様、雨合羽とゴム長、肩にはスコップといった格好だ。
道具屋で佐伯のまねをして「1000円の新しい軍票」で支払ったときにはさすがに気がとがめたが、
他に方法もないのだししょうがない、と割り切ることにした。
戦時中、それも1945年の8月だというのに、道具屋には商品がいくらか置いてあった。
大した軍事施設も狙われそうな資源もなく、本土決戦とは無縁の辺境で、街には緊張感が
欠けているようにも思えた。しかし国境線を背後に抱えているわけで、この緊張感のなさを
つかれてソ連に攻め込まれ、戦乱の地と化していくのだが。
「尚典先輩、何か食い物買っていきましょうよ。弁当屋とかないっすかね」
「弁当屋はさすがにないだろ。食堂でおにぎりでも作ってもらうとか」
「あ、饅頭屋がありますよ。饅頭買いましょうよー」
横山が店の看板を指さした。「樺太名物 ツンドラ饅頭」と書かれてある。

391 :97:02/08/23 10:38 ID:0I0PfAdQ
「ごめんくださーい」
饅頭屋の玄関を入ると土間になっていて、ガランとしていた。ガラスケースはあったが
商品は並べられていなかった。
しばらく2人で突っ立っていると、奥から30歳ぐらいの男が出てきた。
「あ、お客様は饅頭をお求めですか」
「饅頭を買いたいんですけど、売ってないんですか」
尚典がそう言うと、男は頭をかいた。
「ソ連が宣戦布告したっていうので、昨日から饅頭つくってないんですよ」
「携帯できる食糧がほしいんです。少し古かったり固かったりしてもいいですから、
売ってもらえませんか」
「でも、お客さんに古い饅頭お売りするのもねえ」
そのとき、尚典の肩からナップザックがズリ落ちて中身がばらけてしまった。土間にかがんで
拾い上げていると、男が「あ」と声を上げた。
「お客さん、それ葡萄酒のコルク抜きですよね」
男は、尚典のビクトリーノックスのナイフを指さした。折り畳み式の多機能ナイフには、
ワインオープナーがついている。
「え、そうですけど」
「ちょ、ちょっとそれ貸してもらえませんか」
男は左手を広げて尚典たちを制するようにして、店の奥に引っ込んだ。しばらくして、
白ワインを手に戻ってきた。
「舶来品でモーゼルのビンテージものなんですけど、私、コルク抜きなくしちゃってねえ。
ソ連が攻めてきて爆撃されて割れたらもったいないので、飲んでしまおうと思ってたんですけど。
あ、お客さんもこっちに上がってください」
男は板の間に座布団を2枚敷いて、尚典たちに上がるようすすめた。コップを3つ持ってきて、
多機能ナイフのワインオープナーでコルクを抜き、白ワインを3つのコップに注いだ。
「いやあ、葡萄酒のコルクが開けられてよかったなあ。お客さんたちもやってくださいよ」
尚典は酒は飲まないので躊躇していたが、
「うす、いただきやっす!」
横山はそう言って、コップのワインを一気に飲み干した。

392 :97:02/08/23 10:39 ID:0I0PfAdQ
「いやあ、葡萄酒が飲めてよかったなあ」
ワインの瓶は結局空になってしまった。饅頭屋の男は機嫌よく、こう続けた。
「こちらのお客さんは、葡萄酒はお好きじゃないんですか。あ、ウィスキーならありますよ」
「いや、その」
尚典は断ったつもりだったが、男はまたいったん奥に入って、今度は角瓶のウィスキーと
紙袋を持って戻ってきた。
「あ、ニッカの角瓶っすか」
横山がうれしそうに言った。
「よかったら持ってってくださいよ。あ、それからこれは一昨日つくった饅頭です。
古いものをお売りするのも何ですから、さしあげますからお持ちになってください」
「饅頭の箱って、ないんっすか。俺『ツンドラ饅頭』って書いた箱欲しかったのに」
「横山!」
尚典は小声で横山を制したが、横山は頓着していないようだった。
「箱はちょっとないんですよねえ」
男はそう言いながら部屋の隅にあった文箱を引き寄せた。中には筆と硯が入っていた。
「袋に書いておきますよ」
そう言って、行書体で「樺太名物 ツンドラ饅頭」とサラサラと書いた。

393 :97:02/08/23 10:40 ID:0I0PfAdQ
「尚典先輩、饅頭旨いっすよー」
尚典と横山は線路の上を歩いて荒れ地に戻ることにした。既に小雨が降りだしており、
鉄路の上で雨滴が跳ねた。
「横山、饅頭は当面の食糧なんだから全部食うなよ」
「えー、分かってますよ」
そのような会話をしながら線路の上を歩いた。周囲は薄暗い針葉樹の樹林帯で、尚典も結局
歩きながら饅頭を1個食べた。なんの変哲もない普通の饅頭で、どのあたりがツンドラなのかは
よく分からなかった。
「あれ、誰か歩いてきますよ」
横山が線路の先を指さした。そのとき、雨足が早くなった。周囲の針葉樹の葉に激しく雨が当たり、
その水滴が線路の上に跳ね返った。視界は悪くなり、視線の先の人影はまっすぐ歩けないようで、
左右に大きく蛇行しながら大きく体を揺すっており、まるで幽霊のようだった。
「鶴岡?」
尚典は声をかけた。
「尚典さん・・・」
鶴岡一成は線路の上で座り込んでしまった。尚典は駆け寄った。

394 :97:02/08/23 10:41 ID:0I0PfAdQ
「鶴岡、どうしたんだ」
鶴岡は枕木に顔を伏せて、すすり泣いているようだった。尚典はその前にしゃがみ、
鶴岡の肩を両手で抱えた。
「尚典さん、俺、相川さんを見捨てちゃったんですよう。自分が巻き込まれて死にたくなかったから。
相川さん、肩撃たれてるのに。あのままだと相川さん、死んじゃいますよう」
「鶴岡、それで相川はどこにいるんだ」
そのとき、モバイルがメールの受信音を発した。尚典のすぐ後ろに立っていた横山が、
ナップザックからモバイルを取り出した。
「本日2度目の禁止エリアの発表です、このエリアにいる方は退去してくださいね、だそうです。
爆撃開始は30分後だって」
横山はそう言って、尚典の前にモバイルを差し出した。メールには地図がつけられていて、
それをのぞき込んだ鶴岡が号泣しながら、地図の赤く塗られた部分を指さした。
「相川さんは、相川さんは荒れ地のこのあたりにいるはずです」
尚典は鶴岡の肩を抱えて立たせた。
「鶴岡、相川を助けに行こう。30分あれば何とか間に合うかも知れない。横山、走るぞ!」
尚典は後方の横山に声をかけた。鶴岡の肩を抱えたまま、線路の先の荒れ地へと走り出した。

395 :代打名無し:02/08/23 10:43 ID:0I0PfAdQ
第10回。
遅くなった上に、今回は何かワイン飲んで饅頭食ってるだけのよーな気が。
第11回は、なるべく早くうpしたいと思うです。

396 :代打名無し:02/08/23 10:57 ID:EpSYEWho
97氏キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

397 :代打名無し:02/08/23 17:17 ID:xm3M2lSu
ワイン飲んで饅頭食ってるだけだがおもろい。


398 :代打名無し:02/08/23 18:58 ID:MsfVTZr+
展開がさらに気になるage

399 :当て馬名無し:02/08/23 21:57 ID:mrnjV2Lk
>>97
Ζ彳皮。

400 :代打名無し:02/08/23 22:10 ID:ERiwrGdD
プロ野球バトロワで一番おもろい
97氏はたいしたもんだな

401 :代打名無し:02/08/23 23:00 ID:D5LFHkYA
夜ベイのタコノリに慣れている私には
ばとろわ尚典の賢さに微妙な違和感を感じるけど

おもろい!

402 :代打名無し:02/08/23 23:23 ID:EpSYEWho
夜の保全ageでもするか。

403 :代打名無し:02/08/24 03:54 ID:nJubt7aM
タコノリは夜ベと違ってバトロワでは賢いが、
横山は夜ベでもバトロワでもアホキャラだ(w

404 :キヨパラ:02/08/24 08:11 ID:UbxeKxzR
age

405 :代打名無し:02/08/24 16:29 ID:1ndZKfJK
age

406 :代打名無し:02/08/24 23:20 ID:oQlWT1DH
age

407 :代打名無し:02/08/24 23:41 ID:zgQTU6pA
ドラバトロワ中村さんは真面目な熱血漢で好きだが、
ベイバトロワ中村さんも飄々&冷静な印象でイイ!

408 :代打名無し:02/08/25 02:00 ID:wD6Z7pM5
<軍票>
軍事費用確保のために特別に発行された紙幣のこと
・・・なるほど

409 :代打名無し:02/08/25 04:40 ID:o3KstU5/
>>407
ドラファソとベイファソの中村さんへの印象の違いかと思われ。
まあ、悪くはないみたいでなによりですが。

中村さんだけに捕手ageヽ(`ε´)ノ

410 :キヨパラ:02/08/25 09:42 ID:99kd4XpC
age

411 :代打名無し:02/08/25 18:44 ID:/HiLHBEg
agege

412 :キヨパラ:02/08/26 00:43 ID:b6W6EItW
agege

413 :代打名無し:02/08/26 00:50 ID:8Aa7EX7C
ドラファンでヴォケシがどういう役なのか気になって見にきたのですが
むちゃくちゃおもしろいですね!
ドラバトロワもかなり良いですがこちらもかなり読み甲斐ありですな!
これからはベイバトロワも楽しみになりますた!

414 :代打名無し:02/08/26 13:20 ID:A/5m+gZI
あげ

415 :キヨパラ:02/08/26 21:21 ID:7X+5glHF
あげ

416 :97:02/08/26 23:05 ID:d7LX1rhG
第10回うpしますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

417 :代打名無し:02/08/26 23:08 ID:S6fmAycC
ご苦労様です、97氏

418 :代打名無し:02/08/27 07:34 ID:Q9iAreDV
age

419 :キヨパラ:02/08/27 13:25 ID:Ev7v47uj
age

420 :キヨパラ:02/08/27 21:58 ID:VTqDPpkm





421 :代打名無し:02/08/28 05:51 ID:IlApwD+8
朝あげ

422 :キヨパラ:02/08/28 11:38 ID:m7dcm4pb
age

423 :代打名無し:02/08/28 11:48 ID:iRCOUIxD
待ちage

424 :代打名無し:02/08/28 21:09 ID:8xJk912/
今年のベイの救いようの無さとマッチしててイイ!!

425 :米ふぁん:02/08/29 01:13 ID:IA5v84fK
このスレは実際『97』氏が書いて我々が楽しんでるのですが,
ここを開く度に出てくる『ひとりまつり』氏の名が邪魔です。
何とかならないでしょうか。

426 :代打名無し:02/08/29 01:18 ID:JyW58JmJ
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1024496516/nl50

こうすれば出てこない

427 :代打名無し:02/08/29 07:52 ID:J66HK4oP
朝age

428 :キヨパラ:02/08/29 11:25 ID:WnlFo6y3
age

429 :代打名無し:02/08/29 12:09 ID:hiN65Vzn
ぜひ、クソ森まさあきも出して下さい。

430 :代打名無し:02/08/29 17:05 ID:wIpQGj8E
どうしようもない馬鹿女たちがプロ野球選手をコケにして騒いでいます

         ↓
http://salami.2ch.net/test/read.cgi/uwasa/1027492175/l50




431 :キヨパラ:02/08/30 00:36 ID:Ko1uBNk8
age

432 :代打名無し:02/08/30 07:30 ID:h1bF+O98
あげ〜

433 :代打名無し:02/08/30 13:49 ID:yLbkRvFG
23日から一週間、そろそろ来るか?

434 :代打名無し:02/08/30 15:21 ID:zrDx1EeV
迷わずベンチを飛び出したのは七回だった。

「ひどすぎるじゃないか! いくら頑丈なペタでも、体が持たないだろう!」

筋肉で盛り上がったペタジーニの背中で、白球が鈍い音をたてた。
横浜2番手の横山が投じた3球目。三回に36号2ランを放ち、チームを勢いづか
せた主砲への1球。4−2の七回一死一塁、簡単に走者を出せない状況での故意と
取られても仕方ない死球に、横浜の捕手・中村に猛然と食いついた。

435 :キヨパラ:02/08/30 16:16 ID:yGZktUND
あげ〜

436 :代打名無し:02/08/30 16:31 ID:2842shyF
>>425
透明あぼんしる

437 :代打名無し:02/08/30 21:36 ID:yLbkRvFG
横浜逆転勝ちage

438 :キヨパラ:02/08/30 23:52 ID:2ep+Nh99





                     げ

439 :代打名無し:02/08/31 04:10 ID:TBWExZe4



440 :代打名無し:02/08/31 11:20 ID:Mg4B/wpf
森繁退場age

441 :キヨパラ:02/08/31 21:51 ID:+5BM/T9Z
age

442 :キヨパラ:02/08/31 21:54 ID:dx8+aqGI
は        

  
                           げ  ?

443 :代打名無し:02/08/31 23:12 ID:+avlp20C
(゚}{゚)ヘンタイカメン!!age

444 :キヨパラ:02/09/01 08:52 ID:3a07THTV
>>442 やい!偽者!




         げ

445 :代打名無し:02/09/01 08:56 ID:fYdwO5y9
松井に4四球で逃げて13失点ですか・・・・・

監督つまらないと、球団もつまらない野球するね。

446 :97:02/09/01 13:54 ID:/gNM56/E
小雨はやがて篠つく雨に変わった。
針葉樹の林が切れて眼前に荒れ地が広がった。霧が地上を覆い始めており、遠くに見えるはずの
低く連なる山々は姿を隠している。
「相川さんがいるのは、その先の土手の下のはずです」
鶴岡一成が力なくくさむらの一角を指さした。雨合羽姿の鈴木尚典は土手の線路の上から
その方向を見た。
強い雨が丈の高い草を打ち、その圧力を受けて草が上下に揺れる。
尚典は、誰かがくさむらに身を潜めてるかも、と目を凝らして揺れる草を見た。自分の
息づかいだけが異音として鼓膜を刺激する。
「自分が、下りてってみます」
鶴岡がそう言った。
「鶴岡、気をつけろ」
尚典は鶴岡の背に声をかけた。鶴岡のTシャツは雨水をたっぷり含んで、肌にはりついている。
尚典の背後には、雨合羽を着た横山道哉が呆けたような顔で突っ立っている。
鶴岡が土手の斜面を駆け下りた。くさむらに姿を消して、いくらも経たないうちに声をあげた。
「相川さん、しっかりしてください!」
「鶴岡、相川は見つかったのか」
尚典はそう言いながら、声の方向へと土手を駆け下りた。横山も続いた。
激しい雨で臭い自体は消されているはずなのに、まだ硝煙の臭いが残っているように思えた。
その一角だけ草が大きくなぎ倒され、尚典の足元には薬莢がいくつも落ちていた。
その先には二人の人間が並ぶように倒れ、脇には3つの拳銃があった。鶴岡が片方の
人間の肩を激しく揺すっている。

447 :97:02/09/01 13:55 ID:/gNM56/E
「相川!」
尚典は倒れている相川亮二に駆け寄った。側にしゃがみこんで軽く頬を叩いてみたが、反応はない。
右手を取ってみると皮膚は温かく、脈には反応が感じられた。
「相川、しっかりしろ!」
尚典は相川を抱きかかえるように上体を起こさせた。意識のない相川は、尚典の腕の中で
ぐったりとしているだけだ。
「吉見はダメです。死んじゃってますよ」
相川と並ぶように倒れている吉見祐治の脈を診ながら、横山が言った。吉見は苦悶の表情を
浮かべたまま固まって、腹からは血を吹いており、既に死体の様相を呈していた。
横山が相川を背負い、鶴岡がそれを後ろから支えるようにして運搬することにした。
「吉見も何とか埋葬してやらないと」
尚典はそう言いながら吉見の目を閉じさせてやろうとした。既に死後硬直が始まっているようで、
閉じさせることができない。それでも死体をそのままにしておくわけにはいかないと考えた尚典は
吉見の脇を抱えて、引きずった。80キロや90キロのバーベルを扱うことは、大柄な尚典にとっては
簡単であるはずなのに、そして吉見よりいくらか軽い程度の相川の体を運搬することは
それほど難しくない様子なのに、86キロの死体は信じられないほど重かった。
吉見の死体をズリズリと引きずっている尚典に、横山が不審そうな表情で声をかけた。
「尚典先輩、何か変な音しませんか」
そう言われて耳を澄ますと、雨音に混じって不穏な重低音が聞こえてくるのが分かった。
「あ、あれは!」
鶴岡が指をさした。霧を切り裂いて、まず砲身の先が、続いて巨大な鉄のかたまりが姿を現した。
尚典は呆気にとられた。90式戦車だ!

448 :97:02/09/01 13:56 ID:/gNM56/E
霧を切り裂いて姿を現したのは、陸上自衛隊のハイテク戦車、90式戦車だった。スクエアな
ボディの先についているのはライフル砲ではなく120ミリ滑腔砲のはずで、それはライフル砲より
はるかに貫通力は強いはずで、とか考えながら、尚典は混乱した。
「尚典先輩、ここって1945年のアメリカっていいましたよねっ」
横山がわめくように言った。
「サハリンはアメリカじゃないぞ」
「あれって、90式戦車っすよね。何で1945年のアメリカに90式戦車がいるんっすかあ!」
「だからアメリカじゃないって!」
戦車は巨大で、一体それと自分たちとの距離感覚がどのくらいなのか、全く把握できなかった。
120ミリ滑腔砲が火を噴いた。
いままで聞いたことのない、とてつもなく大きな音だった。鼓膜が壊れたのではと思い、
尚典は耳を両手で覆った状態で一瞬固まった。
我に返ると、少し先のくさむらが焦げ付いているのが分かった。草の下のほうは赤いものが
ちらちらしていた。砲撃を受けて、激しい雨の中でも火がくすぶっているのだ。
いきなりの戦車の攻撃に、横山と鶴岡が何やらわめいている。
「落ち着け、威嚇射撃だ!」
尚典は叫んだ。そう、これは威嚇射撃だ。本気でこちらを攻撃する気なら、ハイテク戦車が
この距離で目標を外すわけなどないではないか!
「尚典さん、逃げましょう!」
鶴岡が言った。横山の背でぐったりしている相川の背を押し、くさむらを進んだ。尚典は
吉見の死体を引きずった状態で、後ずさりするようにそれに続こうとした。
「うわっ!」
足元は激しい雨でぬかるんでおり、尚典は足をとられてしまった。後方にひっくり返った。
立ち上がろうとした尚典の鼓膜を、再び巨大な音が襲った。
5メートルばかり横に火柱が立った。火の粉が尚典の頭上に降ってきた。
「あれは・・・」
戦車との距離が詰まって、ハッチから上半身をのぞかせている人物の姿がくっきりと見えた。
兵士ではなかった。ボディに「TBS」のロゴの入った大ぶりのビデオカメラを肩に担いでいる。

449 :97:02/09/01 13:57 ID:/gNM56/E
「尚典先輩、何でTBSが俺らを攻撃してくるんですかあ!」
横山がわめいた。尚典には分からなかった。朝方見たイリューシンIl−4攻撃機の機影と、
幅広の土道の脇に木造の建物が建ち並ぶ敷香の街と、120ミリ滑腔砲を装備する90式戦車と、
TBSのビデオカメラと。この世界には、なぜそのようなものが同居している!
尚典は吉見の死体を引きずりながら後退を続けようとしたが、戦車との距離は縮まってくる。
「尚典さん!」
横山と鶴岡は相川を背負った状態で土手を登ろうとしていた。鶴岡が振り返って言った。
「尚典さん、もう吉見の死体はあきらめてください! このままでは逃げきれません!」
「そんなこと言っても!」
そうは言っても、吉見の死体をここに捨てて逃げ出すと、死体は戦車に踏みつぶされて
しまうではないか。
そうこうしている間にも、重低音はどんどん近づいてくる。
戦車は尚典の10メートル手前まで迫った。
「尚典先輩!」
「尚典さん、お願いですからあきらめてください! このままでは生きている相川さんだって
運搬できなくなります!」
鶴岡の言葉に、尚典は一瞬吉見の死体と90式戦車を見比べた。振り返ると、土手を登ろうと
していた横山と鶴岡の足は水分を含んだ草に滑って、いくらも登れていないようだ。
尚典は激しくかぶりを振った。
これは戦争だ。死体を埋葬してやりたいなどという個人の感傷の入る余地など、どこにもないのだ!
尚典は吉見の脇に回していた手を離した。吉見の体が力なく地面に落ちた。
そして素早く踵を返すと、土手を登ろうとしている鶴岡の背を押した。

450 :97:02/09/01 13:58 ID:/gNM56/E
横山が相川を背負ってそれを尚典と鶴岡の2人がかりで背後から押して、土手を一気に
駆け上がった。そしてそのまま転げ落ちるように、土手の逆側を下った。
土手の逆側も、同じような荒れ地だった。違う点といえば、霧の合間から姿をのぞかせる
低い山がいくらか近く見えることだ。
「戦車は土手を越えてこっちに来ないんすっかね」
横山が土手の下でしゃがみ込んで言った。尚典は耳を澄ませた。重低音は聞こえなかった。
吉見の死体は、戦車に踏みつぶされたのだろうか。
尚典は天を仰いだ。雨が顔を打った。そのような感傷は、恐らく持ってはいけないのだ。
死体のことよりも、まだ生きている人間を生き延びさせる方法を考えなければならない。
尚典は言った。
「戦車は来ないみたいだけど、安心はしてられないし。雨が止みそうにないから、どこか
屋根のある場所を探さないと」
雨足は弱まる気配を見せなかった。尚典と横山は雨合羽を着ているからまだいいが、
Tシャツ姿の鶴岡は消耗が激しいだろうし、相川に至っては生命の危険がある。
その相川はエマージェンシーブランケットにくるまれて鶴岡に抱きかかえられており、
意識が戻る気配はないようだ。
「向こうに小屋みたいなのが見えますけど、行ってみますか」
鶴岡が指をさした方向を見てみると、霧の合間に確かに小屋らしきものが認識できた。

451 :97:02/09/01 13:59 ID:/gNM56/E
横山がエマージェンシーブランケットにくるまれた相川を背負い、それを鶴岡が後ろから
支えて再び歩き出した。
それほど遠くには思えなかったのだが、目指す小屋にはなかなか着かなかった。他に
比較するものもない荒れ地で、遠近感が混乱しているのだろうか。
丈の高い草やクマザサに覆われたもとの荒れ地と比べると、こちら側の荒れ地はいくらか
草の丈は低く、所々には棄てられた畑の跡のようなものもあった。
小屋が建っていたのは、遠くに見えた低い山の麓だった。結局遠近感が混乱していたわけで、
道理で遠かったはずだ、と尚典は思った。
小屋の屋根には鉛版が張られているようで、激しい雨に打たれて打楽器のような音を発している。
戸を開けてみると中はかなり狭く、土の床一面に鉛版や針金などが落ちている。
「中は足の踏み場もないっすよねー。鉛版とか外に出さないと」
横山が言った。鶴岡はクマザサで覆われた山の麓でうろうろしていたが、「あ」と声をあげた。
「ここ、踏み跡みたいになってますよ。山の上に人家とかあるかも知れないから、見に行ってみます」
鶴岡がそう言って、クマザサの中に足を踏み入れようとした。そのとき。
「止まれ!」
上方から男の声がした。
「中根さん・・・?」
尚典は声のほうを見た。クマザサの踏み跡の先に中根仁が仁王立ちになっていた。手にして
いるのは、日本刀のようだ。首のまわりには鉛版のようなものが巻きつけられている。
「おまえら、こっちに登ってくるなら俺の言うとおりにしろ。その小屋の中に鉛版と針金が
あるだろう。それを持ってひとまずここから200メートルか300メートル離れろ。そしておまえらの
首に巻き付いている金属の首輪が外から見えなくなるように鉛版で覆って針金で止め、
それからここに戻ってこい」

452 :97:02/09/01 14:00 ID:/gNM56/E
雨は止むどころか、いっそう激しさを増しているようだった。霧が地上を覆い、それでなくても
完全に認識できていたわけではない現在地は、ますます判別し難くなった。
三浦大輔(18)は頭からエマージェンシーブランケットを被ったまま、ジャケットのポケットから
処方薬を取り出した。錠剤を掌に取り、ペットボトルの水と共に咽に流し込む。
「三浦さん、だいじょうぶですか」
三浦の隣で、同じようにエマージェンシーブランケットを頭から被って座り込んでいる
木塚敦志(20)が、心配そうに声をかける。
「ああ。だいじょうぶだから、心配するな」
そう言った声が既に息の上がった声だ、と三浦は自分で思った。未明から歩き続けて、
食事といえばナップザックの中にあった乾パンをかじっただけで、既に肝臓は悲鳴を上げ始めている。
全身は熱っぽく、だるい。しかも機内に持ち込んだ手荷物の中には1日分の処方薬しか
入れていなかったのだ。
これで薬は最後だ。空港のカウンターに預けた荷物の中には5日分の処方薬が入れてあったのだが、
航空機の爆破と共に塵になってしまっただろう。
肝機能障害を持病に持つ三浦にとって、荒れ地でのサバイバル戦は過酷に過ぎるのだ。
薬を服用している状態でこれなのだから、薬の切れる今夜から一体自分の体はどうなって
しまうのだ、と考えると、熱っぽい体の毛穴という毛穴から冷えた汗が吹き出す。
三浦と木塚のいる場所は、多くの選手が目指した樺太東線の線路とは航空機の着陸地を
はさんで逆側の湿地帯だった。歩いていると、何度も河川や沼地に行く手を阻まれた。
「三浦さん、雨が止んだら、もとの滑走路に戻ってみませんか。こっちは湿地帯だから、
横断できそうにないし」
「そうだな」
木塚の発言に三浦は力なく答えた。雨が上がるまで体力が保ってくれればいい。いまの望みは
一刻も早く、雨が止むことだけだ。

453 :代打名無し:02/09/01 14:03 ID:/gNM56/E
第11回。なるべく早く次回うpするとかいいつつ、
結局週末になってしまいますた。

>>429
もちろん森が出演しないわけなどないので、マターリと待っててくれ。

454 :一阪神ファン:02/09/01 15:41 ID:LePQwooA
97さん乙です

455 :代打名無し:02/09/01 18:11 ID:0V3DyC4O
乙です。
戦車は出てくるわ、ばんちょは出てくるわ、
そしてTBSは出てくるわで、話が進みましたな。

456 :代打名無し:02/09/01 18:34 ID:xwAUkQxm
97氏キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!


457 :代打名無し:02/09/01 22:00 ID:PQAWJaxR
バンチョと神と親会社様キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!

458 :代打名無し:02/09/02 07:41 ID:73FaXfFz
あげ〜

459 :キヨパラ:02/09/02 18:43 ID:30i7onPa
あげっ!

460 :(゚Д゚≡゚Д゚)ハマナコ ◆NACOlMr2 :02/09/02 18:47 ID:0Lax206t
あげー

461 :代打名無し:02/09/02 19:02 ID:1yCAT87c
age

462 :代打名無し:02/09/03 01:38 ID:IPGdXBSj





463 :777 ◆JfUOwX5w :02/09/03 01:47 ID:RYAtqBR3
おっと!

464 :代打名無し:02/09/03 06:17 ID:h1RxQw/F
あげ〜

465 :キヨパラ:02/09/03 13:22 ID:uy1fCVaD




466 :キヨパラ:02/09/03 22:50 ID:+ghyVs6g
age

467 :代打名無し:02/09/04 06:44 ID:L/x5SIKr
あげるぞ

468 :キヨパラ:02/09/04 12:40 ID:NUI5iS8E
age


469 :キヨパラ:02/09/04 22:05 ID:Lmfko3qW
あげr

470 :代打名無し:02/09/05 06:24 ID:gvgZq78M
ageの画像
http://www.kinet.or.jp/kamiyabe/pictures/age-eki.jpg

471 :代打名無し:02/09/05 15:04 ID:Ws258hUb
age

472 :キヨパラ:02/09/05 19:46 ID:aHjEqxlo
あげ

473 :代打名無し:02/09/05 20:22 ID:ao2+J9Wi
今日の試合短かかったなー
でも連敗止めたのでage

474 :代打名無し:02/09/05 20:54 ID:Ws258hUb
あと3日くらいかなage

475 :97:02/09/06 02:49 ID:SqNdT/vp
第11回うpしますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

476 :代打名無し:02/09/06 06:28 ID:S5u0DO/F
朝あげ

477 :si:02/09/06 09:58 ID:0QNNFrno
糞スレ立てんなや、巨人バトロアで十分だろ。


478 :代打名無し:02/09/06 10:52 ID:UFmFGg37
>>477
ハァ?
こっちは原作と話違うし。
巨人バトロワなんか原作を巨人の選手に当てはめただけじゃん。

479 :代打名無し:02/09/06 12:37 ID:W6JxGl3O
>>477はただのバカだが、>>478もいただけないな。
あれを読んでいれば少なくとも「当てはめただけ」という言葉は出ないはず。
巨人、中日、広島、横浜、どのバトロワもそれぞれに味があって面白いぞ。

480 :si:02/09/06 16:25 ID:0QNNFrno
479に少しだけ同意します。
巨人いがいは、ハッキリ言って面白くない
中日は文章がへたれです。広島はマイナーすぎて面白みにかけます。米スターズは・・・・もともと糞


481 :米ふぁん:02/09/06 16:35 ID:vC5RhEvP
>>480のSIとやら
ただ単に、自分自信が巨人ファンなだけだろ。
糞スレだと思うなら見なきゃよかろう。

482 :キヨパラ:02/09/06 17:15 ID:z2psVbcB
si(>>477>>480)よ。

おめぇな、あーだこーだケチつけるなら、自分で読売BRの2002年つくってくれや。

483 :代打名無し:02/09/06 17:23 ID:pkpBUs+1
>>475
97さん、注釈の文字クリックしたら11回になるんだけど・・・
その横の1の文字は注釈に飛びますが

484 :代打名無し:02/09/06 17:43 ID:PiFV6ye+
折れはベイバトロワが一番面白いけどなアゲ

485 :代打名無し:02/09/06 18:08 ID:szLXKfQ2
キヨパラって名前の人達(一人だったらスマソ)は好意的と受け取って良いんでつか?
個人的にはageに来てくれてるということから単純だけど好感もてる
自分はバトロワ全部好きだわ。>>477,480は自己中巨人ファソとしか取れない。
なんか空気が危なげなんで保全さげ

486 :代打名無し:02/09/06 19:25 ID:r1B8t7K6
ageて、スレが上にいくとやはりバカがよってくるらしいね
まぁ、しょうがないのかもだけど

とりあえず、ここおもろくないって人は見なければいいだけ
幼すぎ

487 :またーりさん ◆MatariKo :02/09/07 00:19 ID:JyWeiYmI
>>486
そう言いながらageる貴方もどうかと思いますが(w

488 :97:02/09/07 01:12 ID:n/eqqySw
>>483
これで直ってると思う。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

荒れてるな〜。
気に入らないスレは見ない、煽りには乗らないというのが2chの基本だよん。
チュニチの人たちはヴォケ志さんがいる関係でよく書き込んでくれてるし、
カプの保管サイトはうちの保管サイトにリンクしてくれてるし、
他球団BRの人らともいい関係でやっていきたいんだけどね。

489 :代打名無し:02/09/07 06:38 ID:P5B7SZkq
(◎´∵`◎)<ぼくは マターリしたいな。

490 :代打名無し:02/09/07 11:13 ID:f8/q/BrQ
>>489
(`ε´)<ベイバトロワマンセー!ヴォケケケケ!

491 :490:02/09/07 11:30 ID:f8/q/BrQ
ごめんまちごーた。
>>480です

492 :代打名無し:02/09/07 15:35 ID:ybt+eWq6
(0´く`0)マターリ

493 :代打名無し:02/09/07 15:36 ID:NJ5Zou6P
mata-ri

494 :代打名無し:02/09/07 21:48 ID:Hhxlv/2F
いつの間にsage進行になったんですか?

495 :代打名無し:02/09/07 22:11 ID:wRnWhXwb
>>494
ageとバカがよってくるからっぽい

496 :代打名無し:02/09/08 07:19 ID:Wh4i9YzV
(○´ε`○)<おおお俺が主役かも〜

それはない(w

497 :代打名無し:02/09/08 13:54 ID:kywhUFoM
前回からちょうど一週間だが・・・

498 :代打名無し:02/09/08 19:54 ID:E12vBUOt
今夜あたりかと期待してみる。

499 :代打名無し:02/09/08 19:55 ID:BylB9tCQ
きますように(−人−)

500 :代打名無し:02/09/08 19:55 ID:BylB9tCQ
ついでに500GETしておく

501 :キヨパラ:02/09/08 20:31 ID:nAZYJuDd
くるように現在祈ってます。

502 :代打名無し:02/09/08 23:10 ID:PTsg/njC
ま、明日かな?

503 :代打名無し:02/09/09 00:34 ID:G7JPDuB1
(´Д`;)ハァハァ age

504 :si:02/09/09 10:32 ID:ULvxFn9D
巨人の元は高見高春の原作+アルファだがなかなか面白かった
横浜、中日、広島は、自己流のバトロア、なにこれ、全部読むだけ時間の無駄だったな。
俺の時間返せや、おっと待てよ全部呼んだの広島と中日だけだった。横浜は、糞過ぎて読む気うせましたが何か?



505 :代打名無し:02/09/09 12:15 ID:P2P65syx
504は、ひとりまつりのだけを読んで言ってる。97氏のを読んでから言えよアフォ。

506 :教えて下さい:02/09/09 12:40 ID:wxcEfgCz
斉藤明夫(元大洋)の決め球って何でしたっけ?

507 :代打名無し:02/09/09 14:01 ID:7bT9GSIz
>>505
というか、si=ひとりまつりだったりしてな
この粘着っぷりがひとりまつりを髣髴とさせる

508 :si:02/09/09 14:11 ID:ULvxFn9D
まぁ、駄作には関わるなと言うことでOKか?
糞すれ立てる暇あったらもうちょっとマシな文章考えろや


509 :ベイスターズは、:02/09/09 14:20 ID:1urmuwQM
佐伯最高。
それ以外はダメ。
まず、ファンがダメ。

510 :代打名無し:02/09/09 14:21 ID:Q6AGHzo+
ひとりまつりは(・∀・)カエレ!!


511 :代打名無し:02/09/09 14:27 ID:5OJv4Il3
>>506
サヨナラボーク

>>507
si=ひとりまつりだったりしてな
と言うのが正しいと仮定すると
>>508は自分に言っているわけで
全面的に激しく同意できるな。


512 :代打名無し:02/09/09 19:05 ID:G7JPDuB1
ひとりまつりは(・∀・)カエレ!!

513 :代打名無し:02/09/09 19:27 ID:dUOzKaUQ
ひとりまつりは(・∀・)カエレ!!


514 :代打名無し:02/09/09 20:24 ID:7IhoUX/0
>>504はひとりまつりでは無いだろう。
真のベイバトロワは>>90から始まっている事を知らずに、ひとりまつりの
糞文読んでぶちギレしたんだろう。

515 :キヨパラ:02/09/09 21:57 ID:aQhY1kHp
自分も
ひとりまつりは(・∀・)カエレ!!
と行ってみる。

516 :代打名無し:02/09/10 01:01 ID:uIotQb5W
一人祭りは(・∀・)カエレ!!

517 :si:02/09/10 08:44 ID:DeePnPCD
一人祭りは(・∀・)カエレ!!



518 :代打名無し:02/09/10 23:04 ID:uIotQb5W
>>517
(=´∀`)σおまえだよw<かえれ

519 :代打名無し:02/09/10 23:08 ID:9cVWDZPB
早く犯罪者集団・ハンチンを消滅させるために5位になってください。

520 :代打名無し:02/09/11 05:17 ID:PegM5R2t
煽りは放置すれ。レスつけるのは餌をやってるようなものだ。

521 :代打名無し:02/09/11 09:02 ID:iDLv0OMo
俺!?冗談じゃないよぅ。
もっとマシ文章書けるよぅ


522 :米ふぁん:02/09/12 01:44 ID:oHe5x/mm
緊急浮上。

523 :si:02/09/12 10:10 ID:w87wSKSN
駄スレにいつまでも関わるなよぅ


524 :代打名無し:02/09/12 13:41 ID:23KFLsO9
>>523
そう思ってるお前が関わるな

525 :代打名無し:02/09/13 03:29 ID:7ZW91iIl
age

526 :代打名無し:02/09/13 18:22 ID:7ZW91iIl
age

527 :代打名無し:02/09/14 01:12 ID:gtkLQ3l9
3連続でageはおれか・・・
変なバカきたからいままであげてた人どっかいっちゃった゚・(ノД`)・゚

528 :代打名無し:02/09/14 01:48 ID:6HCKKo5V
>>527
ネタスレでは5連続1人ageだって珍しくないぞ。マターリしる。

529 :代打名無し:02/09/14 02:48 ID:K0EQN7fn
何これ?このスレがdat落ちしたかと思ったよ。

横浜ベイスターズバトルロワイアル復活希望
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1031938896/

530 :代打名無し:02/09/14 03:10 ID:oRCQEOJ9
石井浩は引退したら何をするんだろう・・・

531 :代打名無し:02/09/14 03:11 ID:oRCQEOJ9
棋士?

532 :代打名無し:02/09/14 11:16 ID:NzZbk4QI
90から始まっているのに97っていうのがいいな

533 :代打名無し:02/09/14 22:29 ID:49148p+e
あげとく

534 :代打名無し:02/09/15 02:47 ID:cfsqnRI1
あげ〜

535 :代打名無し:02/09/15 02:52 ID:oq9kx3aR
FC東京=横浜ベイスターズ

ファンがDQN

536 :代打名無し:02/09/15 07:39 ID:8BBPkvIT
さげ〜

537 :代打名無し:02/09/15 19:10 ID:awL6bDI7
あげます

538 :代打名無し:02/09/16 09:11 ID:sgsFzRBx
a
g
e

539 :代打名無し:02/09/16 13:28 ID:9sJCQo+x
2週間経過age

540 :キヨパラ:02/09/16 21:57 ID:7fGPmSCG
97さんに一体なにがあったのか。
sageでいきます。

541 :97:02/09/17 11:53 ID:WMD8fBof
太陽は厚い雲に隠されたまま時間は過ぎ、いつ日没したのかは判別できなかった。
なし崩し的に訪れた闇が荒れ地を覆い、強い雨は丈の高い草を打ち続ける。
八馬幹典は鉈を手にしたまま、くさむらにうつぶせに倒れ込んでいた。雨は八馬の体力とともに
思考力も奪っていく。
「何で俺が・・・」
死ななければならないのか、と口にしようとして、「死」という単語のリアルさに身震いした。
左膝の骨は銃弾に砕かれたようで、動かすことができない。先ほどまで走っていた激痛すら
もはや感覚を現実に引き戻すものではなく、痛みは麻痺してきたようだ。
八馬は鉈を握り直した。
ひとりでは死なない。誰か道連れにしてやる。
ここが一体どこなのか、そしてなぜこんなことになってしまったのか、そういった素朴な疑問を
持つことすら現在の八馬にはできない。いや、そのような疑問を持つ余裕があれば、
誰か道連れにしてやる、などという発想は起きないだろう。
八馬はくさむらに伏せた状態で鉈を握り直した。
八馬の伏せている鼻先には、何人もの人間が踏み慣らした跡が道のようになって横切っていた。
ここを横切るやつを襲ってやる。そう身構えた八馬の耳に、何人かの人間の走ってくる
足音が聞こえる。

542 :97:02/09/17 11:56 ID:WMD8fBof
「うわっ!」
「何なんだよ、一体!」
男たちが口々にわめきながら走ってくる。2人のようだ。八馬は息を潜めた。鉈を握る手に力が入る。
「ぐわあああっ!」
八馬は声をあげて鉈を大きく振った。闇の中で草と雨水が飛び散った。
「ぎゃっ!」
鉈の先が肉を掠ったのが分かった。クリーンヒットではない。ポテンヒットが一塁手と右翼手の
間に落ちたような感触か。
「おい、どうしたんだ、だいじょうぶか!」
「な、何かがくさむらの中に。わっ、血が出てる」
「逃げよう!」
男たちの足音が遠ざかっていく。八馬は舌打ちをした。ヒットだと思った当たりは一塁手に
キャッチされたようだ。
と、別の足音が聞こえてきた。一塁手がファールグラウンドで打球をこぼして、もう一度
打席に立てるチャンスが来たような。
今度こそ打ってやる、倒してやる。
「待て、このヤロー!」
男は声をあげながらこちらへ走ってくる。その声に合わせて、八馬は鉈を振った。
「ぐはっ!」
先ほどよりははっきりとした感触があった。草が大きく擦れる音がして、男が倒れたのが分かった。
八馬は鉈を手に、這うように体を引きずりながら前に進んだ。
人の息づかいが聞こえた。相手はすぐ近くに倒れているようだ。
遠雷が光った。そのときの稲光で、南竜介が尻餅をついて歯をガチガチ鳴らしているのが見えた。
いまのはいい当たりのファールといったところか。八馬は鉈を振り上げた。今度こそ
クリーンヒットだ!

543 :代打名無し:02/09/17 11:57 ID:B/FxO7lr
待ってました!!

544 :97:02/09/17 11:57 ID:WMD8fBof
「ひっ!」
八馬が鉈を振り下ろした場所は南の足の数センチ手前だった。南の咽が引きつったような音を出した。
距離感覚を間違えた。ファールチップ。打ち直しだ。八馬は更に這って南との距離を詰めた。
八馬は再び鉈を振り上げた。
その鉈が振り下ろされることはなかった。後頭部に金属が当てられるのを感じた。
ファールチップはグラウンドには落ちず、キャッチャーミットに収まって自分は三振したのだと、
そのことを認識する時間の猶予すら八馬には与えられなかった。
遠い雷光が荒れ地を照らした。南の位置からは、八馬の背後の殺戮者の姿が見えたかも知れない。
自分の後頭部から発した破裂音は雷鳴にかき消されて、八馬は最後の音を聞き取ることすら
できなかった。あれほどリアルだった死を結局は認識できないまま、八馬の後頭部は
銃弾によって破壊された。

545 :97:02/09/17 11:58 ID:WMD8fBof
「ひ、ひ、ひっ!」
南は尻餅をついたまま咽を引きつらせていた。行け、と顎でしゃくって示したが、闇の中で
南には見えなかったかも知れない。
それでも数秒をおいて、南が立ち上がって血の吹く足を引きずるように走り出したのが分かった。
野村弘樹はCz75を持った左手を下ろした。足元の八馬の死体を確認しようとしたとき、
数十メートル先に破裂音を聞いた。草の激しく擦れる音がした。
銃声は1発では終わらなかった。2発目のあと、男のわめくような怒鳴るような声やら
哀願するような声やらが聞こえてきた。
三発目が鳴って、声は途切れた。
野村はゆっくりと声のしたほうへ歩を進めた。周囲を確認しながら慎重に進むと、草が
なぎ倒されて人間が倒れているのが分かった。
腰につけた小型のライトを当てて確認する。
南が目を剥いて死んでいた。銃弾の跡が、腹に2発、額に1発。
またなぶり殺しをしやがって。野村は口をへの字に曲げた。そしてレインウェアのフードを剥いで
ジッパーを胸元まで下ろし、下に着たフィールドコートの内ポケットからトランシーバーを
取り出した。アンテナを伸ばしている間にも、激しい雨が顔を打つ。
「野村です。報告します。2205、八馬幹典、背番号61番を射殺しました。それから」
トランシーバーから顔を外して、振り返って怒鳴った。
「隠れてないで出てこい、変態!」
野村はトランシーバーを握り直し、報告を続ける。
「同じく2205、南竜介、背番号64番が変態によって射殺されました。以上!」
怒鳴るように報告を終えたとき、背後にゴアテックスの衣擦れの音を聞いた。と、傘が
頭上に差し出された。
「野村さん、変態呼ばわりはやめてくださいよ」
「変態呼ばわりされるのが嫌なら、なぶり殺すのはやめろ! せめて楽に死なせてやれ!」
遠雷が光ったとき、隣に立った石井琢朗の姿がはっきりと認識できた。野村のほうを見上げて、
レインウェアの肩を軽くすくめて見せた。

546 :97:02/09/17 11:59 ID:WMD8fBof
「自分の姿を見られた可能性が高いのに相手を逃がそうとする野村さんの神経のほうが、
俺には理解できないですけどね。それに、わけが分からず死んでいくのと死を覚悟して
死んでいくなら、後者のほうがマシじゃないですか。
だいたい、試合に出ずにずっと射撃の訓練やってた野村さんと違って、俺は訓練期間も短かったから
1発で仕留めるだけの腕はないですよ」
「勝手にしろ!」
トランシーバーをもとの位置に収め、立ち去ろうとした野村のレインウェアの袖を、琢朗がつかんだ。
「近くで草を食ってる神戸牛2頭は、どうしますか」
野村の腕に腕をからませるようにして、小型の探知機を差し出してきた。小さな画面上では
ポイントが2つ点滅している。
2人の人間がくさむらに身を潜めていることは野村も気づいていた。南に追われていた
杉本友(19)と前田和之(41)のはずだ。どちらかが八馬の鉈に足を切られ、軽い怪我を負っている。
距離は50メートル弱。風向きを考慮しても、いまのやりとりを聞かれた可能性は極めて低い。
しかし万一聞かれていたなら、放置するわけにはいかない。
「話を聞かれた可能性は、ほとんどない、と思う」
「顔は多分見られてますよ。野村さんが手を汚すのが嫌なら、俺ひとりでやりますから」
琢朗はふてくされたようにそう言って傘を持った手を下ろした。雨が野村の短く刈った頭部を打った。
傘は折り畳み式だったようで、手早く畳まれる音がした。
結局そういうことなのだ。野村は奥歯を噛んだ。自分が手を汚さないということは、誰か
別の人間が代わりに手を汚すということだ。
もし自分と琢朗が死ぬことがあっても、自分たちの役割は誰か別の人間が代わって遂行するだけだ。
「分かった」
野村は言った。口の中に苦いものを感じる。

547 :97:02/09/17 12:00 ID:WMD8fBof
「杉本と前田の武器は確認したか」
「杉本がマイナスドライバー、前田は拳2個分ぐらいの大きさの石のはずです」
野村はうなづいた。野村自身が先ほど確認した彼らの武器と一致している。
「逆サイドから行きます」
琢朗がレインウェアの下から何やら取り出した。恐らくヘッケラー&コックP7だ。
琢朗が野村の側からスッ、と離れた。
草を揺らすこともなく、闇の中に見事に気配を消していく。一体その動きをどこで身につけたのか、
琢朗の動きはまるで小型肉食獣のようだ。
雷が先ほどよりは近い位置で鳴った。雷雲が動いてきたようだ。近くには木もない一面の草地で、
落雷を受けないように注意する必要がある。
数十秒待ってから、野村は登山靴の足で草を大きく薙いだ。天に向かってCz75のトリガーを引く。
右手に小型の探知機を持ち、相手との距離を確認しながら、ゆっくりと詰めていく。
野村の動きを受けて、2つのポイントはやや迷走しながらも奥に逃げていく。
そして彼らの逃げる先には、先回りした琢朗が待ち受けているはずだ。
わざと大きな音をたてながら、野村は相手を追い込んでいく。その距離20メートルまで詰めた。
破裂音がした。続いて男のわめく声が聞こえた。探知機の画面を確認すると、2つのポイントは
その場で迷走を始めていた。さすがの琢朗も、闇の中では標的を外したようだ。
ポイントのうちのひとつが野村のほうに近づいてきた。野村はCz75を構えた。
「うわあああ!」
男が奇声をあげながら野村の前に飛び出してきたのが分かった。
「止まれ!」
野村は男の額に銃口を押しつけた。男の咽がひっ、と鳴って、動きが止まった。
斜め上方で稲妻が炸裂した。
その光で、正面に立った前田の様子がはっきりと分かった。歯をガチガチと鳴らしながら
手にしているのは、石ではなかった。パイナップル型手榴弾だ。
一瞬呆気にとられた野村の目の前で、前田はそのピンを抜いた。

548 :97:02/09/17 12:01 ID:WMD8fBof
考える余裕があるなら逃げろ、と脳は命令しているのに、野村の体は反応しなかった。
何で前田の「武器」は石ではないのだ。見間違えたのか。違う。前田が手榴弾ぐらいの
大きさの石を持っていたのは、その投げ方を確認するためだったのだろう。
詰めを誤った。俺は負けた。野村は覚悟を決めて目を閉じた。そのとき。
「野村さん!」
琢朗の声が聞こえた。と、横から飛びかかってこられた。強い衝撃に体が少し飛ばされ、倒れ込んだ。
野村と琢朗にとって幸運だったのは、倒れ込んだ先が窪地になっていたことだ。しかも
大きくえぐれたような地形で、もつれるように長い斜面を転がった。
窪地の底に着く前に爆発がきた。熱い風が体を打ち、それに煽られて体は更に転がった。
爆風が収まったところで、野村は倒れ込んだまま手を伸ばした。すぐ横に琢朗の体があった。
「野村さん、生きてますか」
琢朗が疲れ果てたような声で言った。
「ここが既に地獄じゃなければ、な」
野村はそう言いながら上体を起こした。自分は実は既に死んでいて、ここは地獄なのかも、
と考えてみた。そのほうが筋が通っている気がした。自分が堕ちたのは、チームメイトを
殺し続けなければならない、無限の闇の地獄だ。
頭上で稲妻が光った。窪地の底から、少し高くなった荒れ地の様子が分かった。杉本と思われる男が
足を軽く引きずりながら、走り去っていくのが見えた。

549 :代打名無し:02/09/17 12:10 ID:WMD8fBof
第12回。たいへん遅くなってしまいますた。
スレッド数400になってるけど、圧縮数変更?それともdjのかな。
もし圧縮数変更なら、ネタスレには厳しい状況だね。

>>532
最初のプロローグ部分うpしたときに、みんなが97番に対してレスつけてきたから。

>>540
ちょっと仕事がバタバタしてたのだった。
心配してくれてた人がいたならスマソ

550 :代打名無し:02/09/17 12:24 ID:qDSFBG2z
待ってました〜。

551 :米ふぁん:02/09/17 12:24 ID:zls2EJbD
やっぱり面白い。
久々は、ええのう。

552 :代打名無し:02/09/17 12:57 ID:qDSFBG2z
じゃ、完結したら、文庫で出版。

553 :代打名無し:02/09/17 13:05 ID:3FwxVfg4
天才

554 :代打名無し:02/09/17 20:32 ID:6uiwhsNN
゚・(ノД`)・゚2週間まってたかいがありますた
これからもがんがってください

555 :代打名無し:02/09/17 20:50 ID:c6+3A0uy
>97氏
最近うpのペースが遅くなってきたのは、評判がプレッシャーになってきたというのも
あるんでしょうか?でも面白いです。応援してます。


556 :代打名無し:02/09/18 07:46 ID:luuBfNAe
朝あげ〜

557 :代打名無し:02/09/18 14:04 ID:qbqZ46zx
今回も面白かったー
打席での八馬を思いだしてなんかワロタ
前田と野村の戦いも良かった、変態よばわりの琢朗モナー

558 :代打名無し:02/09/18 17:55 ID:aM91nOKN
やっぱり(・∀・)イイ!!age

559 :代打名無し:02/09/18 18:24 ID:ELwg/CdE
97氏の仕事が忙しくならないことを祈っております。

560 :当て馬名無し:02/09/18 18:35 ID:bfwTsUZ4
>>97
(・∀・)good job!!
>>559
本業が暇なのもどうかと…(w

561 :代打名無し:02/09/19 07:43 ID:DwUuLBlt
リアル野村のファンの方はひとことどうぞ(スレ違いなのでさげ)
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1032380382/l50

562 :代打名無し:02/09/19 13:04 ID:gBHP2ect
昼あげ

563 :代打名無し:02/09/19 21:08 ID:V5ZH5YbI
age


564 :代打名無し:02/09/20 07:31 ID:xrFBaZwc
あげ〜

565 :代打名無し:02/09/20 20:13 ID:gVTukdfg
age

566 :代打名無し:02/09/21 04:48 ID:OmahkDEn
明け方age〜

567 :代打名無し:02/09/21 18:52 ID:zAa80pbn
夕方age〜

568 :http://nara.cool.ne.jp/mituto:02/09/21 19:17 ID:e7smt7my
「馬」でないのになぜ「河馬」?
http://nara.cool.ne.jp/mituto

569 :代打名無し:02/09/22 10:16 ID:wJRi4oPq
age

570 :代打名無し:02/09/22 10:30 ID:hYYwSHJk
鈴木尚典は早く氏ね

571 :代打名無し:02/09/22 22:13 ID:24zN/fIf
古木またヒーローならずage

572 :代打名無し:02/09/23 12:36 ID:8P+b3dEW
こまめにageたほうがいい?

573 :代打名無し:02/09/24 01:28 ID:vzjCpMtr
age

574 :代打名無し:02/09/24 12:16 ID:WLt8/vgn
ヴォケたん三人盗塁阻止age

575 :代打名無し:02/09/24 23:37 ID:QRxBW+mB
( `з´)<「あげ」

576 :代打名無し:02/09/25 03:57 ID:r8w6N/jC
(◎´∵`◎)<あげるよ。

577 :代打名無し:02/09/25 13:46 ID:JMDWGkNT
あと2.3日かなage

578 :代打名無し:02/09/25 23:04 ID:HbFWaTcU
もっと低めに〜低めに〜
   ___
♪_|___|   
   ( `ε´)  ♪
♪  / ( 三)\    sage♪
  ⊂(  ヽノ つ
    し(_)     sage

579 :代打名無し:02/09/26 07:49 ID:/NpfNFKt
三連戦勝ちこしage

580 :代打名無し:02/09/26 20:28 ID:Fbra2Aop
(`ー´)ageテモイインジャネーノ

581 :代打名無し:02/09/27 04:48 ID:CklN9czR
(◎´∵`◎)<ぼくは あげてみようかな。

582 :代打名無し:02/09/27 17:51 ID:LJ7OSFdd
age

583 :代打名無し:02/09/28 05:52 ID:JtBVx3wk
朝あげ〜

584 :代打名無し:02/09/28 21:28 ID:Gv/m4pq+
ヽ(`ε´)/ヽ[`Д´]ノあげ!!

585 :代打名無し:02/09/28 21:50 ID:G/6a0uKB
クロエの名前を調べたつもりで開いたら・・・
秋元の名前、まちがってない?
http://sports.yahoo.co.jp/baseball/cl/teams/06/players/manager.html

586 :代打名無し:02/09/29 04:51 ID:TBTBMbgT
age

587 :代打名無し:02/09/29 17:12 ID:pcFGP+sI
age

588 :代打名無し:02/09/30 00:06 ID:g0DoZnsr
age

589 :代打名無し:02/09/30 14:19 ID:tYkZy/Vz
あげ〜

590 :代打名無し:02/10/01 00:10 ID:ivD9lY34
あげるぞ

591 :代打名無し:02/10/01 01:36 ID:3+mGAtrM
age

592 :代打名無し:02/10/01 17:40 ID:iT1zbp0D
台風あげ

593 :代打名無し:02/10/01 23:17 ID:FekOcrDc
板直ったらしいので記念にage

594 :97:02/10/02 03:33 ID:0juriu4r
見慣れたはずのマンションの廊下もドアの形も、少しずつ変わっているような気がした。
廊下を照らす灯りはいくぶん暗く感じる。気のせいだ。何も昨日までと変わっている
わけはないのだ。
川村丈夫は、分厚いドアに取りつけられた鍵穴にキーを差し込んだ。
キーを回そうとして、自分の顔がこわばるのが分かった。
「開かない・・・」
川村の隣では、福盛一夫が不安そうな表情で様子を見守っている。
「開かないんですか? 何で」
「分からない」
川村はキーを引き抜いた。鼻先に押しつけんばかりにして、その形状を確認する。
間違いなく自宅マンションのキーのはずだ。自分の記憶がおかしくなっているのでなければ。
そのとき、携帯電話の着信音が鳴った。川村は足元に置いた鞄のなかからそれを取り出した。
開始ボタンを押す前に画面表示を確認する。相手方の番号は表示されていない。

595 :97:02/10/02 03:34 ID:0juriu4r
「もしもし」
「川村丈夫くんだね?」
受話口から聞こえる相手の声は低かった。聞き覚えのある声なのかどうか、川村は
記憶をたどる。分からなかった。
「あなたは誰ですか」
「君の自宅マンションは、そこではない。君が以前住んでいた武蔵中原のマンションの部屋が
君のいまの住所だ。即座に移動するように」
「おっしゃってる意味が分かりません。ちょっと待ってください!」
制しようとした川村を無視して、電話は切れた。
「誰からだったんですか」
福盛が訊いた。分からない、と川村が答えようとしたとき、カツカツとハイヒールの
靴音を響かせて30代ぐらいの女が歩いてきた。
女は川村と福盛の目の前で立ち止まると、バッグの中からキーを取り出した。
女がキーを差し込み、回す。ロックが解除される音がする。
「あなたは何でこの部屋のキーを持ってるのですか」
その川村の言葉に、女は怒ったような顔を向けた。
「何、あんたたち。宗教か何かの勧誘? ここは私の部屋なんだから、私が鍵を
持ってるのは当然じゃない。いつまでもそんなとこに突っ立ってると、不退去罪で警察呼ぶよ!」
女は乱暴にドアノブをひねった。開けられたドアに体を滑り込ませたかと思うと、
大きな音を立ててドアを固く閉ざした。

596 :97:02/10/02 03:35 ID:0juriu4r
武蔵中原のマンションの部屋は、鍵がかけられていなかった。ドアノブをひねると
低い音をたてて開いた。
と、チリンと音を立てて何かが落ちてきた。足元に落ちたそれを川村は拾い上げた。
封筒の表面に「川村丈夫様」と書かれてある。封筒の中にはキーが入っていた。
「それ、この部屋のキーですか」
川村の手元をのぞき込んで、福盛が言った。川村はドアの鍵穴にキーを差し込んでみた。
キーを回すとロックは動き、この部屋のキーのようだ。
暗がりの中、手探りで照明器具のスイッチを探す。
灯りを点けたとき、一瞬目を細めなければならなかった。
「川村さんがここに住んでたときって、こんな部屋だったんですか」
福盛が部屋の中を見渡しながら言った。
「全然違う・・・」
自分がここに住んでいたときの部屋とも、現在の自宅であるはずの部屋ともまるで異なっていた。
フローリングの床、シングルサイズのベッド、流線形のイタリア家具と思われるチェア。
裕福な生活をしている、30歳ぐらいの男が住む部屋には見える。しかしここには、
野球の道具などどこにもない。グラブに塗りつけた保革油の臭いもなければ、記念ボールの
1個も飾られていない。そしてこれは、どう見ても単身者の部屋だ。
テーブルの上にノートパソコンが置かれてあった。川村はその前に座り、電源を入れた。
そのPowerBookG4は、昨日まで自分が使っていたものではなかった。全くの新品のようで、
いくつかのアイコンをクリックしてみるが、個人が作成したと思われるファイルの
ひとつも見つからない。
そのとき、部屋の隅で電話の着信音が鳴った。

597 :97:02/10/02 03:35 ID:0juriu4r
音を発している電話機はスクエアな形状で色は赤く、これもイタリア製のようだ。
川村は受話器を取った。隣に立った福盛が、手早くスピーカーホンのボタンを押した。
「川村丈夫くんだね」
スピーカーを通じて聞こえてきた声は、先ほどと同じ男のもののようだ。
「あなたは誰ですか。名乗ってください。そしてこれは一体どういうことなのか、
説明してください!」
「君の身分は既にTBSに移っている。明日から出社するように。なお、幸いなことに
君の所属はスポーツ局に決定した。また、武蔵中原から赤坂までの定期券は、明日
出社したときに支給する。以上だ」
「ちょっと待ってください! これはどう見ても単身者の部屋ですよね。綾子は、妻は
一体どこへ行ったのですか」
「君はアトランタオリンピックで活躍したのち、TBSに入社した。君にはプロ野球選手だった
過去はない。よって、君は綾子さんとは出会っていない」

598 :97:02/10/02 03:36 ID:0juriu4r
電話が切れたあとも、川村は呆然と受話器を握り込んでいた。何だって?
妻と出会ったのは、98年の優勝旅行の帰りの航空機の中だった。
先ほどモバイルからアクセスしたプロ野球機構のサイトの、
『1998年 セ・リーグ優勝 西武ライオンズ』という文字が脳裏によみがえった。
呆然としている川村の隣で、福盛が少しふてくされたように言った。
「川村さんは、まだいいですよ。俺なんか、存在そのものがなくなっちゃったみたいです」
「え?」
福盛は手にした携帯電話を大きく振りながら、こう続けた。
「さっき実家に電話してみたんですよ。いきなり、お前誰だ、って言われて。
俺、何か親とか怒らせるようなことしたかなあ、とか思いながら話続けようとしたけど、
親父、本当に俺のこと分からないみたいで。親父アルツにでも罹ったのか、と思って
今度は女とか友達に電話してみたら、誰も俺のこと分からないんですよ。
俺、ユーレイみたいですよ」
福盛は笑おうとしたようだった。その表情が苦しそうに引きつった。

599 :97:02/10/02 03:36 ID:0juriu4r
福盛のボルボに乗って、再び2人で横浜スタジアムに向かうことになった。
上手くスタジアムの中に入り込めば、倉庫にはバールなどの工具類がある。ガラス切りを
見た記憶がある、と福盛が言い出して、スタジアムに行くことにしたのだ。
それらの工具類で、球団事務所のビルのドアをこじ開けれることができるかも知れない。
夜の第三京浜はクルマの流れはスムーズだ。カーラジオがオールスターの様子を伝える。
「山口和男、第一球を投げる。155キロのストレート! 打席のカブレラは全く動きません」
「ここは勝負でしょう。次は松井秀喜ですからねー。それにしても3番カブレラ、四番松井秀喜、
オールセントラルはすごい打線です」
福盛がステアリングを握りながら、鼻の頭に皺を寄せた。
「山口って、ずいぶん球速いんですね。くそ、俺と同じ名前なのに」
ファールで粘ったカブレラは四球で出塁するも、松井が3球目の152キロのストレートを
打ち上げてセンターフライに倒れ、チェンジ。CMが入って同点のままセントラルのマウンドに
河原純一が上がった、というところでスタジアムに着いた。
高校時代、神奈川県大会の準々決勝で投げ合った投手だ。自分のアマチュア時代の球歴は
残っているようだが、河原純一と投げ合った記録は残っているのだろうか、と川村は思う。
と、この世界でのベイスターズの不在を受け入れ始めている自分に気づいて、川村は
大きくかぶりを振った。
路上駐車したクルマから下りる。すぐ近くの関内駅のほうからは嬌声が重なって
聞こえてくるというのに、スタジアムの周りは灯りも少なく、人の気配はない。
ただ巨大な黒い影だけが、都会の薄灰色の闇に浮かんでいる。

600 :97:02/10/02 03:37 ID:0juriu4r
「どこから入りますか。窓壊しちゃいましょうか」
福盛は既にスタジアムの窓を壊すつもりのようで、右手に拳大の石を手にしている。
左手には、先ほど購入した防災用の強力ハンドライトを持っている。
「いや、先にグラウンドの様子を確認しよう」
外野スタンドに通じるフェンスの戸には、鍵がかけられていなかった。
川村はそこから体を滑り込ませる。
外野スタンドに通じる階段を駆け上がる。と、闇の中でも空が開けたのが分かった。
フェンスを乗り越え、グラウンドに飛び下りる。福盛も続いた。
くすんだ都会の夜空にも、星は二つ三つ見える。
川村はマウンドまで駆けた。マウンドの上に立って足元を確認する。
きちんと整備されたマウンドだ。すぐにもプロの試合を行うことができそうな。
土の硬さもマウンドの角度も、何も変わったところは見受けられない。
振り返ると、スコアボード周りなど高い位置に掲示されていた広告が消されているのが
分かった。そしてバックネット下など低い位置に書かれた広告は、一部残っているものも
あったが、ペンキで塗りつぶされている途中といった様子のものもあった。
「高いところにあるやつとか、外から見える広告を優先的に消してるみたいですね。
広告消して、プロの本拠地球場だった痕跡消してってるつもりなんですかね」
川村の隣に立った福盛が、バックネット下の塗りつぶされかけている広告にハンドライトで
光を当てながら言った。
そのとき、バックネット裏で何かが動く気配がした。

601 :97:02/10/02 03:37 ID:0juriu4r
「福盛、あれは!?」
「え?」
福盛は気づいていないようだった。川村は福盛の手からハンドライトを奪い取った。
光をうごめいている何かに向ける。
「畠山さん・・・?」
振り返った男は、畠山準だった。畠山は一瞬びっくりしたような表情を見せたかと思うと、
素早く踵を返して正面エントランスに通じるドア口に姿を消した。
「畠山さん、待ってください!」
川村はそれを追おうとする。福盛も後に続く。が、グラウンドとスタンドの高さの落差に阻まれた。
スタンドからグラウンドに飛び下りるのは簡単だ。だが、よじ登るには時間がかかる。

602 :97:02/10/02 03:38 ID:0juriu4r
荒れ地の一角では、火がおこされていた。
荒れ地といっても多くの選手がサバイバル戦を繰り広げている草地ではなく、
そこから奥に入った樹林帯との境界だ。雷雲が去ったのを確認してから、7人で移動した。
雨足は少しは緩くなったもののまだ降り続いており、石を組んで上部は雨を防ぎ、
左右を開けて風通しをよくする形でかまどを作って、火を燃やしている。
木の幹にロープを渡してそれにエマージェンシーブランケットをかけ、四隅を石で押さえて
簡易ツェルトも作った。2交代制で仮眠を取る予定だ。
「何でこんな茶番につきあわなければならないのだ。大体俺は、もう帰国する予定だったんだ。
しかもこんな古びた拳銃よこしやがって!」
火の前に座って、ジェイソン・ターマン(42)がいらついたように言った。両手保持した
オートマチック拳銃を構え、火に向かって撃つしぐさを見せた。
「ん? それはガバメントじゃないのか」
その隣であぐらをかいているボイ・ロドリゲス(35) が、ターマンのほうを見ながら言った。
ロドリゲスの膝の上にあるのは、対戦車用の無反動砲、カールグスタフだ。
「ガバメントに似てるのは外見だけだ。これはラドムM35だ。この、一見セフティかと
思う部分が分解装置という、ふざけた銃だ!」
いらついているターマンをなだめようと、シェーン・バワーズ(31)は、自分の「武器」である
拳銃を取り出した。南部14年式拳銃だ。
「まあ怒るなよ、ジェイソン。俺のなんか、80年ぐらい前の日本の拳銃だ。何やら
漢字が書いてある」
「その日本の拳銃はルガーP08のコピーか? 結局拳銃3丁の中では、俺のが一番マシだってわけだ」
バワーズの右隣に座ったクリス・ホルト(49)が、ベレッタM84を手にやや自慢げに言った。
.380ACPを装填する、現代のオートマチック銃だ。

603 :97:02/10/02 03:39 ID:0juriu4r
「南部14年式拳銃は、ルガーのコピーではない。口径も8mmだし。配布された武器に
当たり外れがあるのはしょうがない。誰の武器がマシ、と言い合うのはやめにしないか」
そう言ったバワーズに、左隣のアーニー・ヤング(25)が反論した。手には対戦車用
ロケットを抱えている。
「護身にならない武器を配布された俺は、どうなるんだ。しかもボイの無反動砲と違って、
こっちは1発撃ったら使い捨てだ!」
「パンツァーファウスト3は対戦車用ロケットだ。強力な武器じゃないか」
そう言ったマイク・グラン(4)に対して、ヤングは更に反論する。
「だったらマイク、お前のその軽機関銃とこのロケットを交換するか」
「いや、それは・・・」
グランは5.56mm機関銃MINIMIを、かばうように抱え直した。
6人が言い合っているのを片目に、ドミンゴ・グズマン(50)だけが立ち、12.7mm重機関銃M2を手に
辺りを警戒していた。
「おいドミンゴ、こっちに来て座らないか」
バワーズが声をかけると、グズマンは困ったような顔を向けた。

604 :97:02/10/02 03:39 ID:0juriu4r
「誰かひとりが見張りに立つ必要がある」
グズマンはそう言った。
「だったら交代制にしよう」
バワーズがそう言いながらグズマンの横に立つと、グズマンはこう言った。
「シェーンの日本の拳銃では、グリズリーは止められない。日本人選手たちは、
我々7人の敵ではないと思う。昼間撃ち合っているところを遠くから見たが、酷いものだった」
「そうか。だがここにはグリズリーはいないと思う。今朝ブラウン・ベアを見かけた」
「ブラウン・ベアも獰猛な動物だ。8mm弾では止められない」
「そうだな」
経験の大小はあるが、7人全員が銃器類を扱ったことがあるのだ。しかも拳銃3、
機関銃2、無反動砲とロケット各1と、武器のバランスも悪くない。きちんとした
チームワークが発揮できれば、強力なチームとなるはずなのだが。
日本人選手たちの撃ち合っている姿はバワーズも見たが、確かに酷いものだった。
あれではどんな銃器類を与えても、めったなことでは当たらないだろう。
ただ、その中に2人だけ、射撃の基礎をきちんと身につけた動きをしている選手がいた。
小柄な選手と、それより一回りか二回り長身の選手。遠目で顔までは識別できなかった。
あれは、誰だったのだろう。

605 :代打名無し:02/10/02 03:47 ID:0juriu4r
板直ったから第13回をうp・・・ということではなく、Jane導入はしてたのだが
何かうpが遅れてしまいますた。
なお、前回(第12回)分は保管サイトにうpしてます。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

>>555
プレッシャーは別にない。好評は励みになってるよ。

>>559
本業が暇というのは、それはそれでたいへん困る(w
ただ、もうちょっと書くペース上げたいとは思ってる。

606 :代打名無し:02/10/02 07:43 ID:g3uv9knh
age

607 :代打名無し:02/10/02 13:41 ID:HeC13HSj
新作うpあげ〜

608 :代打名無し:02/10/02 17:13 ID:q0vmsTN7
池山引退age

609 :代打名無し:02/10/02 18:25 ID:+jnV5gj0
97さん乙!
無理するなよ。マターリ待つよ。
福盛かわいそうだな…いなかったことになってるのか

610 :代打名無し:02/10/02 20:09 ID:ce9lJDTK
面白いです。97さんがんばってください。


611 :代打名無し:02/10/02 23:53 ID:bhyh3hp7



612 :代打名無し:02/10/03 00:02 ID:k5fi3mjI
外人(・∀・)イイ!!

613 :ナナシーレ:02/10/03 01:42 ID:LrjC40eR
吉見も97氏も無理せずがんがって下さい。

614 :代打名無し:02/10/03 07:42 ID:mVQqaGed
朝あげ

615 :代打名無し:02/10/03 15:09 ID:O0XrCsnu
昼あげ

616 :代打名無し:02/10/03 19:49 ID:Bao3waE/
晩飯あげ

617 :代打名無し:02/10/04 00:40 ID:vyrdGbli
age

618 :代打名無し:02/10/04 01:36 ID:Yf6PZ4sK
夜ももちろんあげ

619 :代打名無し:02/10/04 11:10 ID:pNMLWy/H
昼前あげ

620 :代打名無し:02/10/04 17:45 ID:qwtA9FiL
グズ(・∀・)マン!age

621 :代打名無し:02/10/04 18:11 ID:xrhcAtBH
最後の最後まで
巨人を手厚くケア
松井首位打者
桑田防御率
を全面的にバックアップw

622 :代打名無し:02/10/05 00:19 ID:pftBJoHq
捕手〜

623 :代打名無し:02/10/05 03:47 ID:AyI3KsHX
深夜あげ

624 :代打名無し:02/10/05 16:03 ID:1OkQ121w
昼もあげ

625 :97:02/10/05 23:23 ID:MMHUn7+M
第13回うpしますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

626 :代打名無し:02/10/06 03:32 ID:Xnoy1Cuy
週末の夜更けにあげ

627 :代打名無し:02/10/06 07:42 ID:PAigga5A
age

628 :代打名無し:02/10/06 10:58 ID:rNCFWPAr
鈴木尚って華がないですよね
不細工すぎ

629 :代打名無し:02/10/06 14:37 ID:g7uTq9r3
628みたいなヤシは
華がある=顔立ちがいい、と単純に考えてるのかな。
まあいいけどね。

630 :代打名無し:02/10/06 19:49 ID:chaPcNs/
あげ

631 :代打名無し:02/10/06 20:30 ID:GhourO5s
つーか事実顔がラッシャー板前とかそんな感じだな鈴木

632 :代打名無し:02/10/07 04:25 ID:uhH0fkQp
(◎´∵`◎)<やっぱり かっこいいぼくが しゅやくみたいだな。えへへ。

633 :代打名無し:02/10/07 10:08 ID:/Qw+HZkB
(0´く`0)ノ <僕は惨殺死体として小道具的役割ですか?

634 :代打名無し:02/10/07 15:57 ID:C1vHE1xV
age

635 :当て馬名無し:02/10/07 17:29 ID:4jTHFO9H
>>633
もちろん、ビミョ-な役割。

636 :代打名無し:02/10/07 19:52 ID:GZbBS1bV
一気に読破しますた。
これからのプロ野球板の楽しみが増えました

ていうか、序盤の殺すリストに名前があるのに
それ以外一文字も名前が出てこないアレ様って一体…
すでに死んでるに500ズーバー

637 :代打名無し:02/10/08 01:53 ID:hF5Olet1
(◎´∵`◎)<あげるよ。

638 :代打名無し:02/10/08 07:10 ID:uHzkE33E
(○´ε`○) ジツハイモガシュジンコウダハハハ

639 :代打名無し:02/10/08 16:36 ID:N4qV8Z0t
age〜

640 :代打名無し:02/10/08 23:27 ID:7vkWaOiB



641 :代打名無し:02/10/09 05:29 ID:23Hma4e5
(`ε´)<捕手

642 :代打名無し:02/10/09 15:06 ID:dOpWtRWG
age

643 :代打名無し:02/10/09 20:25 ID:b4Nhq+cJ
ageage

644 : :02/10/10 00:08 ID:h871Z3sE
あげ

645 :代打名無し:02/10/10 03:21 ID:hYz5TTdD
ナイカー9号あげ

646 :代打名無し:02/10/10 07:22 ID:G3hjConc
(`ε´)<ホッシュホッシュ!

647 :97:02/10/10 10:53 ID:QWBU4pD8
メールの着信音で目が覚めた。
辺りは少し薄青くなってきたようだった。頭から被ったエマージェンシーブランケットを
水滴が打つ。雨足は弱まったものの、まだ小雨が続いているようだ。
木塚敦志はベッド代わりにしていた倒木から身を起こして、辺りを見回した。霧が出てきて
いるようで、視界が悪い。
靴の中が濡れる感触を覚えて足元を見ると、夜半よりぬかるみが酷くなっているのが分かった。
湿地帯を覆う丈の短い草は既に水の中に沈み始めている。
「三浦さん、三浦さん。起きてください」
木塚は、自分の横でエマージェンシーブランケットを被って寝ている三浦大輔の肩を揺すった。
「あ・・?」
三浦が倒木の上で上体を起こした。顔色が悪く表情は苦しそうだ。熱が出ているのだろうか。
「三浦さん、動けますか。ここは水に浸かってしまいます。移動しましょう」
木塚は三浦に肩を貸す。湿地帯を歩き始めるが、一歩踏み出すたびに靴の中に水が入ってくる。
右手で三浦の体を支えながら、左手でナップザックの中からモバイルを取り出してメールを確認する。
『☆☆夏のスペシャルプレゼント☆弾丸特別サービス!9パラも44マグナムもあるよ!☆☆
2日目の朝だよ〜☆ みんな元気に殺し合ってる?
ところで、君に配布された武器は何だったかな?
拳銃だったという君に、弾丸を特別サービスしちゃう! 9パラ、44マグナムといろいろ
取りそろえてるよ。もちろん、22LRや25ACPといったカワイイ☆系のもあるよ。
配布場所は添付された地図を見てね。早いもの勝ちだよ〜!』
拳銃を配布されたやつなどいたのか、とメールを一読して木塚は思う。
三浦のナップザックの中に入ってたのは小型のスコップ、木塚のに至っては古銭の
寛永通宝が5枚だ。銭形平次よろしく、投げて武器にしろとでも言うのか。

648 :97:02/10/10 10:54 ID:QWBU4pD8
霧が少し風に流れて、滑走路と爆破された航空機の残骸が見えた。
そしてその先に、誰かが貨物室から荷物を引き出したのか、カートに鞄類が山積みされて
いるのが確認できた。
「三浦さん、荷物が外に出されてますよ! 鞄の中に入ってる肝臓の薬が出せますよ」
木塚の言葉に、三浦が顔を上げた。薬が出せるということに少し元気が出たのか、
足取りがややしっかりしてきたようだ。
荷物が出されているのは滑走路の端で、そのすぐ脇には丈の低い木が生えていた。
三浦は木にもたれかかるように、座り込んだ。
「三浦さんの鞄って、このボストンバッグでしたっけ」
木塚はカートの一番上にある革製のボストンバッグを手に取った。座り込んでいる
三浦の前にしゃがみ込んで、鞄を開けた。
「ない・・・?」
木塚は鞄の中を探るが衣類やタオルの感触ばかりで、それらしいものはない。
「おかしい。一番上に入れてたはずなのに」
そう言いながら、三浦も鞄の中に手を伸ばす。青ざめた顔が濡れているのは、雨のせいなのか
それとも汗なのか分からない。
そのとき、霧が大きく動いた。
「三浦さんに木塚さん、何探してるんですか」
木塚は顔を上げた。霧が切れて、10メートル先に田中一徳が立っているのが見えた。
一徳の左手には三浦の名前の書かれた処方薬の袋、そして右手にはオートマチック拳銃があった。
その銃口が木塚に向けられていた。

649 :97:02/10/10 10:54 ID:QWBU4pD8
「一徳、何のまねだ。その処方薬は三浦さんのだ。返せよ」
木塚の言葉に、一徳は鼻で笑うしぐさを見せた。
「貨物室からわざわざ鞄を出してやったのは、俺ですよ。礼を言われるならともかく、
何のまねだとか言われると萎えますよねー」
「鞄をわざわざ出してくれたのなら、礼を言うよ。ありがとう。だからその薬を返してくれ」
木塚はなるべく気持ちを静めながら言ったつもりだったが、相手を睨みつけるような
表情になってしまった。
「礼よりも、感謝の気持ちは態度で示してほしいですよねー」
一徳は木塚を小馬鹿にしたような表情で、こう続けた。
「木塚さん、さっきのメールは見ました? 弾丸取ってきてもらいたいんですよ。
木塚さんが弾丸持ってくるなら、それと交換でこの薬渡しますよ」
「弾丸は、何を持ってくればいい」
「え?」
一徳はきょとんとした表情を見せた。木塚は一瞬呆気にとられて、次の瞬間、口元が
笑いそうになるのを抑えるために、頬を引きつらせなければならなくなった。
こいつ、拳銃に対する知識が全くない?
「9パラでいいのか」
「あ、ああ」
10メートル先にある拳銃は、木塚の位置からははっきりと認識できたわけではなかったが
少なくとも9ミリパラベラムを装填するような銃ではない。もっと口径の小さな銃だ。
ハンマーやセフティの意味も分からず、トリガーを引きさえすれば何とかなると思っているなら
おめでたすぎる。薬を奪い返すと同時に、拳銃も手に入れるチャンスではないか。
「三浦さん、弾丸取りに行ってきますよ。あのバカが挑発してきても乗らないでください」
木塚は三浦にそう小声で言った。
「分かった」
木塚は立ち上がった。横目で一徳を見ながら、踵を返す。
弾丸を取りに行くのだ。そしてその弾丸は、自分が使う。

650 :97:02/10/10 10:55 ID:QWBU4pD8
雨が止んだ。霧はしかしまだ地表を厚く覆う。
荒れ地には目標らしい目標もなく、メールに添付されていた地図の場所にたどり着けるどころか
下手をすれば、元の場所に戻れなくなってしまいそうだ。
と、何かに蹴つまづきそうになって、木塚は足元を確認した。
稲嶺茂夫の死体だった。白目を剥いて、腹部と後頭部が銃弾で破壊されているようだ。
弔っているつもりなのか、胸の上にキスゲの花が置かれてある。死後丸1日ぐらい
経っているようだ。木塚は口元を抑えた。
足元をよく見ると薬莢が3つばかり落ちていた。他にも近くに死体がありそうで、
木塚は顔をこわばらせながら、やや背を丸めて慎重に進んだ。
いるのだ、やはり。チームメイトに平気で銃口を向けるようなやつが、一徳以外にも。
霧の合間から雨に濡れたキスゲの群落が見える。まるであの世の風景のようだ。
そしてその奥に、台車の上に小さな箱がいくつも載っているのが確認できた。
どうやら目的地に着いたようだ。木塚はキスゲの花をかき分けて、ゆっくりと進む。

651 :97:02/10/10 10:56 ID:QWBU4pD8
台車の上の箱は透明のビニールシートで覆われていた。ビニールシートには雨滴が
まとわりついているが、箱は濡れているものはないようだ。
木塚はゆっくりと台車に近づいた。その距離1メートルまで近づいて、箱に手を伸ばそうとしたとき。
「フリーズ!」
いきなり声をかけられた。声のほうを見ると、ジェイソン・ターマンがオートマチック拳銃を
構えて木塚のほうを睨みつけている。
そしてその逆サイドでは、クリス・ホルトが同じように銃口を木塚に向けていた。
いずれもきちんとした片手保持で、構え方からして先ほどの一徳とはまるで違う。
木塚の額に冷や汗がにじんだ。
ターマンが英語でなにやらわめく。早口で全く聞き取れない。
恐らく、これ以上台車に近づくなとでも言っているのだろう。しかしここまで来て
手ぶらで帰るつもりは、木塚にはない。
こいつらの「武器」が拳銃だというなら、こいつらはこの弾丸が欲しいはずだ。
だったらこの弾丸の山に対して、撃ち込んでくるわけはない。しかし、もし撃ち込んで
こられたら、自分は一巻の終わりとなるわけだが。
木塚のジーンズのポケットには、寛永通宝が5枚入っていた。木塚はそのうちの一枚を
手早く取り出した。と、上空高く放り投げる。
ターマンとホルトの気が一瞬逸れたのが分かった。木塚は台車に向かって突進した。
弾丸の種類を選んでいる暇などない。手前にあった箱を2つわしづかみにする。素早く踵を返す。
乾いた音がした。台車に背を向けて走り出した木塚の足元に、弾丸が撃ち込まれたのだ。
撃ったのはターマンなのかホルトなのか、確認する余裕などない。いまは一刻も早く
この場から逃げるのだ。

652 :97:02/10/10 10:57 ID:QWBU4pD8
滑走路まで走って戻ると、先ほどと同じように三浦は木にもたれるように座り込み、
そこから少し離れたところで一徳が拳銃を構えていた。
「弾丸を持ってきた。薬を返してくれ」
木塚がそう言うと、一徳は顎で場所を示すしぐさをした。
「弾丸はそのへんに置け。置いたら10メートル以上離れろ」
それが4歳も年上の人間に向かって吐くセリフか! 木塚は頭に血が上りそうになった。
怒りを抑えながら、木塚は言われる通りに滑走路の上に2つの箱を置く。滑走路はまだ濡れている。
後ずさりするように弾丸の箱から遠ざかる。一徳が箱に近づいてきた。体を屈めて
箱に手を伸ばした瞬間。
木塚は一徳に向かって突進した。
一徳がびっくりしたような表情で、拳銃のトリガーを引こうとした。
「セフティも解除してない銃で撃てるかバカが!」
身長で約20センチ、体重も20キロ近く違う木塚と一徳では、素手の格闘では勝負に
ならなかった。木塚は一徳の顔を3発殴り、拳槌で手の甲を打ちつけて拳銃を叩き落とした。
拳銃を蹴り出し、更に顔を2発殴って腹に膝蹴りを打ち込み、滑走路の上に一徳を
突き倒して拳銃を拾いに行く。
手にして確認してみると、ベレッタM1935だった。どこが9パラだ、この銃の弾丸は
32ACPじゃないか。
「おい、チビ。薬返せよ。そして土下座して謝れ!」
木塚は一徳に銃口を向けて言った。
一徳の反応は予想外のものだった。鼻血が流れ目の上が切れて出血した顔で、不敵に笑って見せた。
そしてジーンズのポケットからライターを取り出すと、手にした処方薬の袋に火を点けた。

653 :97:02/10/10 10:57 ID:QWBU4pD8
「な・・・!」
「薬を燃やされたくなかったら、拳銃を返せよな!」
一徳の手の中で処方薬の袋の端が燃えている。木塚は猛烈に後悔した。一徳を
殴り殺さなかったことを。
木塚はベレッタを持った手を下ろした。地面を擦らせるように、拳銃を一徳のほうへ
アンダースローで投げる。
一徳がそれを拾い上げて、血まみれの顔でニヤリと笑って処方薬の袋を踏んで火を消した。
「おい、薬返せよ!」
弾丸の箱を手に踵を返した一徳の背に、木塚は怒鳴り声を浴びせた。一徳は端が焦げた
処方薬の袋の中から錠剤を3つばかり取り出すと、それを高く投げた。
「それで1回分だろ。あとの薬は預かっておくからよ」
「一徳、おまえ地獄に落ちるぞ」
木の下に座り込んだ三浦が、苦しそうに言った。
「俺が地獄に落ちるより先に、あんたに天国からのお迎えが来るんじゃねーの」
振り返った血に染まった顔は、地獄からの使者のように見えた。
「悪魔が・・・」
木塚は吐き捨てるように言った。悪魔にも似た小柄な若い男は、その言葉には振り返らずに
霧の向こうに姿を消した。

654 :97:02/10/10 10:58 ID:QWBU4pD8
何かが激しく倒れる音で目が覚めた。
野村弘樹は上体を起こした。壁も天井も白く、しかし薄汚れていて、窓は高い位置にあって
鉄格子がはめられ、監獄に似た部屋だった。木の床に直接薄い布団が敷かれて、
ますます監獄臭い。野村の隣では石井琢朗が寝ている。
激しい雨に負けて、結局上敷香の現地事務所に深夜に飛び込んだのだった。ツェルトは
持っていたし、森繁和たちの顔を見るのは嫌だったので、現地事務所などに誰が行くか、と
最初は考えていたのだが。
野村は立ち上がった。ドアノブをひねると開き、その部分だけが監獄とは異なるようだ。
廊下の窓の外を見ると薄明るい。雨は上がったようだ。
「平野てめえ、自分のやらかしたミスがどのぐらい大変なことなのか、分かってないのか!」
「繁和さん、もうやめてください! 平野も反省してるじゃないですか」
隣の部屋の引き戸は開いたままになっていた。のぞき込むと、森繁和が興奮して
それを青山道雄と辻発彦がなだめているようだった。床には平野元章が尻餅をつくように
座り込み、泣き出しそうな顔をしている。
「何かあったんですか」
野村が声をかけると、森繁和は噛みつきそうな顔で振り返った。
「何だ、野村か。平野の糞バカが、現地事務所用の装備を配布用の『武器』に混ぜて
選手に配りやがったんだよ!」
森繁和は怒鳴るように言った。

655 :97:02/10/10 10:59 ID:QWBU4pD8
ナップザックの中身を詰める担当だったのが平野だとは言っても、その責任者は他にいるはずで、
平野の直接の上司に該当するのが誰なのか、ひょっとしたら森繁和本人ではないかと
野村は思ったが、森繁和を余計に興奮させることが目的ではないし、別の質問を振ることにした。
「現地事務所用の装備って、何だったんですか」
「パンツァーファウスト3、カールグスタフ、5.56mm機関銃MINIMI、それに2.7mm重機関銃M2!」
森繁和はそう怒鳴って、座り込んでいる平野をブーツの足で3発ばかり蹴った。
「対戦車ロケットに無反動砲、機関銃2丁ですか。機関銃はともかく、ロケットと無反動砲は
普通の日本人では、使い方の見当もつかないんじゃないですか」
そう言った野村に、青山が困ったような表情を向けた。
「それが、外人に渡った可能性があるんだ。しかもこの4つの武器がまとまっている可能性も高い」

656 :97:02/10/10 11:00 ID:QWBU4pD8
平野が間違って詰めてしまった現地事務所用装備の入ったザックは、配布用のナップザックの山の
一番下に置かれていたらしいのだった。航空機の中での説明は全て日本語のみで行われたため
外国選手たちは事態がよく飲み込めていなかったようで、野村と琢朗を除く選手全員が
出ていってから、ようやく7人一緒にぞろぞろと機外に出たのだ。
外国選手7人は固まって行動しており、その7人がこの4つの武器を全て持っている
可能性もあるのだ、と青山は説明した。
外国選手たちの過去の経歴はどうだっただろうか、と野村は考える。軍隊経験、
それも陸軍に所属した経歴のある選手がいれば、事態は一気にやばくなる。
「琢朗はどうした」
不意に森繁和が言った。
「寝てます」
「叩き起こしてこい。そして、おまえら2人でこの4つを回収してこい!」
森繁和は怒ったように言った。
仕事が増えてしまった。床に座り込んでいる平野は、泣きそうな顔で野村のほうをうかがっている。
野村は軽く舌打ちをする。そして、平野を一発殴りたい気持ちを、必死に抑える。

657 :代打名無し:02/10/10 11:03 ID:QWBU4pD8
第14回うp。2週に1回ペースから、少しだけペースが上がったかな。

>>636
氏んでないって(w
そろそろ登場が近いかも、ということでもうちょっと待ってくれ。

658 :福原忍(28) ◆UOHUKUHARA :02/10/10 11:06 ID:p2PihFFQ
97さんお疲れ様

659 :代打名無し:02/10/10 11:09 ID:7CniVn9I
相変らずいい仕事しますね。
これからも期待してます。
がんがってください。

おかずのりちょいとムカついた(w


660 :代打名無し:02/10/10 11:42 ID:SsQrjIa0
バカさと、こ狡さが同居したおかずのりらしさが表現されててとてもイイ!
97さん乙でした。

661 :代打名無し:02/10/10 16:57 ID:n/0gKoD/
新作うpあげ

662 :代打名無し:02/10/10 17:07 ID:e6+98gkP
ひとりまつりはこれを見て自分の恥を知るべき。

名作。

663 :636:02/10/10 19:30 ID:ii371vu/
あ、生きてるんですねw
じゃあ500ズーバーうけとってください。

ついでに新作うpあげ

664 :代打名無し:02/10/10 19:36 ID:QlorqVjA
これから野村の性格がゆがんでくるのは当然だろ。
PL時代のエリート意識が頭を持ち上げる。
逆にタクローはピュアになっていく。
そう、プロ野球界にドラ外で入団した頃のあの気持ちだ。

弟分のタコノリがそこに絡んでいくのは間違いないな。

665 :代打名無し:02/10/10 19:58 ID:10BzRSxS
>>664
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/base/1033218698/l50
そういう書き込みは今後こっちの方でやろうや。

666 :代打名無し:02/10/11 00:23 ID:CKgMTJja
夜あげ

667 :代打名無し:02/10/11 02:24 ID:hg35EpHL
あげるぞ

668 :代打名無し:02/10/11 07:15 ID:OSDLfcCy
age

669 :代打名無し:02/10/11 21:23 ID:VUQA/RCh
あげるぞ

670 :代打名無し:02/10/12 02:19 ID:bHT9gz4n
(◎´∵`◎)<ぼくは あげてみようかな。

671 :代打名無し:02/10/12 03:23 ID:vD4x9Fc8
>>665
そのスレ、1が立てた主旨はともかく、結局単なる巨人スレじゃん。
もう巨人バトロワのファン以外は書き込んでない様子だし。
つか、本スレがあるのにわざわざそこに書き込む意味は別にないのではないかと。

672 :代打名無し:02/10/12 07:25 ID:HQTENlnv
age

673 :代打名無し:02/10/12 17:02 ID:Uo0O0Uoj
夕age

674 :代打名無し:02/10/12 23:42 ID:uTh0aVoS
夜もage

675 :代打名無し:02/10/13 03:21 ID:koYqy0e7
(◎´∵`◎)<あげるよ

676 :代打名無し:02/10/13 10:19 ID:/7RvlOHo
age

677 :代打名無し:02/10/13 21:01 ID:X4asJotK
age

678 :代打名無し:02/10/13 23:19 ID:yySj999O
age

679 :代打名無し:02/10/14 02:40 ID:z6exstPy



680 :代打名無し:02/10/14 07:04 ID:C7BxBC7i
age

681 :代打名無し:02/10/14 13:20 ID:BwMXv0A4
今日初めて読んだけどまじでおもしろいね
97氏、すげーや
世界観が秀逸
バトロワスレに新たな風を吹き込んだね
(っつてもYGBRしか読んでないんだけど)

シーズンオフの楽しみができたよ
で、感想はここにかきこしてもいいんかな?

682 :代打名無し:02/10/14 21:41 ID:1h3l7eZ2






683 :代打名無し:02/10/14 23:52 ID:Ek2Xpvvp
>>681
他所のバトロワはどうなのか知らないけど、
ここは感想レスは書き込んでいいよ。
つか、AA系以外のスレで感想レス禁止のとこって、ないと思うけど。

684 :97:02/10/15 13:27 ID:akhKupf9
第14回うpしますた。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

>>681
感想レスは、書いてる側としては励みになるので歓迎です。

685 :代打名無し:02/10/15 13:49 ID:RHeIbEyA
横浜ファン感謝デーにやってほしいこと
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/base/1034647288/l50


686 :代打名無し:02/10/15 16:11 ID:hWTmN9HA
>>685
氏ね

687 :代打名無し:02/10/15 23:51 ID:StxJLc8s
ageage

688 :代打名無し:02/10/16 06:30 ID:cRYseGZ1
朝あげ

689 :代打名無し:02/10/16 07:23 ID:nPDbrKxx
最近更新早くて嬉しいです。

690 :代打名無し:02/10/16 19:55 ID:xBpwn9te
最近パソが壊れてみれなかったのですが
久方ぶりにみてみたら更新も早くなっているようでうれしいかぎりです
97さん最後までがんばってください

691 :代打名無し:02/10/17 00:04 ID:vwXlA9fL
ex2鯖は350圧縮実施中だそうです。
5時間書き込みないとdat逝きの可能性があるという、すごい状況。
ROMの人も、事態が落ちつくまでage協力よろしこ。

692 :代打名無し:02/10/17 00:30 ID:WrF/QP6C
ちょっと時間がたっただけで真ん中にあるスレも
すごく下にいっちゃうね、やばいぽ

693 : :02/10/17 02:26 ID:zt1IiUW+
あげます

694 :代打名無し:02/10/17 02:36 ID:uIaVT4/e
age

695 :代打名無し:02/10/17 03:09 ID:WzFzpswg
age

696 :横浜市民です:02/10/17 06:42 ID:Qb/ZjgGP
めっちゃおもしろい!!97さんがんばってね☆あげます♪

697 : :02/10/17 11:54 ID:UMpdZCoa
昼あげ

698 :横浜市民です:02/10/17 13:47 ID:O3nZtOZn
ひさびさに週間ベースボール買いました☆あげです♪

699 :代打名無し:02/10/17 18:33 ID:RC+Lsoae
世界観がとっても(・∀・)イイ!
ただのバトルロワイヤルじゃなくて設定とか(・∀・)イイ! 

700 :代打名無し:02/10/17 19:37 ID:mbiwZtNy
700get

701 :代打名無し:02/10/17 22:56 ID:WzFzpswg
age

702 : :02/10/18 02:42 ID:USAzyr9O
深夜あげ

703 :代打名無し:02/10/18 03:00 ID:auR9OVBh
あげ〜

704 :代打名無し:02/10/18 04:47 ID:fKFsbIES
夜明けあげ

705 :代打名無し:02/10/18 15:34 ID:zH4sxjjN
昼下がりの午後あげ

706 :代打名無し:02/10/18 16:54 ID:LvPgtxNt
退社あげ

707 :代打名無し:02/10/18 16:59 ID:hkpFRNzL
山下のヅルッパゲはもちろんベンチでも帽子なんかかぶらず
ヅルッパゲのままですよね。

708 :代打名無し:02/10/18 19:00 ID:caHG/3TH
age

709 :代打名無し:02/10/18 22:33 ID:XYTzIREc
山下監督就任記念hage
じゃなくてage

710 :代打名無し:02/10/18 23:16 ID:Dt411mHV
じゃあ漏れも山下の鶴hage

711 :キヨパラ:02/10/19 00:33 ID:Uj9tzTB9
久々にage

712 :代打名無し:02/10/19 02:45 ID:VG2j09hj
あげ〜

713 :代打名無し:02/10/19 13:56 ID:SJ2ec9v5
昼あげ

714 :代打名無し:02/10/19 17:52 ID:e6XszpPz

 波留選手の店

 http://www.hachiban.co.jp/

715 :代打名無し:02/10/19 19:56 ID:nYmRnnwi
山下も川村も福盛もhage

716 :代打名無し:02/10/19 22:04 ID:t4QDlX3t
ツルッパゲ内角

717 :代打名無し:02/10/19 22:07 ID:nkVANrNS
age

718 :代打名無し:02/10/20 02:08 ID:qWiqUWQ/
番長残留決定age

719 :キヨパラ:02/10/20 09:44 ID:l6PujDY/
age
あげ
AGE
アゲ

720 :サンクスベースボール:02/10/20 09:45 ID:5vaUPQaB
キヨパラ

721 :代打名無し:02/10/20 13:50 ID:OAV8rxLX
age

722 :代打名無し:02/10/20 17:55 ID:OAV8rxLX
age

723 :代打名無し:02/10/20 22:08 ID:OAV8rxLX
age

724 :代打名無し:02/10/21 01:51 ID:l7AVYzgM
佐伯残留?age

725 :代打名無し:02/10/21 15:29 ID:JE6IZTvc
age

726 :代打名無し:02/10/21 20:43 ID:YhdkO0yJ



727 :代打名無し:02/10/22 00:50 ID:5wnDSLxP
ageまつ

728 :代打名無し:02/10/22 04:39 ID:J8SKix41
夜明けのコーヒータイムあげ

729 :代打名無し:02/10/22 07:16 ID:ga16cxNg
age

730 :代打名無し:02/10/22 17:33 ID:qv8lj8mm
ageとこう

731 :代打名無し:02/10/22 23:11 ID:Ynohu4R9
age

732 :代打名無し:02/10/22 23:20 ID:7819QY/1
山田ってどこいったの?後半まったくみなかったけど。

733 :代打名無し:02/10/23 01:03 ID:bGY/nJzg
age

734 :代打名無し:02/10/23 05:37 ID:Z2W2bYOR
早朝あげ

735 :代打名無し:02/10/23 06:10 ID:RGv5cML7
あげテスト

736 :黒澤:02/10/23 06:10 ID:XEMWf9x2
ついに出た!
各板ごとのコテハンランキング!
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737 :代打名無し:02/10/23 07:02 ID:dzLqB1tg
age

738 :代打名無し:02/10/23 12:46 ID:bGY/nJzg
age

739 :代打名無し:02/10/23 19:54 ID:SxLdmojD





740 :キヨパラ:02/10/23 22:11 ID:nDFyppnD
アゲロー

741 :代打名無し:02/10/24 01:37 ID:knlNp6Rm
たまにはsage

742 :代打名無し:02/10/24 02:10 ID:sncroaGy
あげ

743 :☆☆ベイ☆☆:02/10/24 02:12 ID:yFL/v4PW
マンセー万永

744 :代打名無し:02/10/24 07:18 ID:qknAuD/u
age

745 :代打名無し:02/10/24 12:01 ID:sncroaGy
age

746 :代打名無し:02/10/24 16:33 ID:RO5osbx2
すさまじく下がるのが早い・・・あげ

747 :代打名無し:02/10/24 19:40 ID:m/YuhMDY
顔文字一覧スレも落ちたというし・・・あげるよ

748 :キヨパラ:02/10/24 22:30 ID:MGLXC8rI
↑に・・・

749 :代打名無し:02/10/25 00:45 ID:Q4Eb5K5Z
ああげ

750 :代打名無し:02/10/25 00:46 ID:HTgywsdP
なぜ、五十嵐は辞めたの?

751 :代打名無し:02/10/25 11:10 ID:99eifrSw
age

752 :代打名無し:02/10/25 11:34 ID:mui/7Is/
(; ´〜`)あげタネ

753 :代打名無し:02/10/25 19:59 ID:99eifrSw
age

754 :代打名無し:02/10/25 23:05 ID:99eifrSw
ae

755 :代打名無し:02/10/26 01:50 ID:PKUXkek7
age

756 :97:02/10/26 07:44 ID:5n4BamXy
雨が激しく叩きつける音が弱まった。小止みになったのだろうか。
酷い雨だった。原野の草の上に横たわったまま、全ての体温が奪われていくように思えた。
そのままゆるやかに死んでいきたかった。
と、なぜ死にたいなどと俺は考えているのだろう。目の前に正捕手の座が転がっていて、
しかし自分はそれをつかみ損ねていて、野球選手として生きるか死ぬかの瀬戸際といえる
時期じゃないか。勝ち残れば1億円プレーヤーの道が開ける。しかし負ければ、
数年のうちに戦力外通告だ。
何か硬いものが右手の中にあったのだ。おもちゃの鉄砲だ。そう、子供のころから
拳銃は好きだった。男ばかり4人兄弟だったので、家にあった子供向きの拳銃図鑑を
奪い合うように読んで、コルトやスミス&ウェッソン、ブローニングといった名称を覚えたのだ。
もちろんイタリアのあの有名な拳銃メーカーの名も。何だったっけ。度忘れしてしまった。
右手の中にあったおもちゃの鉄砲を、自分は撃ったのだった。そして丸い小さな玉が飛び出して。
違う。
25ACP。不意にその名称が浮かんだ。形状は知っている。小指の先の大きさほどもない、
ごく小さな弾丸だ。女スパイが好んで持ちそうなポケットピストルに使用される。
ベレッタM20。
そのポケットピストルの名を思い出した瞬間、閉じていた両目が開いた。

757 :97:02/10/26 07:45 ID:5n4BamXy
雨音はまだわずかに聞こえるのに、自分の体は濡れていなかった。目の前には銀色の
シートが張られて、その下に横たわっているようだった。体の下にも銀色のシートが敷かれ、
湿気を帯びた土が衣服を汚すのを防いでいる。
相川亮二は体を起こそうとした。冷えた全身はこわばっており、動かすことは困難だった。
無理に寝返りを打とうとすると、左肩に激痛が走った。こわばる右手の指をゆっくりと
持っていくと、Tシャツが大きくたくし上げられてタオルらしきものが巻かれているのが
分かった。首を回すことが困難なのは自分の首の周りに鉛板のようなものが巻かれている
せいでもあったのだが、そのタオルが茶色く染まっているのが判別できた。どうやら血のようだ。
「霧が出ているうちは煙を見られる心配がないから、火を起こせるぞ。いまのうちに
腹ごしらえしておけ」
「中根さん、その缶も下の小屋の中にあったんですか。湯が沸かせるのは助かりますよね」
相川の頭の数メートル先で、人の動く気配がする。そちらに顔を回すことはできそうにないが、
中根仁と鈴木尚典のようだ。
「横山、饅頭全部食うなよ。あーっ!」
「えー、全部食ってないってばよー」
鶴岡一成と横山道哉もいるようだ。何でこいつらは俺の頭の先で饅頭がどうしたとか
言い合っているのだろう。ここはどこだ。何で俺はこんなところで倒れるように寝ている。
そのとき、左肩のタオルがはだけるのが分かった。右手でそれをつまんでみる。
まだ止血は完全ではないようで、タオルの内側のほうには鮮血の赤がにじんでいた。
それを見た瞬間に、相川は全てを思い出した。

758 :97:02/10/26 07:45 ID:5n4BamXy
鮮血は吉見祐治の腹から染み出していたのだ。丈の高い草の間に立って、腹を血に染めた
吉見は鬼のような形相で相川を睨みつけ、モーゼルM1896の銃口を向けたのだ。
殺らなければ殺られる。だから撃った。弾丸がなくなるまで撃ち続けた。いや。
吉見のモーゼルはその時点で既に弾丸が尽きていた。殺らなくても自分が殺される
可能性は、低かったはずだ。
また吐き気がしてきた。胃液しか出るものはないはずだのに。と、逆方向に顔を向けると、
ナップザックがいくつか置かれているのが見えた。
そのうちのひとつが、自分が持っていたもののようだった。銀色のシートの上で倒れて
中身が顔を覗かせている。
果物ナイフが目に入った。自分に最初に配布された「武器」だ。なぜこのナイフの存在を
忘れ果てていたのだろう。
人殺しのあんたは死ぬべきだ。モーゼルを構えて吉見はそう言った。
そうだ、俺は死ぬべきだ。言われなくても分かっている、吉見。
相川は右手を伸ばした。ナイフの柄をつかんだ。右手だけで鞘を抜こうとしたとき、
指先に当たって軽く切れたようだ。しかしそのような些細な傷は、どうでもいい。
相川は上体を起こそうとした。左手はまるで動かず全身はこわばり、それだけのことが苦痛を伴った。
何とか上体を起こして、右手に持ったナイフの刃先を自分の喉元に当てた。

759 :97:02/10/26 07:46 ID:5n4BamXy
そのとき振り返ったのは、石を組んで作ったかまどの上に缶を置いて湯を沸かしていたのだが、
横山が手を振り回したときに半分ほどこぼして、ナップザックに入れておいたペットボトルの
水をつぎ足そうと、雨を避けるためにタープのように木の幹にくくりつけて張った
エマージェンシーブランケットのほうに向かおうとしたためだ。
先ほどまで意識を失くしたままだった相川が上体を起こして、ナイフを自分の咽に
突きつけようとしていた。
「相川!」
尚典は短く叫んだ。相川の体がピクン、とのけぞるように動いた。尚典は相川に飛びかかった。
「相川、やめろ!」
相川はまだ全身に力をこめることができないようで、ナイフを持った手を押さえつけることは
容易だった。しかしその指は死後硬直した人間のように固くこわばり、ナイフから
離れなかった。
「離してください! 俺は死ぬべきなんだ!」
相川がこわばった顔で、声を絞り出すように言った。
「おまえら、何やってんだ!」
中根と横山、鶴岡が駆け寄ってきた。中根は相川の背後に回って羽交い締めするように
抑えつけようとした。2人がかりでも相川の手からナイフを引き剥がすのには
手間取った。使い古しの小振りの果物ナイフで、それほどきちんと研がれている
わけではなさそうだったが、尚典は手の甲を軽く切ってしまった。傷は浅かったが、
鮮血の赤が相川をいっそう興奮させたようだ。奇声を発しながら尚典につかみかかってきた。
暴れる相川の手を横から鶴岡が抑えつけた。地面に敷いたエマージェンシーブランケットの
上に落ちた果物ナイフを横山が拾い、鞘に収めた。
相川はすすり泣きを始めた。

760 :97:02/10/26 07:47 ID:5n4BamXy
「相川、落ち着け」
中根が相川を羽交い締めにしたまま、低い声で言った。
相川は泣きながら何やらわめくように言った。尚典には聞き取れなかった。
「相川、死のうと思ったのか。何で」
尚典がそう言うと、相川はうつむいてわめくように言い返した。はっきりと聞き取れた
わけではなかったが、
「尚典さんには分からない、人を殺してない尚典さんには分からない」
そう言っているようだった。
相川と吉見が並ぶように荒れ地に倒れていた状況から考えて、相川が吉見を撃ち殺したと
考えるのが妥当だろう。
だとすれば自責の念にかられているのだろうが、それがどのぐらいの重量として
のしかかってくるのかは、尚典には想像もつかない。
相川の咽が低く鳴った。吐き気にかられているようだ。中根が横山の右手のナイフを指して言った。
「それでそのへんの地面を軽く掘って、吐かせてやれ。もっとも胃の内容物はなさそうだが。
吐いたあとは痕跡が残らないように埋めてこい」
横山と鶴岡が、左右両側から引っ張るようにして相川を立たせた。引きずるように
エマージェンシーブランケットのタープの下から出て行く。雨は上がったようだ。

761 :97:02/10/26 07:48 ID:5n4BamXy
「それで中根さん、これからどうするんですか」
尚典は言った。辺りは薄明るくなって、アカエゾマツの幹の間から原野を覆う霧が見えた。
「必要なものは次の3つだ。優先度の高い順に、食糧、医薬品、武器。これらのものを
手に入れる方法を考える必要がある」
中根はそう言って、尚典の前にウィスキーの瓶をドン、と置いた。尚典と横山が
敷香の饅頭屋でもらったニッカの角瓶だ。
「これで手の甲を拭いておけ。小さな傷でも化膿するとやばい」
ウィスキーは昨日の夕方、相川の肩に埋まっていた弾丸をナイフでくり抜くように
取り出したときにも使用した。尚典は酒を飲まないのでウィスキーなど荷物になるだけと
思っていたが、消毒液代わりに使えるとは盲点だった。ポケットティッシュにウィスキーを
軽く含ませ、手の甲を拭く。アルコールがしみて軽い痛みを覚える。
「それで、この丘の向こうに兵舎のような建物があるんですか」
「そうだ。太平洋戦争中にこのあたりにいたのは第88師団だったと思うが、戦時中の兵隊に
混じって、対戦車ヘリ『コブラ』が配備されている」
「自分も、90式戦車を見ました」
ここが1945年の樺太だ、と言われて最初は得心いかず、しかし敷香の街中を走り回って
自分なりに納得したはずだった。
そんな世界に、なぜ2002年の陸上自衛隊が持っている戦闘ヘリコプターや戦車が
まぎれ込んでいるのだろうか。
霧が晴れてその向こうにある兵舎のような建物を見ることができれば、何かが分かるかも知れない。
しかし霧はゆっくりとしか動かず、その向こうの建物の存在も人の気配も感じ取ることはできない。
「霧が出ているうちに、近くまで偵察に行ってみるぞ。武器は厳重に保管されているだろうが、
食糧備蓄庫の警備は手薄の可能性がある。このくだらんゲームがいつ終わるのかは
分からないが、体力維持が一番大事だ」
中根は直径15センチぐらいの大きさの缶で沸かした湯を、5つの小さな缶に均等に注いだ。
「そうですね」
尚典は缶の湯を一口飲んでから言った。昨日からの霧に打たれて冷え切った体が、息を吹き返す。

762 :97:02/10/26 07:51 ID:5n4BamXy
それに気づいたのは、石井琢朗の視線からだった。霧の合間に何か光るものが見え、
次の瞬間に霧の向こうに消えた。それを確認したはずの琢朗は当然のように指をさして
騒ぎ出すだろうと野村弘樹は思ったが、予想に反して琢朗は一瞬怒ったような表情を
見せただけで視線を戻し、荒れ地に向かう高機動車の荷台の上に足を投げ出すように座って
ブーツの先で隣に座った平野元章を何度も蹴った。
「なー平野、てめーが糞トロいことやらかしてくれたおかげで、俺らの仕事が増えたんだよ。
分かってるのか、あー?」
「分かってます、反省してます。本当にすいませんでした」
「それが反省してる態度かよ、ばーか。反省してるってのなら正座しろ」
平野は一瞬泣き出しそうな表情になって、投げ出した足を畳んで正座した。
高機動車の荷台の上で正座させてどうしようというのだ。確かに、平野のせいで現地事務所用の
武器が誤って選手に渡ってしまい、それを回収するという面倒かつ危険な仕事が増えてしまった。
野村自身も平野に対しては腹立たしく思っている。しかし、感情を発散することだけが
目的のような行動を取っても何の意味もないだろう。
大体、琢朗が武器回収に平野を連れていくと言い出したとき、森繁和すらも驚いたような
表情をしていたではないか。銃弾飛び交う荒れ地に平野を放り出していじめを行おうとでも
考えているのだろうが、連れて来た以上は連れ帰る義務がある。
そして、何の訓練も受けていない、というより何で自分がこんな場所にいるのか
ろくに理解できていない様子の平野は、戦闘では間違いなく足手まといになる。

763 :97:02/10/26 07:51 ID:5n4BamXy
「琢朗、これは使ってるか」
野村はフィールドジャケットのポケットから小型探知機を取り出した。首に巻かれた
首輪から出される信号を受けて、選手の現在地を特定できるものだ。
琢朗は、何でそんなことを訊くのか、という表情で野村を見た。横目で運転手のほうを
確認してから、言葉を選ぶように言った。
「あまり使いものになりませんよ、それ。大体発信器つきの例の首輪だって、あんなもの
爆発物処理の初歩的な知識があれば外せる。経費節減球団が安く買い叩いてきた
粗製濫造アイテムですからね。70人近くもいれば、何人かは外せる知識があるんじゃないですか」
陸上自衛隊は装備提供だけで人員は出していないようだから、運転手はおそらく
陸軍第88師団歩兵第125聯隊の人間だろう。小型探知機を見ても、用途の見当はつかないはずだ。
「先ほどから一度も反応してないし、な」
そう言った野村の真意を汲んでか、琢朗はコンバットジャケットを羽織った肩を
軽くすくめて見せた。小柄な琢朗にはこのジャケットはサイズが大きいようだ。
野村が言いたいことは、何で先ほどの光の反射を見逃す気になったのか、ということだ。
場所は現地事務所の近くの丘の上、そして光ったものは選手に配布された
エマージェンシーブランケットだ。アウトドア系アイテムは基本的に視認性が高いが、
その中でも格別だ。雨よけに使ったのだろうが、高い位置に張っておくと鏡のように
様々な光を反射してしまう。
それでも、荒れ地で殺戮に巻き込まれることも、街に逃げ込むことも選択しなかった
選手がいるのだ。
高機動車は土道をゆっくりと進む。薄青かった霧が暖色を帯びてくる。
キリング・フィールドの第2日目が始まる。

764 :代打名無し:02/10/26 07:53 ID:5n4BamXy
第15回。ずいぶんお待たせしてしまいますた。
季節の変わり目で気温の変化が激しいので、
みんな風邪などひかないよう気をつけよう。

765 :代打名無し:02/10/26 09:13 ID:9FxpGoWt
御疲れ

766 :代打名無し:02/10/26 10:33 ID:b9lWvrOj
新作うpあげ。メデタイ。

767 :キヨパラ:02/10/26 12:18 ID:YvlJ64j1
97様、お疲れ様でございます。

というわけでage

768 :代打名無し:02/10/26 12:37 ID:OgUKPMzl
新作ワショーイ
97さん乙

769 :代打名無し:02/10/26 17:14 ID:WsilT2BV
日シリなのでプロ野球板大荒れ予想されるので、
age推奨。

770 :代打名無し:02/10/26 21:03 ID:Hy7YPw2K
あげ

771 :代打名無し:02/10/26 23:27 ID:/Ha/j7QW
97様、いつも楽しみにしています。
今回もお疲れ様です!

772 :代打名無し:02/10/27 07:00 ID:d1MlwfV6
朝も保守age

773 :代打名無し:02/10/27 11:03 ID:qdGwZXa5
あげ

774 :代打名無し:02/10/27 17:36 ID:1JZ261mo
兄貴(・∀・)イイ! 

775 :代打名無し:02/10/27 19:21 ID:mCUpnsgs
ageておこう

776 :古木:02/10/27 19:22 ID:9d1E6U8R
おれもageとく
すぐさがるとおもうけど

777 :キヨパラ:02/10/27 19:43 ID:ohqpKrot
777age

778 :代打名無し:02/10/27 23:06 ID:U10W48e/
1日2回圧縮ペース?保守も大変だがage

779 :代打名無し:02/10/28 00:05 ID:XdrF7MwV
あげます(・∀・)ノ

780 :代打名無し:02/10/28 05:19 ID:9Fmg+oK8
捕手捕手

781 :代打名無し:02/10/28 06:56 ID:pZXwkXNl
朝あげ〜

782 :代打名無し:02/10/28 11:30 ID:AXjGFMU6
age

783 :代打名無し:02/10/28 15:24 ID:PCAa7BbD
おやつタイムあげ

784 :代打名無し:02/10/28 15:30 ID:87N9KUrK
3時のおやつあげ

785 :代打名無し:02/10/28 18:00 ID:7ONLFQJg
あげておきます

786 :代打名無し:02/10/28 21:40 ID:z4X6pV6n
保全あげしておこう。

787 :代打名無し:02/10/29 01:14 ID:oPY9Jyo/
平野がんがれ。
あげ。

788 :代打名無し:02/10/29 07:08 ID:9lxAl37m
タクローにいじめ抜かれそうな平野のためにあげw

789 :??E^?y?L??E^?U?N??A?A?A?A:02/10/29 07:31 ID:Mg2rFCsC
今日のサンスポで多田野投手はプロに行きたいととの事を立教大野球部監督
が言ったとの事、これで週刊誌の監督コメントは嘘だった可能性が高くなった
ね。週刊誌での監督の意見はプロに行く事を辞退すると言ってるわけだから、
今日のスポニチ記事の監督コメントが嘘になってしまうよ。現代とスポニチだ
ったら信頼度は比べものにならないからね。ちなみに、スポニチの監督コメントを
コピペします。
立大・多田野数人投手(22)はベンチを外れて不在だったため斎藤監督が
「今まで話した中で本人にプロへ行きたい意思はあるようだ」と話した


790 :代打名無し:02/10/29 12:23 ID:79IkYDYU
age〜

791 :代打名無し:02/10/29 12:26 ID:jwSn7c7e
2ちゃんのアイドル多田野数人が横浜ゲイスターズの選手を
殺しまくる悪趣味なスレはここですか?

792 :代打名無し:02/10/29 12:38 ID:Qhc5HdhG
>>789
監督が許したとは一言も書いてない。

793 :189:02/10/29 16:11 ID:pAQzQJzd
>>792

ぼくも、監督が許したなんて一言も書いてない。よく読め。

794 :代打名無し:02/10/29 19:41 ID:IqBnz4FA
age

795 :代打名無し:02/10/29 21:31 ID:zIXZUF8w
夜あげ

796 :代打名無し:02/10/29 23:04 ID:0VNdadYE
更にあげ

797 :代打名無し:02/10/30 00:01 ID:y93Sn0A/
そろそろ圧縮かなage

798 :代打名無し:02/10/30 00:44 ID:CtzsTg/X
風邪引いちゃったからもう寝るよage

799 :代打名無し:02/10/30 03:50 ID:3ZT956rX
深夜age

800 :代打名無し:02/10/30 13:18 ID:I3Mjx8cH
昼食後age

801 :キヨパラ:02/10/30 15:59 ID:Et/no0vA
空から降る一億の星っぽくage

802 :代打名無し:02/10/30 17:09 ID:m1lzRwEg
すぐに圧縮きそうだage

803 :代打名無し:02/10/30 19:40 ID:q9Al+UvZ
風邪じゃなかったので良かったage

804 :代打名無し:02/10/30 21:39 ID:ZoBYOkuQ
あげるぞ

805 :代打名無し:02/10/30 21:47 ID:MLNGdzwF
ヴァカスレ乱立で埋もれないようageましょう

806 :代打名無し:02/10/30 22:43 ID:l98hgw0P
ageます

807 :代打名無し:02/10/30 23:14 ID:0ouMan0F
次鋒レオパルドンageます!

808 :代打名無し:02/10/31 00:03 ID:67fV3fw0
毎回楽しみにしてます。お体には気をつけて。

809 :代打名無し:02/10/31 01:27 ID:HwlE3eZb
    ぞ
  る
 げ
あ 

810 :代打名無し:02/10/31 01:33 ID:oV+2JrtT
あげます。
97氏、楽しく読ませていただいてます。
戦力外通告の選手まだ出てない人、登場するのはいつの日か。
まったり待ちます。

811 :代打名無し:02/10/31 06:36 ID:I9dCL1fd
朝あげ

812 :代打名無し:02/10/31 11:50 ID:17x0UxYV
age

813 :キヨパラ:02/10/31 15:52 ID:iIiGV7ve
どんどんあげていくーぞー!

814 :代打名無し:02/10/31 18:37 ID:Z1IAmmDc
さげ

815 :代打名無し:02/10/31 20:19 ID:17x0UxYV
あげ

816 :代打名無し:02/10/31 20:27 ID:b3PiaZKY
指名回避の理由が「諸般の事情を総合的に判断
した…」っていうのもなんか笑える。

817 :代打名無し:02/11/01 00:33 ID:IeqfhxA8
あげていい?

818 :代打名無し:02/11/01 00:35 ID:N6F3Qd5X
ageてみよう


819 :代打名無し:02/11/01 01:57 ID:6HWzArmP
age

820 :代打名無し:02/11/01 03:09 ID:gxqGUTjl
ほしゆ

821 :代打名無し:02/11/01 06:00 ID:0bErmXL+
球団事務所に対戦車ロケットぶち込んできていいですか?(ウトゥ

822 :代打名無し:02/11/01 07:50 ID:XGTBoedb
朝あげしておこう

823 :代打名無し:02/11/01 10:44 ID:mfy0Vrfk
あげ〜

824 :代打名無し:02/11/01 14:16 ID:frcpbKEj
a g e

825 :代打名無し:02/11/01 18:17 ID:NlyoDb5m
あげ

826 :代打名無し:02/11/01 20:31 ID:u96XQlFK
ゲイスターズ・多田野数人新監督誕生へ!
要請に好感触
横浜ゲイスターズが、立教大の多田野数人氏(22)に監督就任の要請を行い、好
感触を得ていたことが27日までに分かった。同日、横浜市内の球団事務所で開
かれた役員会で公表された。役員の1人は感触について「候補は1人しかいない
し、三重丸だよ」と話しており、事実上、横浜・多田野新監督が誕生した。

827 :代打名無し:02/11/01 23:53 ID:n6LbYOoR
あげ〜

828 :代打名無し:02/11/02 00:20 ID:TA9cqboT
≫97さんの文才に惚れこんでage。
天才ですわ。めさくさ面白い。

829 :キヨパラ:02/11/02 06:34 ID:JDUR0A3R
あ げ

830 :代打名無し:02/11/02 11:11 ID:U7XD7gnD



831 :代打名無し:02/11/02 16:55 ID:Yb8Z1smR
age

832 :代打名無し:02/11/02 20:56 ID:Aeh1OQGh
(・∀・)ノ

833 :代打名無し:02/11/02 23:10 ID:Yb8Z1smR
(゚∀゚)ノ

834 :代打名無し:02/11/03 00:55 ID:1sS8Lq5L
あげるぞ

835 :代打名無し:02/11/03 03:38 ID:SF/QJ2My
    す
   ま
  げ


836 :代打名無し:02/11/03 05:46 ID:BYeq6DHp
age

837 :代打名無し:02/11/03 07:21 ID:3jmD8eA8
あげ

838 :代打名無し:02/11/03 11:45 ID:JQF6HhBi
agegeのge

839 :代打名無し:02/11/03 12:08 ID:JQF6HhBi
ある意味、川村&福盛がどうなるかが気になる。

840 :代打名無し:02/11/03 17:04 ID:AVMYp2Wd
( "ー゛)ノ

841 :代打名無し:02/11/03 17:26 ID:BYeq6DHp
(бдб)age

842 :代打名無し:02/11/03 20:35 ID:8zT7Cruc
ベイスターズの選手の交代をお知らせいたします。
ピッチャー、三浦にかわりまして竹下、ピッチャーは竹下、背番号54.

843 :代打名無し:02/11/03 22:19 ID:fXfbOScR
 ( ノノ━ノ∩
  /人 `Д´) < 上がるぞゴルァ!!
  ( つ  く
   (    \
    し' ⌒ヽ つ

844 :川村&福盛ファソ:02/11/03 23:22 ID:JQF6HhBi
↑この2人のネタ、「世にも奇妙な物語」になりそうな感じがする。

845 :代打名無し:02/11/03 23:27 ID:uuRuMbR5
テレ東に三浦

846 :代打名無し:02/11/04 03:36 ID:gxsWysP3
ag

847 :代打名無し:02/11/04 12:21 ID:a6eqNQxI
昼age

848 :代打名無し:02/11/04 14:44 ID:jm0yNJYm
あげ

849 :多田野:02/11/04 14:47 ID:eDf4lhB0
aゲイ

850 :代打名無し:02/11/04 19:09 ID:gxsWysP3
あげ

851 :キヨパラ:02/11/04 22:08 ID:C1lhfFS0
あーげー富士本(誰?)

852 :代打名無し:02/11/05 01:52 ID:K1PMzAbp
夜あげ

853 :97:02/11/05 07:10 ID:1g0TWHOL
第15回うpしますた。
何か1ヶ月にも思える長い1週間だったな〜、と思ってみたり。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/

854 :代打名無し:02/11/05 08:37 ID:FnVB1oYS
97氏おつかれです

855 :代打名無し:02/11/05 15:36 ID:G7/6Df8v
あげ

856 :代打名無し:02/11/05 19:13 ID:FnVB1oYS
age

857 : ◆GAFJ3fp9vE :02/11/05 22:07 ID:iARgHhkf
http://www.ruitomo.com/~gulab/search.cgi?k=%83x%83C%83X%83%5E%81%5B%83Y&o=r&2=t&e=20

858 :代打名無し:02/11/06 00:16 ID:+ueUWM/g
age

859 :代打名無し :02/11/06 00:24 ID:gk3VYML3
大阪スポニチより 来シーズン日程
http://www.sponichi.com/base/base_cl_sc.html

860 :代打名無し:02/11/06 07:27 ID:EI/GWcHY
朝あげ〜

861 :代打名無し:02/11/06 10:13 ID:p4qvSxHe
細見よ!来年は水虫直してきっちり先発完投で勝ってくれ。


862 :代打名無し:02/11/06 16:01 ID:fpVMsZYT
細見はまだ出てないな。何してるのかな。

863 :代打名無し:02/11/06 20:47 ID:hwLgmNzc
age

864 :代打名無し:02/11/07 01:42 ID:jTftKgjN
age

865 :代打名無し:02/11/07 05:39 ID:rcE68EqX
あげてみる

866 :代打名無し:02/11/07 11:38 ID:UE2vYI8r
age

867 :代打名無し:02/11/07 16:06 ID:yq9dmQaj
あげるぞ

868 :代打名無し:02/11/07 20:40 ID:jTftKgjN
age

869 :代打名無し:02/11/07 22:09 ID:1GbZ8SVL
いーとこめっけ。
http://www4.vc-net.ne.jp/~internet/cgi-bin/nanian2/list.cgi?lm=75&h=0&s=new&chg=on
あほなフロント叩いとくれ!

870 :代打名無し:02/11/08 01:24 ID:TT7mOXgi
age

871 :代打名無し:02/11/08 07:21 ID:LCShibBW
あげっ!

872 :代打名無し:02/11/08 13:58 ID:TT7mOXgi
age

873 :代打名無し:02/11/08 16:34 ID:pKTW32Hj
あげあげ

874 :代打名無し:02/11/08 20:25 ID:TT7mOXgi
afe

875 :代打名無し:02/11/09 01:56 ID:HyJx39Rm
ほっしゅほっしゅ

876 :代打名無し:02/11/09 07:59 ID:rRzs/Nv3
age

877 :代打名無し:02/11/09 11:29 ID:kMKETlVL
昼前あげ

878 :代打名無し:02/11/09 13:49 ID:5lN1qYkk
昼もあげ

879 :代打名無し:02/11/09 19:56 ID:Xmvh8y4x
ほっしゅ!

880 :代打名無し:02/11/09 23:51 ID:l1MXy0ZN
age

881 :代打名無し:02/11/10 05:00 ID:6iVvgIxP
夜明けあげ

882 :代打名無し:02/11/10 12:16 ID:WgdnESli
昼あげ

883 :代打名無し:02/11/10 16:19 ID:LxxCo+hU
ahe

884 :代打名無し:02/11/10 21:04 ID:N0eoEE85



885 :代打名無し:02/11/10 21:10 ID:DG1mK2Mr
age終了のヨカーン…
>>97氏復活キボン。

オイラは別の球団(‘ ε ’)のを構想中…
(ことわっとくが「ひとりまつり」ではないぞ)

886 :代打名無し:02/11/10 23:12 ID:LxxCo+hU
age

887 :代打名無し:02/11/10 23:12 ID:PhqCof3/
まあマターリと待てや。

888 :代打名無し:02/11/11 03:26 ID:nqjhQzRD
age

889 :代打名無し:02/11/11 09:51 ID:P1krZXeE
age

890 :代打名無し:02/11/11 11:21 ID:W56jMdmJ
age

891 :代打名無し:02/11/11 16:22 ID:bTiRAGfx
あげとこう

892 :代打名無し:02/11/11 16:23 ID:bTiRAGfx
しまった、sageてしまった。

893 :代打名無し:02/11/11 19:20 ID:nqjhQzRD
あげ

894 :代打名無し:02/11/11 23:41 ID:Wl+7lybE
(・∀・)ノ

895 :代打名無し:02/11/12 01:32 ID:xluDKWrU
あげるぞ

896 :代打名無し:02/11/12 06:15 ID:0FHrI3LN
朝あげ〜

897 :代打名無し:02/11/12 12:33 ID:GhMgJAAG
age

898 :代打名無し:02/11/12 18:29 ID:CKQOsXtU
あげ

899 :代打名無し:02/11/12 19:38 ID:SE+YkR/S
てすと

900 :代打名無し:02/11/12 22:33 ID:KXTOz893
900ゲットあげ

901 :代打名無し:02/11/12 23:51 ID:ekeeKLbj
新スレの事、そろそろ考えた方がよくねえか?

902 :代打名無し:02/11/13 00:16 ID:GzCFokui
>>901
ageレスが多いので現在259KB。
まだ容量オーバーの圧縮対象には引っかからないはず(だと思う。自信はない)。
新スレ移行はもう少し先でも大丈夫かな。

903 :代打名無し:02/11/13 06:01 ID:Jyokk7AK
(◎´∵`◎)<あげるよ。

904 :代打名無し:02/11/13 08:30 ID:lPgMToVX
age

905 :代打名無し:02/11/13 10:26 ID:SsGJ7tSq
新スルたてなくていいの?

>>1のひとりまつりウザいし

906 :代打名無し:02/11/13 13:43 ID:4qKvpEIV
あげ

907 :弁たま皇帝:02/11/13 17:02 ID:fuzZxJKT
本当に横浜に関係している奴ってロクな奴がいないな

大家(オオボラ吹きのピエロ)
中山(ロリの犯罪者)
佐々木(メジャーかぶれのキチガイ)
多田野(ホモだとわかり横浜ドラフト指名回避プ)
モンモン(電波少年で横浜を応援していたカッパ男)

最高ですね(プ


908 :代打名無し:02/11/13 17:06 ID:ZQeu5P1a
横浜は最下位のくせして補強しなくて大丈夫なのか?
ペタ採り失敗は目に見えているからな。
俺他のチームのファンだけど心配するよ。(w
来年も指定席守ってくれるから安心できるけどな!

909 :キヨパラ:02/11/13 22:08 ID:e3ZOYhrv
↑↑↑↑↑↑↑↑
あげあげあげあげ
ageageageageage


910 :代打名無し:02/11/14 02:16 ID:Zv9Z5DAe
age

911 :代打名無し:02/11/14 08:52 ID:UbHfsIB/
age

912 :代打名無し:02/11/14 11:34 ID:Zv9Z5DAe
age

913 :代打名無し:02/11/14 17:03 ID:+ehcWMKz
age

914 :代打名無し:02/11/14 17:07 ID:+ehcWMKz
age

915 :代打名無し:02/11/14 17:10 ID:Gq3oMfvs
>>908
指定席に戻りたくて仕方がないチームがあると思われ
金本獲って無事最下位へ(藁

916 :代打名無し:02/11/14 20:01 ID:Zv9Z5DAe
age

917 :代打名無し:02/11/14 23:03 ID:Zv9Z5DAe
age

918 :代打名無し:02/11/14 23:10 ID:71f2ClsA
>>915
つか横浜にそんなこと言える余裕ないだろ
現有戦力でも明らかに他の5球団>>>>>>>>>>>>>>>>>>横浜。

919 :代打名無し:02/11/15 02:42 ID:k/0lm/rB
age

920 :代打名無し:02/11/15 14:47 ID:m5eFoXUn
あげ

921 :代打名無し:02/11/15 23:08 ID:Yh+G98pL
age

922 :代打名無し:02/11/15 23:17 ID:w6f5PYrQ
夜あげ

923 :代打名無し:02/11/16 09:52 ID:oOTGxzRH
ageage

924 :97:02/11/16 10:22 ID:b7bCyzKu
第16回のうpが遅れててスマソ
さすがに今夜あたりうpできると思います。
で。
もし新スレ作れるなら、そっちにうpしたほうがいいのかな?
スレ立たないなら、このままこのスレにうpするけど。
うちは保管サイトのURL見てもらえれば分かる通り
大手プロバイダなので、多分スレ立てできないので
スレ立てできる人に立てておいてもらえればありがたい。

925 :代打名無し:02/11/16 10:35 ID:uFxtisKy
ロッテ、元横浜ローズ獲得へ
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/nov/o20021115_40.htm




926 :代打名無し:02/11/16 18:23 ID:SH8rPnp1
誰かスレ立てできる?

927 :代打名無し:02/11/16 20:36 ID:6noK/6P7
たてられん・・

928 :代打名無し:02/11/16 22:50 ID:IlwA6RiB
次スレたてますた
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/base/1037454539/l50

929 :1000の顔を持つ男:02/11/17 18:22 ID:CjRoeV6B
1000

930 :代打名無し:02/11/18 02:54 ID:s2xe7Oh5
test

931 :代打名無し:02/11/19 13:03 ID:dHes9wJi
このスレどうすんの?

932 :代打名無し:02/11/20 16:21 ID:Ezc6qsIt
age

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